●日本海軍主要艦艇のその後
・戦艦
大和型:
《大和》 終戦時中破残存。1956年予備役。1968年〜73年現役復帰。1987年現役復帰。1995年予備役。1999年退役。記念艦として保存。
《武蔵》 終戦時中破残存。1956年予備役。1987年現役復帰。1995年予備役。1999年退役。
《信濃》 終戦時中破残存。アメリカ軍が調査。1956年予備役。1987年現役復帰。1995年予備役。1999年退役。
《甲斐》 終戦時建造途中。1958年空母として就役。2008年予備役。
富士型:
《富士》 終戦時中破残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1968年退役。記念艦として保存。
《阿蘇》 終戦時残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1968年退役。
《石鎚》 終戦時中破残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1968年退役。
《大雪》 終戦時残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1968年退役。
紀伊型:
《紀伊》 終戦時残存。1949年予備役。1956年退役。
《尾張》 終戦時中破残存。1949年予備役。1956年退役。
《駿河》 終戦時残存。1949年予備役。1956年退役。
《常陸》 終戦時中破残存。1949年予備役。1956年退役。
天城型:
《天城》 終戦時中破残存。1946年予備役。1948年解体。
《赤城》 終戦時中破残存。1946年予備役。1948年解体。
《高雄》 終戦時残存。1946年予備役。1948年解体。
《愛宕》 終戦時中破残存。1946年予備役。1948年解体。
加賀型:
《加賀》 終戦時残存。1946年解体。
《土佐》 終戦時中破残存。1946年解体。
長門型:
《長門》 終戦時残存。1956年記念艦として保存。
《陸奥》 終戦時中破残存。1946年解体。一部部品を長門用に残す。
伊勢型:
《伊勢》 終戦時残存。1946年解体。
《日向》 終戦時残存。1946年解体。
扶桑型:
《扶桑》 1944年空母に改装。終戦時残存。1949年解体。
《山城》 1944年空母に改装。終戦時残存。1949年解体。
金剛型:
《金剛》 終戦時残存。耐用調査艦指定を受けて呉に係留。63年(就役50年後)に任務完了。1965年記念艦として保存。
《比叡》 終戦時残存。1946年解体。
《榛名》 終戦時残存。1946年解体。部品が残される。
《霧島》 終戦時残存。1946年解体。
・空母
大鳳型:《大鳳》 終戦時残存。1949年現役復帰。1978年予備役。1983年退役。
雲龍型:《雲龍》 1945年4月北マリアナ沖合で戦没。
飛龍型:《飛龍》 終戦時残存。1949年現役復帰。1973年予備役。1978年退役。
蒼龍型:《蒼龍》 1945年4月北マリアナ沖合で戦没。
(※建造中が4隻あり、うち2隻が戦後就役)
・軽空母
隼鷹型:
《隼鷹》 終戦時残存。1949年退役。民間に払い下げ。
《飛鷹》 終戦時中破残存。1949年退役。民間に払い下げ。
日進型:
《日進》 1945年4月北マリアナ沖合で戦没。
千歳型:
《千歳》 1945年4月北マリアナ沖合で戦没。
《千代田》終戦時大破残存。1946年退役。
瑞鳳型:
《瑞鳳》 終戦時残存。1952年補給艦として現役復帰。1993年退役。
《祥鳳》 終戦時残存。1953年補給艦として現役復帰。1993年退役。
龍驤型:
《龍驤》 1942年10月アラビア海で戦没。
飛祥型:
《飛祥》 終戦時残存。1949年退役。
鳳祥型:
《鳳祥》 終戦時残存。1949年退役。
※他(低速改装空母)は割愛。
・一等巡洋艦
鳥海型:
《鳥海》 1945年4月サイパン島沖合で戦没。
《摩耶》 1945年4月サイパン島沖合で戦没。
妙高型:
《妙高》 終戦時中破残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1962年ミサイル巡洋艦に改装。1978年退役。
《那智》 終戦時残存。1949年現役復帰。1956年予備役。
《羽黒》 終戦時中破残存。1949年現役復帰。1956年予備役。
《足柄》 終戦時残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1963年ミサイル巡洋艦に改装。1978年退役。
青葉型:
《青葉》 終戦時残存。1949年退役。
《衣笠》 1942年10月アラビア海で戦没。
古鷹型:
《古鷹》 1942年10月アラビア海で戦没。
《加古》 1942年4月パラオ沖で戦没。
(※《伊吹》《鞍馬》が建造中。戦後艤装を大幅に改めて就役)
・二等巡洋艦
大淀型 :
《大淀》 終戦時残存。1949年現役復帰。1968年ヘリ巡洋艦に改装。1978年退役。
阿賀野型 :
《阿賀野》終戦時中破残存。1949年現役復帰。1973年退役。
《能代》 1945年4月サイパン島沖合で戦没。
《矢矧》 終戦時残存。1949年現役復帰。1973年退役。
《酒匂》 終戦時残存。1949年現役復帰。1973年退役。
最上型 :
《最上》 終戦時残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1966年ヘリ巡洋艦に改装。1978年退役。
《三隈》 1942年4月パラオ沖で戦没。
《熊野》 終戦時大破残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1966年ヘリ巡洋艦に改装。1978年退役。
《鈴谷》 1945年4月サイパン島沖合で戦没。
利根型 :
《利根》 終戦時残存。1949年現役復帰。1956年予備役。1968年ヘリ巡洋艦に改装。1978年退役。
《筑摩》 1945年4月サイパン島沖合で戦没。
球磨型 :
《球磨》 1944年7月護衛作戦中に戦没。
《多摩》 終戦時残存。1949年退役。
《北上》 終戦時残存。1949年退役。
《大井》 1945年1月護衛作戦中に戦没。
《木曽》 終戦時残存。1949年退役。
長良型 :
《長良》 終戦時残存。1949年退役。
《五十鈴》終戦時残存。1949年退役。
《名取》 1945年2月護衛作戦中に戦没。
《由良》 終戦時残存。1949年退役。
《鬼怒》 終戦時残存。1949年退役。
《阿武隈》 終戦時残存。1949年退役。
川内型 :
《川内》 1943年12月ベンガル湾で戦没。
《神通》 1943年7月アラビア海で戦没。
《那珂》 終戦時残存。1949年退役。
夕張型 :
《夕張》 1944年10月護衛作戦中に戦没。
天龍型 :
《天龍》 1942年12月アラビア海で戦没。
《竜田》 1944年9月護衛作戦中に戦没。
香取型 :
《香取》 終戦時残存。1949年練習艦として現役復帰。1978年退役。
《鹿島》 終戦時残存。1949年練習艦として現役復帰。1978年退役。
《香椎》 終戦時残存。1949年練習艦として現役復帰。1978年退役。
※1949年解体は、多くが復員輸送に従事していた影響。
※駆逐艦の残存率は4割、潜水艦は3割程度となる。
建造の新しい艦の多くが、戦後海軍にも所属を続ける。
●あとがきのようなもの
皆様、今回もお疲れさまでした。
今回のコンセプトは、史実より心持ちマシな程度の日本が「八八艦隊」を作って、アメリカと正面から戦うことでした。
ですが、話しの運び方を史実に準じた展開にするのも「なんだかな〜」って感じだったので、いっそのこと「戦争には負ける」が「八八艦隊は残ってしまう」形での幕引きを途中から強引に目指しました。
そして連載中の感想でも言われたのですが、「国破れて山河在り」ならぬ「八八在り」で締めてみました。
少し言い訳がましいですが、ヌルめの戦争展開も基本的は上記目的を達成するべく進路調整しました。
無論、史実と同じもしくは似た展開をお望みの方もいらっしゃったとは思いますが、空母が主軸でないので真珠湾攻撃からミッドウェー沖海戦に至るような流れを作り出すことは、極めて難しいです。
特に真珠湾攻撃は、戦艦主軸の海軍である以上不可能です。
ソロモンでの戦いも、色々な面で厳しい筈です。
それ以前の問題として、平時の予算配分の影響で中華地域での泥沼過ぎる戦争状態も実現が難しくなってしまいます。
そして正面からの艦隊決戦となりますが、日本が戦争準備を整えた上で開戦したのに対して、アメリカはほぼ平時の状態から戦争準備を進めます。
故に、作中でも書いたように、日米の一大決戦はかなり日数が経過しないと実現は不可能です。
無論、アメリカの陰謀史観などを入れれば話しは別ですが、架空戦記としてもリアリティに欠けるので止めました。
東南アジア制圧後の日本が米豪分断を狙わず印度へ進むのは、研究などでも色々と議論されている通り、少しでも日本に有利な戦いをしてもらうためです。
逆の視点で言えば、史実と似たソロモン諸島での戦いの再現が難しいので、新しい戦場を設定したとも言えます。
「八八艦隊」の戦艦群は、大食らい揃いな上に数が多すぎます。
まあ、色々書き始めたら言い訳ばかりになるし、書くほどの事も残っていないので、これで終わりにしたいと思います。
それでは、また別の平行世界で会いましょう。




