第一話 盾と銃
初めてです。どうぞよろしくお願いします。
頭の中に思い浮かんだまま書いています。稚拙な文章、申し訳ございません。
気軽に読めるように平易な文で書いています(難しい言い回しが苦手なだけとも言う)
また、専門用語、長いカタカタなどもなるべく使わないようにしています。
「よし、ドンときやがれ!」
アモンは叫んだ。
はるか広がる荒野。身長180cm超えの筋肉質の大男、アモンが構えていた。
時は晩夏。まだまだ残暑が厳しい昼下がりだった。
程よく日焼けした肌を伝わり、汗がしたたり落ちる。
彼に対峙するのは身長2mはあろうかというバッファローであった。こちらの世界の大型ミニバンほどの大きさはある。皮の色は美しい白色をしており、希少種のホワイトバッファローである。たまたま群れを見つけたアモン達はその内の一頭を誘き出すことに成功した。
群れを守るため、非常に興奮しており、今にも襲いかかって来そうであった。
アモンの右手に小剣が握られていた。
注目すべきは左手の大型の盾にある。その大きさは畳1畳ほどであろうか。180cmはあるアモンをほとんど隠してしまう。見るからに重そうな盾である。支えるのがやっとであろう。
対峙が始まってからしばらく時間が経過した。
一人と一匹はお互いの隙を伺っている。お互いの呼吸が聞こえてきそうであった。
そこへ一陣の強い横風が吹いた。
地面を転がっていたストリングローズの塊がアモンの盾にぶつかった。
その瞬間、大型のバッファローはアモン目掛けて突進を開始した。
お互いの距離が、20m、15m、10m、息もつかぬ間に縮まると、その足音、唸り声、空気の振動、全てがビリビリとアモンに伝わってきた。5m、3m、まさに目の前まで接近した。
アモンは咄嗟に盾を地面に突き刺した。そしてその盾を思いっきり後ろに倒し、およそ45度の傾斜をつけた。
「よっしゃぁ!」
アモンは掛け声と共に全身に力を入れ、盾を支えた。
盾に体当たりをしようとしたバッファローはその盾が傾いたため、低く構えた頭部の角は弾かれ、頭が持ち上がった。顎が上を向いたバッファローはそのまま突き進み、そこに出来た盾の坂を登ることとなった。
「グォぉぉぉぉ」
盾にはバッファローの体重に盾を踏みつける衝撃がのしかかってきた。ここで潰れて仕舞えばそのまま盾の下敷きになってしまう。アモンは全身の筋肉に力を込める。バッファローは盾の半ばまで駆け上がった。アモンに取ってはこの一瞬が非常に長く感じた。筋肉の限界、関節が悲鳴をあげ、呼吸が圧迫される。それを歯を食いしばって我慢する。すると、ふっと軽くなった。
バッファローが中に舞ったのだ。何百キロもあるバッファローの巨体。前足を前に、後ろ足を後ろに伸ばして、ゆったりと飛んでいる。その一瞬が長い時間に感じられた。
その時、
ズドン!!
遠くから銃声が聞こえた。
それと同時に華麗に舞っていたバッファローは、その全身の力が抜け、ただの肉の塊となった。その後は慣性に任せそのまま地面に落ちた。
銃声のした方に目をやると、500mほど離れたところに一台のトラックが止まっていた。
その荷台には一人の少年が狙撃銃を構えて座っていた。
「おお、リンシャ、しっかり仕留めたな」
アモンは盾を地面から引き抜くと遠くにいる少年に向かって大声で言った。