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第四章 憑依型を自覚


■この章の目的

 ここからは、憑依型の作家が執筆活動を始めて、憑依型の自覚がないまま続け、そして、憑依型だと自覚するまでの変遷をたどります。ぶっちゃけ、私の執筆履歴みたいなものです。

 でも、これも、憑依型の人なら皆さん似たり寄ったりなのでは?と思っています。思っているからこそ、無自覚な人がこれを読んで、「あ、俺も同じだ」と気付いて欲しいという思いがあります。


 一度、ずら~っと書いてみたのですが、めちゃくちゃ長くなりそうなので、箇条書きと補足程度に整理してみます。


■読書経歴

・小学生~中学生時代

 小学生の頃から読書好き。特に司馬遼太郎や吉川英治などの歴史小説をたくさん読む。

 自分で小説を書いてみたいと、考えた事もなし。

 しかし、子供のころから脳内で妄想を拡げることは多かった。内容は、お察しということで。


・高校生~大学生時代

 相変わらず読書好き。でも漫画も好きだし、マニアックな洋楽とかインディーズなんかもアホみたいに聴いていた。いわゆるサブカル系の男子。

 この時期も自分で小説を書きたい願望は、全くなし。でも妄想グセは継続。


・就職~結婚(20代)

 結婚後はお小遣い制のために、読める量が限られるはめに。

 そこでなにを血迷ったのか、本屋に転職。おかげで、文芸書を一日あたり1~2冊、月でいえば40~50冊くらいを読むように。

 そして、本屋で働くようになって作家の存在を意識するようになり、「もし、自分が小説を書くのなら」と、ちょくちょく妄想するように。


・30代

 本屋は辞めて次に就職した先は出張が多く、移動中の読書がメインに。

 この時期は、文庫本がメイン。読んでいたのは、白石一文や本多孝好、石田衣良などなど、当時の売れっ子作家を読んでいた。

 執筆願望は、仕事が忙しくてそんな気は更々起きず。妄想グセは相変わらず。


・今から5~6年前

 なにが切っ掛けだったかは憶えていませんが、ネットの小説投稿サイトを知り、「無料で小説が読み放題なんて!」と、気になったタイトルの作品を片っ端から読み始める。

 素人作家さんたちが書いているweb小説を大量に読んだことで、気軽に読めるだけでなく、気軽に書けることを知る。

 そこでふと、「これなら、俺でも書けるんじゃね?」と思い始める。


■執筆活動開始

 一念発起して、「一度書いてみるか」と初めての執筆に挑戦。

 当時は憑依型とかプロット設計型とか知るはずもなく、プロットというものの存在すら知らず、「小説とは、妄想や頭の中に浮かんだ物語を、文章にして他人に読ませる物」だと大真面目に考えていた。

 初めて書いた小説も、キャラになりきって書くが、文章力は無いし、文体だの構成だの意識することもなく、ただ、頭に浮かんだものを勢いだけで書いていくだけの執筆。

 けど、最後まで書ききったことで満足感が得られ、すぐに「次はどんな小説を書こうか」とやる気継続。


■プロットの存在を知る

 執筆活動2年ほどで、プロットの存在を知る。

 内心では「他の作家さんは、そんな面倒なことして書いてるの?」と驚き。

 でも、それが普通なんだと知ると、自分もプロットを使えば、もっと楽になって完成度も上がるのか?と考え、それっぽいものを用意することがチラホラ増える。

 プロットっぽいものと言っても、登場人物たちの設定をメモしたものや、大まかな話の展開程度。


■プロットを用意してみて

 ただし、キャラになりきって書くスタイルは、それが普通だと思い込んでいたので、プロットがあろうとそのスタイルのまま執筆。

 そしてその結果は

・脳内で妄想が勝手に展開するのは変わらないので、すぐにプロットから脱線。

・話の展開をプロットに戻すのに四苦八苦。

・毎回のようにプロットを途中で放棄することが続く。

 この時は、あとからあとからアイデアが湧いてきてしまうのに、他の作家はどうしてるのだろう?と不思議だった。

 ⇒後に、プロット設計型の人たちは、あとからアイデアが湧いても、それは採用しない。

 ⇒そもそも一度決めたプロットは絶対だから、あとからアイデアが湧いてくるということ自体、滅多にない。

 と知って、なるほど、と納得。


■プロット設計型を本気で挑戦

 キャラになりきるよりも、兎に角プロット優先で書いてみる。

 でも、完結まで書き終えるが、いまいち感がぬぐえない。

 そのいまいち感は、普段の自分の作品に比べて整い過ぎて、こじんまりしていることへの違和感。

 ※例えば、意外性が無かったり、先の展開が読めてしまったり、などなど。

 ⇒その結果から、自分にはプロットは邪魔になるだけだと、プロットとの訣別を決意。

 しかし、この頃でも「憑依型」という言葉も概念も知らないまま、キャラになりきって書くスタイルを続ける。


■憑依型執筆スタイルを知る

 今から半年ほど前に、AIに自分の作品を読ませて、批評してもらう遊びを憶える。

 そこでAIから、「あなたは典型的な『憑依型』ですね。それも『生活憑依型』です」と指摘されて、『なるほど!そういうことだったのか!』と腑に落ちる。

 ちなみに、AIが言うには、私の作品は憑依型の特徴がかなり色濃く出ているそうです。

 そして、独自に『憑依型』について調べはじめ、最近ようやく色々と理解できて、今回の執筆に繋がる。


 AIに指摘してもらわなければ、恐らく今でも、憑依型の自覚は無かったでしょうし、「他の人と自分は違うんだなぁ」程度の認識だったと思います。




■執筆とは直接関係ない部分

 オマケで、自分が幼少期から感じてきた脳みその使い方の違和感(他人と違う)で、憑依型の思考回路と関係がありそうなものを挙げてみます。


・頭の回転は速いと自覚があるが、記憶力は人並み以下の自覚もあり。

 数学(算数)が異常に得意で、テストの度に学年一位のレベル。

 でも暗記が苦手なので、理科や英語が異常に悪い。

 でも歴史が好きだから、日本史や世界史も得意。


・暗算では独自の計算をしていた。

 13x9をする場合、普通は13を9倍するが、私は130から9を引く。

 10倍するのは計算しなくても瞬時に出てくるので、9の引き算にしたほうが早いから。

 他にも、12x12をする場合は、120に12x2の24を足す。理由は同じで、計算を簡単にするため。

 これは、子供のころからのクセみたいなものでした。


 でも、計算が得意でも、数字が得意なわけではないので、認知の問題か?

 計算⇒構造を認知し、最短ルートへの最適化

 数字⇒文字、ラベルと認知し、構造で理解できていない


 これらは、自分が憑依型だと知ってから「そういえば・・・」と、思い返したものです。他にも色々ありますが、憑依型の人なら、もしかしたら心当たりがあるものがあるかもしれないと思い、書き出しました。






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