第八話:試験への道
前回までのあらすじ:中間試験実技戦のチーム決めを行なった。颯斗はチームA、霧島はチームBへの割り振りとなった。颯斗の所属しているチームAには、宴会の時に仲良くなった白崎瑠璃、白崎と同学年の月白結菜が所属していて、颯斗は共に練習に励むことを決意した。その後、教室へ戻ると黎明学園で初の座学が行われるのであった.......
颯斗「起立!!気をつけ、礼!!!!!」
3人「よろしくお願いします!!!!!!!」
黒川「はいよろしく。」
颯斗「着席。」
黒川「今日は初めての座学だが、自己紹介はせずに授業を行う。もうお互いの名前は知っているだろ。」
霧島「知ってます!!」
黒川「そうか、ありがとう。じゃあ中間試験の範囲の発表をする。範囲は、伝説の力使いについてだ。如月、伝説の力使いは誰かわかるか?」
如月「はい!御狐、煌雷、水武の3人です!!」
黒川「正解だ。じゃあ次だ。颯斗、この3人の共通点を知っているか?」
堕天『わかるか颯斗。』
颯斗『なんとなくわかる気がする。』
堕天『そうか。』
颯斗「3人とも狐のお面をつけています。」
黒川「そうだ。霧島、なぜ狐のお面をつけているか知っているか?」
霧島「わかりません。」
黒川「そうか。まぁ時間もあるし最初から教えるとする。まずは御狐。こいつがグループの支配者だ。狐のお面をつけてるのは、単なる装飾じゃない。こいつの存在感と支配力を示すためのもんだ。彼の前では、誰もが息を呑むだろう。
次に、煌雷。こいつは雷の力を振るって、敵を一瞬で消し去る。狐のお面をつけてるのは、御狐への忠誠と、雷の力の象徴だ。雷が落ちる音と共に、恐怖が広がるのがわかるだろう。
最後に、水武。水の力を使いこなすこいつも侮れない。狐のお面は、御狐の下での役割を示してるが、その水の力で敵を溺れさせたり、冷たく突き刺さる攻撃を仕掛ける。水が静かに迫ってくる、その恐怖感は計り知れない。
そして、全員が狐のお面をつけてる理由だが、それは御狐が主導者だからだ。全員が同じシンボルを持つことで、一体感を持ち、恐怖の支配を強化していた、と言われている。」
キーンコーンカーンコーン
黒川「チャイムがなったな。今日の座学はここまでだ。号令をかけてくれ。」
颯斗「起立!!気をつけ、礼!!!!!」
3人「ありがとうございました!!!!!!!!」
黒川「はい、ありがとう。午後は朝決めたチームごとに強化訓練だ。遅刻しないように。」
3人「はい!!」
霧島「はぁ疲れた。」
颯斗「お疲れ様。初めての授業からこんなに内容が濃いとか疲れるよな。」
如月「うんうん。でも午後の授業は座学じゃないから楽しみ!!」
霧島「わかる!!!なぁ早く食堂にご飯食べにいこうぜ!!」
颯斗「行こ!!如月も一緒に行く??」
如月「行きたい!!!」
霧島「じゃあ3人で行くか!!!」
〜1時間後〜
霧島「ご飯美味しかったな!!」
颯斗「そうだね。」
霧島「次の授業は別館集合だったよな?」
颯斗「うん!遅れないように行こう!!」
〜別館1階〜
白崎「神楽君!!!!!こっちだよ〜!!」
颯斗「白崎先輩!!お待たせしました!!!」
白崎「大丈夫だよ!!!」
月白「中間試験の実技会場の地図持ってきたよ〜!!」
白崎「ありがと結菜!!そうだ、今日の流れを説明するね。授業の前半は別館2階が使えないから試験当日の作戦会議!!後半は力術の特訓だよ!!」
颯斗「了解です!!!」
白崎「今回の実技会場の地形は都市かぁ。やりにくいな〜。」
月白「高低差があると戦いにくいもんね。できるだけ高所取りたいんだけど何かいい作戦ない?」
颯斗「俺の力術で飛ぶくらいしかできない.....」
白崎「それだ!!!神楽君は今使える力術って何がある?」
颯斗「結構ありますけど、高所を取れやすいのは風で飛ぶとかですかね。」
白崎「なるほど...この後練習してみよっか!!」
藤原「後半組2階使っていいぞ〜!!」
白崎「行こっか!!」
月白「行こ〜!!」
〜別館2階〜
白崎「じゃあとりあえず神楽君の術であの高台まで飛べるかやってみよっか!!」
颯斗「はい!!とりあえずうまくいくかわかんないので1人でやってみますね!!」
月白「うん!!気をつけてね〜!!」
颯斗「竜巻舞!!」
白崎「おぉ!!飛べてる!!!!」
月白「すごいな〜!!」
颯斗「ただいま。」
白崎「すごいよ神楽君!!!!!これなら高所取れそうだね!!!」
月白「とりあえず3人で飛んでみよっか。」
颯斗「行きます。竜巻舞!!」
白崎「すごい!!!浮いてるよ!!!!」
月白「これすごい便利だね!!!」
颯斗「とりあえず移動手段は確保しましたね....」
白崎「次は攻撃手段の練習だね。私の青晶はちょっと火力が弱いんだよね。」
颯斗「ちょっと使ってみてもいいですか?」
白崎「うん!!!!」
颯斗「青耀波動!!」
白崎「やっぱり威力弱いよね....」
颯斗『神聖、何かいい方法はある?」
神聖『技を出す前に真流と唱えてみてください。これは不完全詠唱と言って誰でも扱うことのできる威力増強詠唱です。』
颯斗『わかった。ありがとう神聖!!』
颯斗「白崎先輩、もう一回だけやらせてください!!」
白崎「うん....」
颯斗「真流・青耀波動!!!」
白崎「すごいよ神楽君!!!!!威力が上がった!!ねぇ!!どうやったの!?!?」
颯斗「術を出す前に真流って唱えると威力が上がります!!」
白崎「なるほど!!やってみるね!!真流・青耀波動!!!!!」
月白「なんか威力上がってない???」
白崎「神楽君が教えてくれたんだ!!!ありがとう神楽君!!!!!」
颯斗「どういたしまして!!」
月白「じゃあ次は私の番!!とりあえず何かやってみるね!!月煌光!!!」
颯斗「威力は申し分ないですね。でも範囲がまとまってないというか...」
月白「そうなんだよね。そこが懸念点。」
颯斗「俺の師匠が前に教えてくれたことなんですけど、術を出す前に手の中で小さくまとめると攻撃範囲もまとまって威力も増しますよ!!」
月白「なるほど....もう一回やってみる!!!月煌光!!!」
颯斗「上手です月白先輩!!!その調子です!!!」
黒川「さすが神楽颯斗だな。入学試験で完全詠唱を出しただけある。」
星野「ですね。あの2人は技のポテンシャルはいい感じだけど扱いはイマイチだったけど、彼のおかげで成長していってますもんね!!ほんとすごいですよ!!!」
黒川「だな。まぁ俺はあいつが1人で行なっているとは思えないんだ。」
星野「それってどういうことですか?」
黒川「何か、あいつの魂以外に別の魂が宿っている気がするんだ。」
星野「そんなことありますか???」
黒川「あり得るのが力使いの卵たち、だろ?」
星野「ですね!!まぁ確証が得れるまでそっとしておきましょう!!」
黒川「そうだな。」
そして神楽颯斗一行は6/15という日にちまで毎日、座学や実技訓練を行い試験へ向けて勉学に励んだ。チーム内では2人から頼りにされながら強化に励んだ。
そして......
6/15 試験当日
霧島「おはよ、颯斗。」
颯斗「おはよう。」
霧島「お互い別々のチームだけど頑張ろ!!!」
颯斗「そうだな!!!俺以外のやつに負けんなよ!!」
霧島「颯斗もな!!!」
黒川「それでは筆記試験を行う。3人とも準備はいいか?」
3人「はい!!!」
黒川「それでは、試験開始!!!!!!!!!!」
To Be Continued




