第6話
第6話 魔王の森
魔王の魔法で、森の中に飛ばされたようだ。
まだ、目を覚ましてから1時間も経ってねぇーのに、、これからどうしよってんだ、、
大蛇に飲み込まれたはずが、目を覚ますと魔王の城にいた。彼曰く、神様の勝手な行動のせいで俺は役職無能にさせられていたようだ。しかし、闇のオーラで魔王が気づき、魔王の弟子であることがわかった。そして、鍛えるために、城の外にある森に飛ばされた。
「、、、とにかく魔王の弟子って一体なんだ。どこにもそんな役職は本に書かれていなかったが、、」
ガサッ
っなんだ!
音と共に音がした方向に振り向いた。
かすかだったが確かに聞こえた。
『受動探知を実行します』
なんだこの声は、、どこから、、。
『100メートル以内に高さ2メートルの魔物がいます。』
もしかすると、、
「そこはどこか見えるか?」
『はい。その地点までこのルートです』
そう言って、一気に俺の目に映像のように飛び込んできた。
確かにでかいが、、「こんなの何も武器を持っていないのに、倒せねぇーな。」
『どのような武器、又は強化が必要でしょうか。』
「そんなのできるのか?!じゃあ、、剣と身体力強化してくれ」
『承知いたしました』
よし、これでなんとかなる
タタタタっ
なんだこれ!すっげー身体が軽い。そんでもって走りやすい。これならいける、、、
しばらく走ると、魔物特有の鳴き声が聞こえてきた
ガオオオオオオッ
あそこかっ!
「うおおおお!!!」
足に力を入れ、魔物の首元まで飛び、剣を振りかざした。しかし皮膚が硬く少し傷になっただけで、致命症にはならなかった。そして俺は魔物の大きな手で身体ごと叩き落とされた。
「ぐはっっっ」
ガオオオオオオッ!!!
そして立て続けに俺の足を引き裂いた
「ぐあああああ!!!!!」
今まで、感じたことのない痛みだ。
『あーあー笑笑悲惨な出だしだなあ』
うるせぇ、、、、
『足が見事に無くなっちまったよ、さあどうする?』
んなこと言われても、、、魔法が使えたらこんな奴、、いや、さっきなんか使えたな、、そういや、あの図書館で全魔法は覚えた。詠唱なんか使わなくても想像でできるか、、、
再生
『失った部分を再生します』
魔物 電撃
『指定された魔物を電撃させます』
魔法かなんかよく分からないが、そのおかげで足は再生し、魔物は丸焼きにされた。
また、失っても大変だしな、、、
「なあ、これって自動再生とかできるか?」
『はい。できます。』
「じゃあ、よろしく、そんでコイツをどうするか。そうだな、、
コイツに足、、、喰われたしな、、。食うか。」
そう言って、俺は剣で切り裂き、魔物を喰らった。
死ぬほど不味かったが、そんなことどうでも良かった。ただ、やり返しただけ。いや、俺は生きながら奪われたからやり返してはないな。次からは生きたままゆっくり痛めてやろう。
『クスクスッ、、、いいねぇ、、、やっぱり俺の目に狂いはなかった、、、』
魔物を食った後、その魔物のスキルを得ることができるようだ。俺に語りかけてくるやつに聞けば、いろいろスキルを勝手につけてくれるようだが、、。
それだと、俺自身が強くならない。
自分自身で、戦っていかないといけないんだ。
そこから俺は、色んなことを試した。
まず、さっきの魔物から得たスキル:鋼の肌と腕力強化から剣を自由に扱えるようになるまでひたすら素振りや筋トレを始めた。腕力強化のおかげで疲労がない。体力をもっと付けなければ、今後やっていけないだろう。
しかし、ここは無法地帯。いつまでも筋トレ(個人練習)ができるほど暇をくれないようだ。
気づかないうちに、今度は数体の魔物に囲まれたようだ。
ちっ、、、まあ、俺の食糧になるだけだ!!!
こうして、筋トレ(個人練習)をしては戦い、喰らい、スキルを得て、着実に城へ城へと近づいていった。
はあ、、、はあ、、、
これで、、何日目だよ、、、
ここは、昼夜が無いから時間がわかんねぇ、、、
『もう疲れちゃったわけ?全然強くなってないじゃーん』
ちっ、、、
魔王はどこから見てるらしく、ちょくちょく話しかけてくる。
『まだなの?早く着いてよねぇー暇なんだけどー!!』
「うるせえ!!!もうすぐ着くから待ってろ!!」
現に、もう白の入口はもう目に入っている。おそらく、数百メートルぐらいだ。
『じゃあ、最後にとっておきのやつ、戦わせてあげる♡』
「きも、、、ってかとっておきってなんだ??」
そう言って魔王は、口角を上げて
『これくらい、、もう、、楽勝だよね?』
と呟いた。
そこに現れたのは、クラスメイトを数人食い、俺の従魔を食い、俺を食った大蛇だった。
この大蛇はあの時の魔物だ。左目が潰れている。
「へぇ、、、たまには良い仕事してくれるじゃん」
これはケジメだ。
ギャアアアアアアアアアッッッ!!!
足に力を入れ、飛び、口の端から腹にかけて剣を入れた。しかし、腹に届きそうなところで、体を唸らせた大蛇で体制を崩し、その勢いで吹き飛ばされた。
「グアッッッ」
木に叩きつけられたが衝撃吸収を使い、体制を立て直し、その勢いで足に力を入れ、バネに変えた。
『ほお、、最初の頃とは違うな。魔法の組み合わせも良い。』
そこから顔へ飛び移り、右眼を潰して視界を奪った。
確か、目が合ったら石化するってどっかの本に書いてあったような、、、それにしても硬い肌だなどうすれば、。
右眼を奪われた大蛇は頭を激しく振った。
少し考え事をしてしまったため、集中力が切れ、また吹っ飛ばされてしまった。
『バカかよ!お前!!笑笑最高かよ!!笑笑どんだけ吹っ飛ばされれば気が済むんだよ!』
「うるっせぇ!!!音ぐらいオフにしろや!!!あっ???ミュートだっつーんだ!!」
ちっ、埒があかない、、、こうなったら、、、
再び、足に力を入れ、大蛇の口の中に飛び込んだ。腹の中から、剣に魔力を込めてさまざまな魔物から得た腕力強化解放をMAXまで上げ、喉元から尻尾の先まで切り裂いてやった。
グワアアアアアアッッッ!!!!!
「そんで、、、とどめだ!!!!」
大蛇の頭を上から突き刺し、息の根を止めた。
『7分、、、ちょっと時間かかりすぎじゃない?』
「大火球」
ゴオオオオオッッッ
『ちょっと無視??ねぇ、聞こえてはよね??』
一心不乱に大蛇を食った。
『もぉ、、、』
スキル:石化の眼を獲得しました。
スキル:強硬な肌を獲得しました
スキル:毒を獲得しました
スキル:全毒の無効を獲得しました
『ねぇ、、、満たされた??』
「、、、全然??」
『そうだよ、、、その眼だよ!!!
最高////////
あぁ、、そうだよね?満たされないよね?まだまだ足りないよね?!?!いいよ、、、その今のオーラ、、、素敵だよ、、、』
クラスメイトなんて別に喰われてもなんも感じなかった。だって、もし逆の立場だったらきっと向こうも俺が喰われても何も感じないだろうから。
そうゆうもんでしょ?
『ふふふ、、、やっぱり君は俺の後継者だよ、、』
真珠が喰われて敵討ちみたいな事したけど、もっと苦しんでる姿見たかったのに、、、
『満たされないよね、、、その気持ちわかるよ、、、ハハハ!!!最高だよ!大我くん!!』
そりゃそうだ、、、真珠を殺したのはコイツじゃなくてあいつだ、、、、裕也だ、、、あいつだ、、
まだまだ弱いな、、、これじゃまだ、、、
『じゃあもう一回飛ばしてあげるよ、君にとってもっともっと良い場所に、、、』
パチン
そうしてまた、俺は違う場所へ飛ばされた。