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しあわせ

作者: 秋葉竹


 


夏もようやく終わる

朝、玄関を出たときの風が

あきらかに変化している

とても爽やかな悲しさをまとっている


お昼ご飯にカレーを食べる回数も減り

昨夜家のまえでやった線香花火が

この夏最後のものになるだろう


さいきんは

花火大会のなかで

ドローン花火がいろんな演目を演じている

もし、

ドローンたちに花火の寂しさかわかるなら

それもアリかもしれないけど

夜空に浮かんでいるだけの

いわば電光掲示板みたいな………

なんて

あまり『さいきん』をけなすのはやめようと

誓ったばかりだったな、

最後にポトリと落ちた線香花火に



なぜ、そんなにみつめているのか

理由ははっきりとわかっているけど

賢いわたしは

ちょっととぼけているんだよ


君がいつか夜空に浮かぶドローンのなかに

すこしの寂しさをみることができれば

わたしは君のくちびるを

えいえんのとき

奪うまどろみの夢をみているんだ


それが冬が来る

すこしまえだったらいいのにな


時間って

えいえんのようなふりをして

わたしこじんの時間は

滝のような速さで

くだり落ちているものだから


このあと

しあわせになれればいいな

一段階うえの、しあわせ


って

なんのことかわからないけど


やっぱり

しあわせになれればいいな








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