第5話
第5話 魔王への道
ん、、、ここは、、、
ベッド、、か、、、
「お、起きたか? 大我。」
「、、お前」
、、、気絶する前に俺に語りかけたやつ、、か?
まあ、声からするに同じだな、、、
「ここはどこなんだ?」
「ここは俺の城の中だ」
容姿端麗で、細身だが人間とは違う雰囲気を纏っている。その上頭にはツノみたいなものも生えている。こいつは、やっぱり人間ではないのか。
「あんな激弱なやつらと一緒にしないでくれる?失礼過ぎだろ」
「は?、、、(俺、声に出てたか?今)」
「お前の考えてることぐらい聞こえる。普通だろ?」
「いや、普通じゃねーだろ」
「まあ、細かいことはいいんだよ。それよりもさ、お前、まだまだ弱そうだし、お前の才能、鍛えて来いよ。」
「はあ?いきなりなんだよ!!そりゃー俺は役職無能だから弱いのは当たり前だけど、説明なしにいきなり行けとか意味わかんないんだけど」
「無能?笑笑
なんだその役職笑笑
そんな役職あるわけねーじゃん笑笑」
「んじゃあ、見てみろよ!!俺のステータス!!」
「いや、こっちのセリフだよ。見直してご覧よ」
「はあ??ちっ
ステータス、、、、、、」
睨みつけながらステータスと呟いた。
「どう?」
「、、、、どうゆうことだ?」
そこに書かれていたはずの“役職:無能”はどこにもなく、代わりにあったのは
”役職:魔王の弟子”
「神の奴もクズだよね〜。自分の存在がちょっと危うくなるからって、ホントは違反なのに転生者の役職を書き換えちゃうなんてさ」
「、、、書き換えた?危うくなる?どうゆうことだ!魔王!!」
「俺と神は仲悪くてさ、ってかあいつ俺よりも弱いくせに、いちゃもんつけてくるんだよ。この頃は直接来るんじゃなくて、勇者とか魔道士をこっちによこしてさ戦わせるんだよ、ひどいだろ?どうせ勝てないんだから、俺に構うなっての」
「、、、じゃあ、本当は魔王の弟子だったはずだけど、そんなの許すはずもないってわけか」
ふっ、、どこ行っても邪魔な人はいらねぇってことか
でも、、
「でもなんで、魔王が俺が魔王の弟子だって分かったんだ?もう既に書き換えられてあったのに」
「正確には上書きだ。そんくらいの魔法はすぐ見破れる。まあ、そんなことしなくてもお前のそのオーラで分かったけどな」
そういえば、俺の嫉妬、欲、憎しみ、苦しみから出る闇のオーラってやつがあるって言ってたな
「ともかく、お前はまだまだひよっこの弟子だ。とりあえず、城の外の森に落とすからここまで帰って来い。」
「ちょ、説明しろよ!!おい!!」
「現時点での最高役職は勇者なんだ。だから能無しの神が送りつけて来るんだけど、でもね、知ってる?
勇者より強い役職って他にもあるんだよ?」
だから、、、
パチンッ
お前のその役職早く磨いて来い、、
待ってるぞ、大我!
一瞬真っ暗になって、
俺はどうやら森の中に飛ばされたようだ。