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第2話


「雷華よ、そう言う大事な事は先に言えよ」



一ノ瀬がため息をつきながらに言うと



「お主が聞いて来なかったのが悪いのじゃ!儂は悪くない!」



先ほどまで喋っていた部屋を出ながら口論する2人



先ほどの会話でこの世界に飛ばされた3人目が隣の部屋にいると知った一ノ瀬が挨拶ぐらいはしないと‥などと言い始め、部屋を出ることになった



「なぁ雷華、妖華ってどんな子なの?」



と、ノックをする前に質問すると



「天界1の天才と言われてるくらい頭が良いのじゃが‥‥ちょっとのう?」



お茶を濁す雷華


うーん、まぁ、行けばわかるか‥

ドアをノックし話しかける。



「はじめましてーこの世界に一緒に飛ばされた一ノ瀬っていいますー入っていいっすかー?」



声を掛けるが一向に返事がない。



「あのーすんませーん。誰もいないんすかぁー?」



とドアを叩きながら声を掛けていると中から



「誰もいないよー」



と、返事が帰ってきた。その瞬間に雷華が吹き出す所を横目で見ながら一ノ瀬もため息をつく


なんてテンプレな返答をするんだよまぁいいやいるんなら入ろう



「失礼しまーす」



一ノ瀬が部屋を入るとそこには布団に包まった妖怪がいた


「ちょっ!誰もいないって言ったじゃんかぁー!」


くそ!なんでこうもインパクトが強い奴ばかりなんだよ!


と、一ノ瀬が悔しそうにしていると



「すまんのぅ妖華。そこのアホが勝手に入ってしもうて」



「ほんとだよー乙女の部屋に勝手に入って来るなんてー」



とプリプリと怒りながら言う妖華に対し


ハッ!乙女を名乗るならその妖怪の様な格好をやめろよ!と思いながらも



「あーごめんごめん、いないって言われるとつい開けたくなっちゃうんだ」



と悪びれもせずに言い切る一ノ瀬



「うーん、そんなドナ○ドみたいに言われてもねぇまったく悪いと思ってないでしょ君」



なんで元ネタわかんだよと思いながらも一ノ瀬は本題に入る



「妖華さんだっけ?色々聞きたいんだけどいいかな?」



「はーい、妖華でーす聞きたいことかぁーまぁ少しだけならおっけーよー」



布団に包まり顔だけ出しながらにそう答える妖華



「そりゃどうも。じゃあ妖華是非とも俺たちと協力して国を一緒に滅ぼしてくれ」



と妖華に手を差し出しながら返答を待つ



「‥‥嫌です。なぜなら私は働きたくないからです」



真顔でそう返事をする妖華


はぁ、人間嫌いの女王様の次は引きこもりのニートかぁ‥あのダメ神あれだろ?面倒な子を俺に押し付けただけだろ



「まぁそう言わずに‥ね?天界1の天才なんでしょ?」



「天才なのは認めますが、私は絶対に働きません!」



確固たる意思を見せる妖華の顔はキリッとしたそれはもう堂々たる顔立ちだった。


あー無理だこれ‥絶対折れない奴だ



「なぁ、雷華おまえ知り合いなんだろ?お前からも言ってくれよ」



雷華に助け船を求めるが



「儂が言ったところで動かんのはお主にだってわかっておるじゃろ?」



ですよねー‥‥ならもうこの手でいくかぁ‥ヤダなぁ‥はぁ



「ねぇ妖華さんやい?ゲームは好きかい?」



一ノ瀬が聞くや否や妖華は目を輝かせながら



「ちょー好きよぉー天界ではほぼほぼ相手になる子はいなかったけどねぇー」



よし!食いついた!



「なら‥俺とゲームをしよう。もし俺が勝てたら俺たちに協力してもらう」



一ノ瀬の言葉を聞き妖華は不敵に笑いながら



「いいよぉーならもし私が勝ったらきみは今日から私の奴隷ねぇー朝昼晩とご飯を食べさせてー甘やかして下さい」



と返答した。その笑いながらに言う妖華の笑顔を見て一ノ瀬は痛い子を見る眼をしながら



「お、オッケー…交渉成立だな!」



一ノ瀬も負けじと笑い返す。すると隣で見ていた雷華が心配そうに



「本当によいのか?さっきも言ったが妖華は天界1の天才じゃぞ?」



「しょうがねぇだろ‥これしか思いつかなかったんだよ。まぁタダではやられねぇよてかなに?心配してくれてんの?」


とニヤニヤしながら答えると



「そりゃ心配じゃよお主が負けたら妖華はお主みたいなのを奴隷にせねばならぬのだぞ?それじゃあ妖華が可哀想じゃ」



まさかの向こうの心配ですかぁまぁそりゃそうっすよねぇ



「それでぇー?なんのゲームするのー?」



「あぁ、妖華に任せるよ。ただし俺が知ってる奴がいいかな?」



と答えると妖華は少し考える素ぶりを見せた後ゲームの名前を言った。



「よーし!それじゃあポーカー一発勝負にしよう!それなら君もわかるでしょー?」



ポーカーか‥好都合だな



「ああ、それならわかりやすいし助かるよ。だけどトランプ持ってんの?」



トランプが無ければ話にならないぞと思いながら質問をすると



「大丈夫ー今から作るからー」



と言いながら近くの紙を手に取る妖華‥すると手が淡く青色に光りだす。



「え?なに?作るってドユコト?」



一ノ瀬が動揺していると雷華からの説明が入る。



「妖華の能力じゃよ。元の材料さえあれば好きなものが作れるという能力でのう(道具想像)って能力だったかのぅ」



なにそれすごい!天才の上にそんな能力まで持ってんの?チートやん


1人恨めしそうな目で見ていると



「はーい、出来たよぉー」



と手に持っていた紙がトランプに変化していた。



「さて、それじゃあ始めようかぁ一ノ瀬くんだっけ?もう後戻りはできないよぉー」



笑いながらに言う妖華に対し



「もちろん、そっちこそやっぱり無しは通じないぞ」



一ノ瀬も自信ありげに笑い返す



「「さぁ!ゲームを始めよう!」」



「これ怒られんかのぅ?」



こうして一ノ瀬の異世界での初陣はポーカー勝負となった。

メタくしすぎて怒られないかが不安で不安で…

あ、ノゲラは白が一番好きです。

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