第七話:運命のチーム分けと新たな絆
前回までのあらすじ:黎明学園に入学することができた神楽颯斗は、白石親子に別れを告げた。その後、黎明学園に到着した颯斗は新しいクラスと寮の場所を知る。そして2学年、3学年の先輩たちと宴会で交流を楽しむのであった......
入学式を交えた宴会が終わって2日後....
霧島「行くぞ颯斗、今日から授業が始まるな!」
颯斗「そうだね。楽しみ!!」
如月「2人ともおはよ!!教室行こ〜!!!」
颯斗「おはよう如月。」
霧島「行くか!!」
〜1年A組〜
霧島「俺の席は右側か〜。」
如月「私は左だ!!颯斗くんは真ん中だね!!」
颯斗「うん!」
黒川「おはよう3人とも。今日は中間試験のチーム決めと座学を行う。各々着替えて別館に移動してくれ。」
3人「わかりました!!」
如月「2人とも着替えたら先行ってて!!」
霧島「わかった!颯斗、いこうぜ。」
颯斗「うん!」
〜男子更衣室〜
颯斗「なぁ霧島、中間試験のチーム決めって何??」
霧島「昨日姉ちゃんに聞いたんだけど、黎明学園の中間試験は座学のほかに3学年合同の団体戦があるらしい。そのためのチーム決めを今日やるんだって。」
颯斗「なるほど。ちょっと緊張するな。」
霧島「俺たちが一緒の可能性もあるし大丈夫だろ。それに、先輩と一緒なら戦闘技術を学べるし。」
颯斗「まぁそうだけど。そろそろ時間だし行こっか。」
霧島「おう!!」
〜別館1階〜
如月「2人とも遅いよ!!時間ギリギリ!!!」
颯斗「ごめんごめん。道がわかんなくなって。」
星野「みんな集まったね。じゃあ今日の説明をするね!!今日は6/15にある中間試験で行う実技試験のチーム決めを行います!!例年1チーム4人のグループを3つ作って対抗戦で競ってたんだけど、今年は1チーム3人のグループを5つ作って競い合います!!それで、チームのメンバー決めは去年までは教師たちがみんなの実力で割り振ってたんだけど、今年はくじ引きで決めます!!後で生徒全員集まった時にくじを引くからそれまで待っててね!!」
霧島「今年からは3人チームなのか....」
颯斗「楽しみだけどちょっと怖いね。」
如月「まぁなんか楽しそうじゃん!!」
??「星野先生、藤原竜弥です。2学年合流しました。」
星野「了解です!!」
白崎「神楽君だ!!2日振りだね!!」
颯斗「白崎先輩!!お久しぶりです!!!」
??「すみません遅くなりました北条梨花です。3学年合流しました。」
星野「了解です!!黒川先生、全学年集合完了です。よろしくお願いします!!」
黒川「おいお前ら静かにしろ。今からチーム決めのくじを引いてもらう。1年は星野、2年は藤原、3年は北条のところに並んでくれ。」
星野「1年生のみんな〜!!ここだよ!!!」
霧島「いこうぜ颯斗。」
颯斗「あぁ。緊張するな。」
星野「ちゃんと1列になってね〜!!じゃあ1人1枚ずつ取ってね!!!」
霧島「じゃあ俺これにしよっと。」
鳴海「じゃあ俺これ!!」
如月「颯斗君、先引いていいよ!!」
颯斗「ありがと!!先引くね。」
颯斗は星野の手から紙を1枚引いた。
紙には
『あなたのグループはAです。』
と、書いてあった。
颯斗「俺はグループAか。霧島はどこだったんだろう。」
霧島「颯斗、俺グループBだった。颯斗はどこだった?」
颯斗「俺はグループAだったよ。」
霧島「マジか....まぁ敵同士頑張ろうな!!」
颯斗「だな!!霧島も頑張れよ!!!」
黒川「全員引き終わったようだな。じゃあグループごとに分かれてくれ。」
霧島「じゃあな颯斗。また後で。」
颯斗「おう!!!」
颯斗『グループAの集合場所はあっちだよな....』
白崎「お!!神楽君じゃん!!!また会ったね!!グループAの人??」
颯斗「そうです!!もしかして白崎先輩もですか??」
白崎「そうだよ〜!!よろしくね!!あ、じゃあもう1人を紹介するね!!!もう1人は月白結菜。私と一緒の2学年だよ!!」
月白「よろしくね〜!!」
颯斗「こちらこそよろしくお願いします!!」
黒川「チームの場所に移動したか?お前らはこれから中間試験までの間、このチームで力術特訓の授業を行う。今日はこの後各学年に分かれて座学を行う。まぁまだ時間もあるし自己紹介とか力術の紹介をして時間を潰しておいてくれ。」
白崎「自己紹介も終わっちゃってるし、力術の紹介しよっか!!ある程度知っといた方が練習もしやすいし!!!」
颯斗「賛成です!!」
月白「私も賛成!!!!!」
白崎「じゃあ私から紹介するね!私の力術の名前は青晶。結晶で攻撃する力術だよ〜!!」
月白「私は月霊。聖霊を出したり光属性の技が出せるんだ!!!」
颯斗「俺の力術は修練って言います。触れた相手の力術とか力術本体を触れたら自分でも使えるようにする力術らしいです!!」
白崎「修練って神聖っていう伝説の人物のうちの1人の力術と一緒じゃん!!!」
月白「神楽君って本当にすごい人なんだね!!!」
颯斗「そんなことないですよ.....たまたまです。」
白崎「たまたまでもすごいよ!!仲間でよかった!!!」
黒川「授業の時間ももうすぐ終わる。次の授業に遅れないように移動してくれ。解散!!!!!」
〜1年A組〜
霧島「颯斗、チームの人どうだった??」
颯斗「めっちゃいい人たちだったよ!!霧島はどうだった?」
霧島「俺は姉ちゃんと一緒だったから最悪だよ。」
颯斗「未来さんって優しい人じゃん!!」
霧島未来、霧島陸の実の姉である。神楽颯斗とは昔から仲の良い友達だ。
霧島「それは相手が颯斗だからだよ。俺には当たりが強い。」
颯斗「そうなんだ。」
如月「2人ともお疲れ様!!どうだった???」
颯斗「みんな優しくていい感じだったよ!!」
霧島「俺は姉ちゃんと一緒だから嫌だ。」
如月「颯斗君はいい感じなんだね!!霧島君は....がんばろね!!」
黒川「お前ら授業始めるぞ。席につけ。」
3人「はい!!」
黒川「じゃあ神楽。号令をしろ。」
颯斗「起立!!気をつけ、礼!!!!!」
3人「よろしくお願いします!!!!!!!」
To Be Continued