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べび☆ぷり  作者: ふーか
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第一話

ほぼ自己満足で、ノリと勢いで書いてます。

よろしくお願いしますだぎゃ

拝啓、堕落した父と別れて南米の石油王と結婚した母へ。

覚えていますか?貴方の息子です。

貴方は忘れやすいから、きっと俺のことなんて覚えてないでしょう。

でも俺は覚えています。

貴方のことが大ッ嫌いですから。

近況報告でもしようかなと思いこの手紙を書かせていただきました。

友人が喫茶店をオープン。

友人が交通事故で下半身不随。

俺が友人に雇われ喫茶店の雇われマスターに

バイトの面接なう

と言う感じです。

果たしてどんなこがくるのか……

そこはかとない不安感が拭えません。

でも、俺には無駄に何でもそこそこ出来るとかいう貴方の特性を引き継いでいますから、

とりあえずなんとなくやり過ごして見せます。


第一話 バイト探しはαドットコムで


一人目

「おはようございます!真島広菜です!よろしくお願いします」

頭を机にぶつけそうな勢いで、というかぶつけるんだが。

めっちゃ痛そうなんだがそれに耐えて笑顔で挨拶をかましてきたのはボブカットの快活そうな女の子。

居酒屋じゃぁないんだしこんな元気でなくてもいいのに、まぁでもムードメイカー的ポジションはそつなくこなしてくれそうな、そんな雰囲気。

それは置いておくとして、この子には特筆すべき点が一つある。

ぽよん

揺れる双丘だ。

これはあまりにも魅力的だ。

けして下心はないんだよ?

転んでもクッションになるのかなぁなんてエアーバック的視点から魅力的っていってるだけなんだよ?

けして下心はないんだよ?

取り合えず、自己紹介に対して何か反応してあげないと、沈黙しすぎて真島さん少し涙目やん。

ここはアレだな、いい名前だね的な反応してあげるよし、とパーフェクト上田村聡の面接本に書いてあった。やるなら今しかない。

ていうかほんとおっぱいすげぇな

「おっぱい」

「え?」

「…………………さておいて真島さん」

「何を!?何をさておくんですか!明らかにセクハラ発言ですよね!」

「キノセイ。それはきっとキノセイ。そう木の精」

「おっぱいなんて木の精聞いたことありませんよ!?」

「………飲食店でのバイト経験とかある?」

「スルーした!?………巫女のバイトならしたことありますけど」

「何処の店よ?」

「……」

「……店?」

「ならあれだな、週いくつ位は入れそう?」

「………週5はいけます」

「そんなに性欲たまってんのか……最近の若い子は欲求不満なんだなぁ」

「……」

「……」

なんだろう。間島さんの俺を見る目があからさまに冷ややかなんですけど。

いや、まぁ確かに昨今の総理大臣レベルに失言を繰り返していることは認めよう。

だがな、だがしかしな?こういう発言しちゃうでしょ?普通。

いや、普通しないんだけど。

なんていうのか、心が少年のままで体だけ大人になっちゃったみたいな。

いわばおれは逆コ○ン君なわけですよ。

とするとほらアレだ。この発言にも納得いくというか。うん行かないよね。

「……とりあえず、採用と言うことで、その、はい今日後で他の方の面接終わった後にお話があるので少しここで待っててください」

「……はい」


二人目

「……上条美咲。よろしくお願いします」

なぜか私、真島広菜は面接官補佐、ということで店長の隣に座って次に来た面接に来た女の子の前に座っている。

洋人形のような、ちっちゃくておとなしそうな子なんだけど、釣り目がちの目が少し怖いといった印象を受けた。

「いいなまえですね」

……なんか私のときと違って普通の出だしなんだけど。

コレってあれなのかな見た目差別なのかな。

普通にセクハラ発言されまくった私と違って普通の面接始まったんだけど。

ふと隣の店長を見ると、なにやら手に本を持っていた。

パーフェクト上田村聡の面接本?

なるほど、その本にそって面接してるからまともな面接の体を保っているわけか。

どうせなら私のときからその本使ってくれればよかったのに。

「……そう」

店長の名前をほめる、という発言はあまりにも美咲さんのドライな反応に無情にも切り裂かれた。

なんか店長が変な汗かき始めてるし、息も荒い、体も微妙に小刻みに震えてる気がする。

どうしたんだろう、体調でも悪いのかな。

「飲食店での職務経験は?」

「……ない」

「週いくつくらい入りたいか希望はある?」

「……ない」

た、淡白すぎる。これじゃぁ面接は落ちたも同然だろう。そう思って店長を見れば、下を向いてるプル震えている。

あー、さすがに変態ちっくな店長でもさすがにこの態度にはいらっときたのかなぁ

「……の」

の?

店長がぐわぁっと顔を上げると、

「罵って下さい!!!!!!!!」

「はぁ!!!!????」

いきなり変態発言キター

「ちょ、ちょっと店長なに言ってるんですか!」

「なにって、全国のお兄ちゃんたちにとって当然の妹たちに尽くす礼儀の言葉じゃないか!」

き、きもい……じゃなくて、私がどん引きしたら収拾がつかなくなる

「いや、仮にそうだったとしても、面接会場の場でその発言はいけないでしょ!?それに美咲さんだって、気分悪くしますよ!ねぇ?」

「………金魚の糞」

「………蛆虫」

え、え?

「………二階から目薬」

ええええええええええええええええ!?なんかこの子店長のこと罵倒し始めちゃったけど!?

しかも二階から目薬罵倒になってないんですけどっ

「………」

「あ、あれ?店長?せっかく罵倒してもらったんですよ?なんでそんな冷ややかな目で」

「……んだよ。その罵倒レベルで俺を罵倒しようとするとか罵倒してるとしか思えないわ」

いや、罵倒してるんだけど?

「採用はしてやる。しかしだな上条美咲。いや美咲。お前は俺が鍛えてやる。その蛆虫以下の罵倒レベルをいっぱしの人間様レベルにまでは押し上げてやるよ!」

「………店長、いやマスター」

「おう」

「………よろしくお願いします」

……………え、ええええええ

な、なにこの展開。罵倒してほしいって言っといて逆に罵倒しちゃうし、美咲さんはなんか店長のこと尊敬っぽいことしちゃってるし……

ほんとに、なんなの……


三人目

美咲さんも面接補佐に加え三対一の面接が始まる。

が、いまだ面接希望者は来ない。

コンコン

とドアが叩かれ、店長がどうぞ、と声をかけると、

ゆっくりとドアが開かれた。

そこにいたのはサイドテールの、美咲さんと同じく釣り目の、活発そうな女の子だった。

私と同じくらいなのか……

採用されるかどうかは置いといて、仲良くなれたらいいなぁ。

美咲さんとは、うん、なんか無理そうな気もしなくもない。

「あ」

あ?

女の子が口を開いた!

「あ、あんたのために面接に来て上げた訳じゃないんだからねっ!」

「「なんか勘違いツンデレキター!!!!!!!!!!!!!!」」

思わず私と店長がそう叫ばずにはいられないほどに、彼女はツンデレを勘違いしたような、いや、正しく二次元の中での正真正銘のツンデレを再現してのけたのだ。

「と、ととととりあえずすすすすわって」

あまりにも衝撃な発言だったためか店長は動揺しすぎてどもりまくっている。

「べ、別にあんたのために座るんじゃないんだからね?」

なんだろう、二回目になると、何というか。

疲れないのかなぁ、その言い回し。

「お名前は?」

「沢木絵里よ」

「ふぅむ。ツン子か」

!?

「……は?」

ツン子さん……じゃなくて絵里さんがは?といいたくなるのもわかる気がする。

「い、いやだってツンデレ発言あったし、あだ名があったほうがなじみやすいだろ?パーフェクト紙田村聡さんの本にもそう書いてある」

「にしたってそのセンスはないわよ!」

「ま、まぁ確かにそうだったかも知れない……じゃぁデレ子?」

ねーよ

この店長センス無いなぁ……

お店の名前もべび☆ぷりだし、ちょっとなんかセンス酷い。

「いや、だから、ね?もっと他に選択肢無いの?」

「ない!」

きっぱり言い切った……

「君のあだなはツン子かデレ子な!ゆずらねー!」

「……ガキかアンタは」

至極ツン子さんに同意。

「まぁあだ名は後で決めるとして、ツン子は飲食店とかでの勤務経験ある?」

「ほぼ決まっちゃってるじゃない……一応あるけど一週間でクビになったわ」

「だろうね」

「!?」

いや、まぁわかってるけど。そんな態度じゃクビになるのはわかってはいたけど!

店長……だろうね、はちょっと……

「週いくつ位は入れそう?」

「……5とか?」

「ふぅむ……なら採用でいいか」

店長はさっくり私たちの履歴書をまとめると、立ち上がる。

「んじゃ、とりあえず店に方に移動して、各人のポジションと、そして制服を配布しようか」


店内はまだオープンしてないのもあるのか、綺麗なものだった。

小洒落た洋菓子店のような装丁をしており、女の人に受けそうな雰囲気だ。

「まず、真島さん。真島さんは神社でバイトしてたし、入ってたサークルも茶道と礼節にはしっかりしてそうだから基本的にはフロア担当でお願いしようかな」

「あ、はい」

「んで美咲は洋菓子クラブにいたみたいだし、好きこそ物の上手なれってことでキッチンな。お客さんに出す軽食からケーキまでの料理担当」

「……ん」

「最後にツン子はそれらの補佐をやってもらうかな。飲食経験あるんだし基本的にはフロアで。俺がいないときとかにキッチンしてくれればいいかな。一番大変だろうが、まぁツン子ならできるだろ」

パン!

と手をたたくと

「そこの机に各人の制服が用意してある。それもって今日は解散!明日からよろしくお願いします!」

「「「はい!」」」

あれ。ところでふときになったんだけど。

「店長」

「おう。質問か?」

「制服6着あるじゃないですか」

「うん。一人二着な。名札が置いてあるやつもってけよ?」

「いや、それもわかるんですけど。サイズ……なんで知ってるん?」

「?そんなもん見りゃわかるじゃん?何いってんの?」

「………」



続く


次回からノリと勢いで突っ走りたいと思います。

基本的に全部投げっぱなしです。

ごめんなさい…

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