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昼過ぎに「いい加減起きなさい。」と母親に起こされる。机の上を見ると昨日の激闘が残っている。


『賢、おはようございます。今朝の魔術が完成してから私に新しい機能が追加されました。』

「新機能?そんなことがあるのか?」

『スキル同士が共鳴しあって、新しいスキルを生み出すことなどはあるのですが、今回の魔術の開発は世界初になると考えられるのでそれに付随して追加された機能だと考えます。』

「そうか。それでどのような効果が追加されたんだ。」

『追加されたのは、魔術の記録と魔術の作成です。まず、魔術の記録は今まで作ってきた魔術の形を記録、さらに即時使えるように脳内に映し出すことができます。魔術の作成は、分析できた魔術のピースをつなげることで新しい魔術の形や属性を作ることができます。』

「魔術の記録は、いちいち自分で覚えなくてよくなるのは便利だな。魔術の作成は今までのピースをつなげるだけで新しいピースを作成することは無理なのか?」

『新しいものの作成はできません。あくまでのつなげ方を新しく作成することができるだけです。』

「わかった。」


それでも、かなり便利な機能であることに変わりはないな。今から迷宮に行っても昨日と同じところまでしか進めないだろうが、魔術を試してみたい気持ちが収まらず。すぐに昼ご飯を食べて迷宮へ向かった。

________________________________________

迷宮にいつも通り入っていく。


「まずは3階層まで移動しよう。」

『なぜですか?時間がないので、1階層で検証するので十分だと思います。』

「いや、今回の魔術はほかの人に見られたときにめんどうくさいから、できうる限り人に見られる可能性を減らしたい。」

『わかりました。それであれば、魔力探知を同時に行うことを進めます。』

「魔力探知?それは魔力膜と同じく魔力操作でできるのか?」

『その通りです。魔力をそのまま薄く放出して周囲の魔力を探知する技術になります。なので、魔力膜同様に練習が必要になります。』

「その練習もしていこう。」


魔力探知の練習はそれなりにうまくできるようになった。自分の魔力に反応する魔力を薄く広げていく感覚をつかめると、自然と魔力を持つものが探知できるようになっている。ほかの人間だけでなく魔物を探すのにも役立っている。どうせならもう少し早く知りたかった。


「この先に、ゴブリンが3体でいるな。まずは奇襲で魔術を使ってみよう。」

『魔術の種類はどうしますか?』

「どれくらいの威力かわからないから、まずは火弾で威力はファイヤーボールぐらいでいいかな、2発目を打つことも考えつつ近くなりすぎたら近接戦闘をする。」

『わかりました。火弾の魔術の準備します。』


ゴブリンに気づかれないように近づいていく、5mほどの距離になったときに魔術を発動する。

火弾は、ファイヤーボールの形状を補足して貫通力を上げた魔術になる。

まっすぐ飛んでいきゴブリンの体を貫通する。2体目のゴブリンに向けもう一回魔術を展開する。こちらに気が付いているがまだ距離があいているからゆっくりと発動させられる。ゴブリンに貫通して2体目も絶命させられる。3体目は魔術で倒せる距離だったが、微妙な距離だったので刀で倒す。


「これは、魔術はしっかり成果をだせているのか?」

『目的通り、ファイヤーボールよりも貫通力を上げた火弾を直線で発動することができています。』

「よし。やはり自分の考えが一つの成果にまとまるのは達成感が段違いだな。」

『お疲れ様です。これは世紀の発明が完成した瞬間ですね。』


魔術が完成したことにより、遠距離攻撃手段ができたことによりかなり集団戦が楽になった。先に一方的に攻撃ができるのは楽だし、囲まれそうなときに一気に離れて魔術の発動ができる。ほかの属性の魔術も試していったが、使い勝手がいいのは風、土属性が使いやすい。

その後は戦闘を繰り返しながら階層を降りていく、魔力視を用いることで事前に魔物がどこにいるのかがわかるし、MIのおかげで道に迷うこともない。

________________________________________

魔石がバッグにたまってきたため、帰ることにした。換金所で魔石を出す。


「換金ですね。こちらのカウンターにだしてください。」


ゴブリンとの戦いで出てきた魔石をすべてカウンターに出す。


「こんなにですか!少し時間がかかりますのでお待ちください。」


今回はゴブリンしか魔石がないが、正直毎回確認するのが大変なんだろう。ゴブリンの魔石はスライムの魔石とほとんど変わらない。しかし今回は数が多い。


「確認が終わりました。ゴブリンの魔石がすべてで18個になります。1個250円ですので4500円です。現金にしますか?それとも振り込みですか?」

「現金でお願いします。」


前回に比べるとかなり金額を伸ばせているが、まだ振り込みが必要なほどではない。ステータスカードに紐付けさせると口座に振り込みができる。金額が高すぎると自動的に振り込みの場合もある。

金額がかなり伸ばすことができているし、戦闘も安定してきていることから10階層に挑戦するために情報を集める。


「10階層に挑戦しようと思うのですが、10階層のボスはどんな奴ですか?」

「10階層はストーンゴーレムになります。動きは遅いですが、耐久力やパワーは9階層までにないものになります。ですので、おすすめは近接がタンクを行い、遠距離から魔法などで攻撃することを進めます。さらに物理耐性が特にあるので、土属性以外の真帆が好ましいです。お兄さんのパーティーメンバーにできそうな方はいますか?」

「いえ、僕はソロなので」

「ソロで活動しているんですか!それで、ストーンゴーレムに挑戦するんですか。もし必要であればWEAを通してパーティー募集もできますよ?」

「いえ、今のところはソロでも行けそうなので大丈夫です。ストーンゴーレムの情報ありがとうございます。」

「もし必要になれば、いつでもお伝えください。」


俺はお金を受け取り、今日の反省とストーンゴーレム戦に向けて効果的な魔術を考える。

そのころ換金所では受付嬢たちが話している。


「先輩さっきの子どうかしたんですか?ナンパでもされました?若そうでしたもんね。」

「それが、ゴブリンの魔石を18個換金していって、ストーンゴーレムの情報聞いてきたからパーティーの情報を聞いたらソロだっていうから驚いちゃった。」

「ソロでストーンゴーレムですか。初心者じゃよっぽどじゃないとソロでは難しいんじゃないですか?魔石も何回かをまとめて売ったんじゃないですか?」

「魔石は、毎回売ってる履歴があったから今回の探索で手に入れたんだと思う。武器も刀を持っていたし、近接型だと思うから遠距離で削ることを進めてはいたんだけどね。さすがにすぐに挑戦することはないと思うけど。」

「よっぽどいいスキルに恵まれたんでしょうかね?」

「かもしれないね。少し気にしてみるようにしようか。」

「わかりました。名簿に乗っけておきますね。」


探索者の中には、急激に伸びていく人がいる。WAEは将来有望そうな人をリストにしておき何かあったときに対応できるように備えている。

________________________________________

家に帰って、夜ご飯を食べる。


「今日は遅かったね。」

「今までに比べて深くいったからね。安定して戦うこともできるようになってきたしね。」

「そうなのね。けがはしていないの?」

「今のところはケガしていないよ。明日からは、朝からいって夕方まで帰ってこないかな。」

「お昼はいる?」

「いや、ゆっくり食べる時間ないから自分で軽食買うよ。小遣い程度は稼げたし。」

「よかったね。安全に帰ってきてくれればそうで十分だから。」


自分の部屋に戻ってから、これから先のことを考える。


「MI、今日の戦闘について反省していこう。

火弾の威力

魔術をとりえれての戦闘

ストーンゴーレムに対しての戦闘方法

荷物が多くなる

主に、この4つかな。

火弾については、思っている以上に威力があった。ゴブリンを貫通させる威力があると思わなかった。貫通しているせいで火属性の特徴である、火によるスプリットダメージがあるか確認ができなかったし、一撃でなかったとしてもあまり効果的ではなかったな。それ以降に使用した風弾の方が速度が出ていて威力も出すことができていた。土弾は風弾と違って視覚的にどこに当たったかわかりやすい。

ストーンゴーレムは速度が遅いから、よけられることもないとは思うが物理が利きにくいなら、風弾が一番かな。」

『魔術の効果に関しては、考え直しが必要だと思います。ほかの探索者は基本的に魔法の属性が1つ多くても3つほどになります。なので使える属性で多くのことができるようにしますが、ほぼすべての属性を扱うことができるのであればそれぞれの属性を効果的に使用するのが大事になります。』

「その点で考えると、火属性の効果的なのはやはり火によるスプリットダメージが重要になるな。」

『火属性の効果的な使用法としては、ほかにも爆発があります。爆発は音や司会を一時的に使用できなくなることもありますし、威力も調節することで有利な立ち位置に交換もできます。』

「なるほど。爆発は確かに使い勝手はいいが、今いる洞窟型だと自分も巻き込まれそうだから、試すのは広いフィールド型の時だな。」

『かしこまりました。準備は進めていきます。』

「そうだな。あとは魔石やドロップアイテムの持ち帰り方が少し限界だな。これから先深く潜ると一回一回換金してられない。複数人なら分担して持てるがそうもいかない。レベルが上がれば、亜空間バッグを使っているが正直今すぐ手に入れるには高価すぎる。ならば、できることは1つだけだ。」

『探索して見つけますか?』

「それはいかんがかかりすぎる。俺にしかできない方法があるだろ。」

次の目標ができた。それに向けて研究を進めよう。

「MI、空間魔法を魔術で再現する。そのために空間と魔力の理解を深めていこう。」


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