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第3話 新しい朝

あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ!

『無心での随筆が終わって本文を読み返してみたら大変な事になってた』

な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をしたのかわからなかった…頭が どうにかなりそうだった…

《超展開》だとか《時系列崩壊》だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


はい、いきなりごめんなさい


どうしてこんなことを言い出したかは後書きにて


それでは第3話です!

ー視点、鏡御悠斗ー


俺が人を励ますために抱き締めるなんて柄でもないことした後、また夕飯を食べながら話し、玲沙に呼び方を悠斗さんから悠斗に変えてもらった。同い年 (に見えないが)の女の子にさん付けで呼ばれた事なんて無かったからだ。

そしてたった今玲沙はしばらく俺の家で暮らすことに決まった。もちろん玲沙も了承している。


「ふ、ふつつかものですがよろしくです!」


「それ、なんか違わないか……?まぁよろしくな」


「ところで悠斗の親はこの家にはいないの?」


「あぁ、俺の親なら海外に居るよ」


「海外?仕事かなにかですか?」


相変わらず玲沙は敬語が混ざるな


「そんな感じだ。仕事っていうより旅行みたいだけどな」


「そうなんだ……(あれ?てことは悠斗と2人きりで生活するってこと!?)……///」


「まぁそのお陰で玲沙の暮らすスペースもあるわけだし……玲沙、どうした?」


なんか玲沙が顔を赤くして黙り混んでる


「な、なんでもない!(あ、あれ?なんで私顔熱いんだろ……?)」


明らかになんでもなくない玲沙。俺、なんかしたか?


「あ、あの、2人きりで生活するのって、まるで……///」




「ん?あぁ、確かにまるで"兄妹"みたいだな」




「………………」




「え、玲沙、どうして俺を睨む」


痛い、玲沙の視線が滅茶苦茶痛い



「…………悠斗のバカ」


「はい?」


玲沙はこっちに近寄ってきて……


「悠斗のバカ、バカ、バカ!」


俺の頭をシャーペンで連打し始めた。


「ちょっ、痛い!結構痛いから!シャーペンで叩くな!」


実際、女の子の力だから大して痛いわけではない。玲沙は小柄だから力も弱いんだが、今の玲沙にそんなこと言ったら何の戸惑いも無く魔方陣で吹き飛ばされそうなので言わないでおく。だけどなんか今とっても精神的に痛い。






ー視点、無ー


玲沙が暴走して約5分後、相変わらず叩かれた理由のわかっていない悠斗とようやく元に戻った玲沙は2人共明日の準備をしていた。


だがここで一つ問題があった。



「玲沙~、お前どこで寝る?」


そう、寝床だ。

実は悠斗の家では親の部屋は鍵が閉まっていて入れない。

その為きちんとした寝床は悠斗の部屋のみなのだ。


「んー、どこでもいいよ」


「なら俺の部屋使っといて」


「はーい、って、え?」


「どうした?」


「それじゃあ悠斗は何処で寝るの?」


玲沙は慌てたように悠斗にきいた。


「俺はリビングとかで適当に寝とくよ」


「そ、そんなの悪いよ!私がリビングで寝るから悠斗は自分の部屋で寝ていいよ!」



「玲沙」


悠斗は少し厳しい表情で玲沙を見る


「は、はい……」


それを感じたのか、玲沙も少し緊張する


「ずっと頑張って一人で暮らしてたんだろ?」


「…………」


「今までいろんな事我慢してきたんだろ?」


「うん……」


「だったらこれからは我慢しなくていい。俺が玲沙のわがまま聞いてやるから」


それだけ言うと悠斗は1階のリビングに降りていった。






ー視点、夜咲玲沙ー


私は悠斗のベットの上で寝転びながら考え事をしていた。


悠斗の事だ。


今日、いつもと変わらないように朝が始まり、また追われ、そのまま一日が終わる……はずだった



しかし、そこに悠斗が現れた。

悠斗は見ず知らずの私を助けてくれた。

確かに今まで私を助けてくれた人はいた。だがその人たちは私が超能力者だと知ると決まってこう言った。



 "化け物" と



だけど悠斗だけは違った。超能力を見せても一切怖がらず、優しく接してくれた。

さらに思わず泣いてしまった私を抱き締めて慰めてくれた。


恥ずかしかった、けど同時にとても嬉しかった


さらに"護る"とまで言ってくれた。

今まで聞いた同じ言葉の中でもなぜか悠斗の言葉は力強く、優しかった


「私……悠斗の事好きになっちゃったのかな?」


また少し赤くなる顔を布団の中にうずめつつ眠りについた。






ー視点、無ー



玲沙と出会った次の日の朝、悠斗はなぜか早く目が覚めた。

慣れないリビングで寝ていたからだろうか、寝起きに妙に違和感がある。

そんな事を考えながら時計を見ると時刻はまだ5時


「もっかい寝るか……」


そう言って悠斗は逆側を向く




するとそこにはすやすやと寝ている玲沙の顔。

その距離約5cm




「……………あれ?」




「ん…………え?」


悠斗が混乱して固まっていると、玲沙が目を覚ました。


「ぬおぉぉぉぉぉ!?」


「~~~~~~~~~~~!!??」


悠斗は人間の限界を超えた速度でバックステップ、玲沙は顔をこれ以上ないくらいに真っ赤にして寝転んだまま固まっていた


「(なんで玲沙がここで寝てるんだ!?あいつは俺の部屋でねてるはずじゃなかったか!?てかなんで俺顔あっついんだ!?)」


「(えええぇぇぇぇぇ!?なんで私ここて寝てるの!?私は悠斗の部屋で寝てて……それより顔が熱いぃぃぃ!)」



実際は玲沙が寝ぼけて悠斗の布団の中に入っていったのだ。

無意識って恐ろしい。




そんな感じで大混乱で始まった悠斗と玲沙の2人暮らしだった







大混乱の朝から約2時間後、2人は制服に着替え、相跡学園高校に向かっている。ちなみに玲沙の制服は魔方陣の中にしまってあった。玲沙の魔方陣は物を収納しておけるのもあるらしい。



「触媒?」


そして今、悠斗は歩きながら玲沙に超能力に関する説明をうけていた。


「そう、超能力を使う為にはそれぞれ触媒が必要なの」


「でも、俺そんなの持ってないぞ?」


「ううん、それが悠斗の触媒だよ」


玲沙は悠斗がいつも身に着けている目の形をしたネックレスを指差しながら言った。


「これが?」


「そうだよ、私が悠斗の能力を封じた時、あの装甲はそのネックレスに吸い込まれていったよね?それが触媒の証拠だよ」


「なるほどな、もしかして玲沙の触媒はそのシャーペンなのか?」


今度は悠斗が玲沙が常に持ち歩いているシャーペンを見ながら言った


「うん、後触媒になったものは絶対に壊れなくなるよ」


「なにその微妙な特典」


「戦い中に壊れたりしたらまずいからね」


「……ご都合主義だな、おい」


悠斗は苦笑しながら呟いた。


「っと、着いたぞ。ここが相跡学園高校だ」







「んじゃ、後でな」


「うん……」


悠斗は少し心配そうな玲沙を職員室に送っていた。


「どうした?なんか心配なのか?」


「そうじゃないんだけど……(なんで悠斗と離れるのが心配なんだろ……)」


「まぁ、電話番号知ってんだし、なんかあったら電話しろ。いつでも助けに行ってやるから」


「わかった……///」


「玲沙、熱でもあるのか?顔赤いぞ?」


「な、なんでもない、なんでもない!」


「?ならいいけど……(本当に大丈夫かな、玲沙)」


その後、2人は一旦別れ、悠斗は教室へ、玲沙は職員室へ向かっていった。




To be continue………

えー、前書きであんな事言い出したかというと、


まさかの3話目でフラグ全開


これはあまりにも予想外!


後、本番に入るとか言っときながら入れなくてごめんなさい!

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