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退院。

準は、入院最終日の病院に居た。今日退院できる予定だが、最後の検査を済ませる予定が午前中に入っていて、午後退院予定だった。午前中の検査は、心理テストだった。事故で追ったかもしれない準の心を少し検査するという事だった。準は箱庭を与えられ、この中に自分の好きなように、玩具おもちゃの家や、人形を置いていってくれという事だった。準はIQテストをしてほしかったが、面白くなさそうに、色んな位置に人形や家をならべていった。そして、最後に悪魔の人形を自分の部屋と思われる、位置に置き自分をその横のベットに寝かせた。無論わざとだ。一週間も勉強から離した病院への仕返しにミリムの存在を少しだけ、見せて医者の反応を見たかったのだ。


「う~~ん。なかなか、興味深い並べ方になったね。」


と精神科の先生が言い始めた。どうやら他の精神状態はまともに見えるらしいが、ミリムの存在が、分からないようだった。そして、準が予想してたように、医者はミリムの事を聞いてきた。


「この悪魔の人形をこの部屋に置いたのは何でなのかな?」


「いえ、悪魔と契約するゲームをやっているので、ちょっと置いてみただけですよ。」


「ははは。参ったな。ゲームの事まで、私は分からないからな。」と笑って医者は言った。

「良し他は、正常みたいだ。予定どうり午後、退院して良いよ。」


と医者は言うと、準を部屋に帰した。するとミリムが現れて準に話し始める。


「ドキドキしたぞ、ライル!そのまま、私の事を言っても良かったのだぞ、私がやつの前に姿を現して心臓発作に見せかけて殺して魂を頂くという手もあったしな。ははは。」


「あれ、お前天に帰るつもりって言ってなかったか?」


「ははは。天に帰ると言っても今から、善行を行っても、何時になるか分からん。それよりも魂をもっと集めて、悪魔としての、格を上げておいても良いかと思ってな。」


「おこちゃまみたいな顔をして、良く言うな。まぁ、もう少し大人の姿になれるのなら、俺好みの顔になるかもしれんが、おこちゃまが、なに言ったところで、迫力に欠けるな(笑)」と準が言うと。


ミリムは顔を真っ赤にして、怒こる。「お、お、お、おこちゃま?ライル!!!もう一度行ってみろ」


「冗談冗談。そんなに怒るな。退院したら面白いものを見せてやる。」そして、午後になり母親が、迎えに来ると、準は母とミリムと病院を出た。そして、家につくと母に(少し散歩してくる)と言い、母に姿を隠しているミリムと、外に出かけた。そして近くの山の上に登っていき、ある小さな広場につく。ミリムが言う。


「ここは何だ。?」


「ここで色々とミリム、お前に貰った能力を試そうと思ってな、まず、お前にお礼もかねて、良いものを見せてやる。今は夏だから、湿度は十分だな。ミリム俺から離れるな。」


すると、広場の周りだけ急に気温が下がり始めた。「-1-2-3-4-5」と正確に測るように、準が口ずさむ。そして気温が-15℃を超えたあたりから、氷上の板の結晶が、空中に出来始めヒラヒラ舞いながら上から落ちてきて、それが太陽に当たりキラメキだした。


「どうだ、ミリム見たことあるか?これがダイヤモンドダストだ。」と言うと、ミリムはうっとりとその光景を見とれている。


「ミリム、この自然現象は、気温氷点下15℃から20℃、ある程度の湿度と太陽が出ているときに、雪国で見られる現象だ。奇麗だろ。」


「ああ、キレイだ」


と、言った後その現象は消え、元の糞暑い、蚊の多い、山に戻った。


「ひ~~~~蚊が多い、帰ろうぜ、ミリム」と、準が言うとミリムはまだ、夢見心地の中に居るのかしばらくたってから、反応し、準を追いかけ、山を下りた。



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