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<R15>15歳未満の方は移動してください。

面倒な女です。貴方が初めての恋人です。それでも

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15では無いですが、15歳以上の方が刺さると思います。


作者は泣きそうですよ……。

面倒な女です。すぐ怖がります。不安になります。それでも受け入れてくれますか? 抱き締めて、構いやしないと、その口で言ってくれますか?


付き合ってからの初めてのデート。場所は結構大きな公園だった。道行く人々は老若男女様々。皆楽しげに、快活に、俺達の前を通り掛かっていく。しかし隣を陣取る女の顔は真っ青で、暗い顔をしていた。楽しく無いだろうか……?

「楽しくなかったか?」

「あ……そじゃなくて……」

ハッとした様な顔をして、懸命に首を振る。幼子の様な仕草に、あどけなさを見出して、真っ暗な空気なのに思わず笑ってしまう。

彼女にとって、俺が初めての彼氏であるらしい。問い掛けた事はない。けれども男の事など何一つ知らないような無垢な反応、行動は、全てが初々しかった。手を繋いだ時も、抱き寄せた時も、微かに飛び上がった後に甘えてくる。可愛いと思う。

「その……初めてなのです。二十代後半にもなって、男の人とデートに行くの……。全く、お恥ずかしい……」

「何故? 」

別に恥ずかし事でも何でも無いだろう。恋愛感情が芽生えず、刺激されず、たまたま時が経過していたというだけ。その時期が偶早かった子が彼氏を作ったり、恋愛に感情で満たされたりする。別に気にする事でも無いだろう。

俺の怪訝な顔を見て、女は唇を引き結んだ後、覚悟を決めたように目を見開いた。

「ヤバいのだそうです……!!」

「? は? ヤバい?」

「この歳にもなって、録に恋愛経験をして来ないと、面倒な女になるのだと……。初めて好きになった方に、面倒臭いという理由で振られてしまうのは、あの……その……一ヶ月くらいは……。いいえ……良くある事ですもの。何でも御座いません……!! どうかお忘れに……」

どうやらこの歳になっても、男性経験が無いことを気にして居るらしい。そしてそれを刺激される様な言葉を見聞きしたらしい。それで今……こんな暗い顔を……?

「幾つになっても初恋って大事なんだそうで。偶感情が動いたのが遅かっただけ。出会いがなかっただけ。そう言う星回りなだけ。たかだかそんな事位で、ヤバいとか言う奴の気が知れない」

「……っ」

無垢……なのだ。弱い心は信じ易い。いい事も、悪い事も、きっと受け入れてしまう。それがコンプレックスに関わる事ならば。でも、そんな有象無象の言葉よりも、俺の言葉を信じて欲しい。

「初めてが俺で良かった。誰にも揺らされずに此処まで来てくれて有難う」

頬を伝う涙は安心か、はたまた……。

以下何でも許せる方向け


二十歳後半になっても、まともな恋愛をしてないのはヤバい。重いし、面倒臭い。という動画を見て。

すみません。血を吐きそうな私です。所謂図星です。


さて、気を取り直して。

焦ってはいけない、と思っているのです。でも、

「恋愛経験ない奴じゃん。ヤバっ。メンヘラじゃん」

という言葉を受けたら、本当に泣いてしまいます。


皆様、こうなってはいけませんよ!!

心を強く持って、幸せな未来を送ってくださいね。

色々言われると思いますけど、誰一人として責任はとってくれないのです。

後悔しても、自分で責任を取るしかないのです。


後悔しない選択を。出来うる限り最良の選択を。


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― 新着の感想 ―
[一言] 男性の最後から二つ目の台詞。 『たかだかそんな事位で、ヤバいとか言う奴の気が知れない』 気が知れないとまでは言いませんが、 指している意味としては共感します。 その人の表層的な『タグ』だ…
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