魔界王
ミリムと準は、ミリムの移動系魔法であっという間に魔界王の居る時間経過の間にやってきた。魔界王は、元々魔界の神だったらしく、サタンが来る前の魔界の支配者だったらしい、しかし何処に行っても戦い、戦いの毎日に嫌気がさしサタンに神の座をゆずり、隠居生活を満喫していた。実力は五分五分と言えまだ若い、サタンの方が魔界の為にも良い事だと思ったらしい。その事をミリムから聞き、魔界王は、サタンほど怖い人ではないと推察する準であった。
「入るぞラルフル」
「あれ、呼び方変わったね。サタンのおっちゃんの二つ名だ」と準は答え
「お、お、お、おっちゃんだと?あの恐ろしい方をおっちゃん呼ばわりするとは。先が怖いよほんと」
と言うと、ミリムが時間経過の間に準と一緒に入る。すると沢山の本の山の中に、一人の老人が埋もれながら、本を読んでいた。本のタイトルは、文字が読めなかったので分からないが、(ずいぶん勉強熱心な、もと魔界の神らしい。)と思う、準であった
「じっちゃん。じっちゃん。魔界王のじっちゃん。」とミリムが、呼びかけるがずいぶん親しげだ。
「なんじゃ~~~」と魔界王が顔を本の山からのぞかせる。
「ラルフル、じっちゃんはな、実は言うと私を育ててくれた、育ての親だ」
「ミリム、お前会った時、宇宙が出来た頃方生きてるって言ってたろ?あれ本当か?」
「いや、自部は言うと、生まれてから10年とたってない」「無論、魔族としてだがな!!!」とこの辺を強調してくるあたり、まだまだ、おこちゃまだ。
そして、あらかたミリムが、魔界王に事情を説明すると。魔界王は「お前?峰永準とか言ったな。サタンから二つ名は貰ったか?」
と聞いてくるので、「貰ったよ」と一言返す。
「よし、よかろう。この時間経過の間では、一日が外の世界の1時間分にしかならん。つまり、時間経過速度は、外の世界の24分の一だ。たっぷりと鍛えてやるぞ。」と言うと。
「ありがとう、魔界王様」という。
魔界王は、サタンと違って、人間をすんなり受け入れた、器が大きいのか?それとも何か別の理由があるのかもしれない。っと思う、準だった。