一和 ノトメ国立学校の恥
「君の魔法は使い方を考えて使いなさい、自分いや、ややこしいから僕でいいか、僕を殺せるぐらいに強い魔法だ、そして君にプレゼントをあげよう」
雪が降り、顔がはっきり見えない人から言われ、本を貰った。
「起きなさい!!!」
俺は目が覚める。
「ノロゼン君はどうして、いついつも寝ているんですか?!」
「すいません、ミーシャ先生」
「ちゃんと気をつけてください」
「はい」
「あれがこの学校の恥と言われているノロゼンだぜ」
「一つしか魔法が使えないしかも弱い魔法なんだぜ」
クラスからそう聞こえる。
ここはルイア王国にあるノトメ国立学校。
王国なんだが結構おかしい国だ。
まず貴族っていったら王族と大公爵しかいない、あとは二代目の王の時に無くなった。
そんな俺にとっては必要がないことは置いといて、この世界には魔法があり、火、水、風、土、雷、闇、光、個の8個の属性に分かれている。
俺の魔法は個だけしか使えない。
個とは個人の属性のことを表している。
個でも俺は一つ、いや正確に言えば二つの魔法しか使えない。
俺の魔法は例で表すとこんな感じ。
25cmの正方形の木があったとしよう、それを20cmに圧縮するだけの魔法だ。
そんなんだから派手さもなく、地味でそこまで使いようがない魔法だから俺は学校の恥と言われている。
俺はそんなことを頭の中で思い出していると、授業の終わりのチャイムが鳴る。
俺は素早くクラスから逃げ出す。
クラスにはイタベタ・ンロメという俺を恥だと言い出したやつがいる、俺は嫌だから逃げて、授業の一分前に戻るようにしている。
俺は屋上に逃げる。
俺は地理は得意としている。
このルイア王国の簡単な説明をしよう。
北から北西にかけて聖山と言われる2万mある山々があり、その山々に囲まれるように、最盆と言われる盆地がある。
西には俺が今いる王都イアルがある。
東には一年中暖かい気候である都市グリニジットがある。
南には都市エミルトロウがあり、一年中北向きの強い風が吹いており、米の有産地でもある。
最後に俺の出身地でもある中央の都市オポリンスがあり、田舎である。
俺は2年生である。
きっとこれからこの学校の恥と言われるんだろうな。
なぜが屋上の戸が開く。
俺は誰かが来たと思うが逃げる場所がないので諦める。