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英雄再誕  作者: 夢宮 火花
<第二章>〜聖闇戦焉編〜
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第十七話:作戦会議

前回までのあらすじ:黎明学園の授業は再開し、A組とB組が合同で授業を行うこととなり霧島はB組の人たちと合流した。一方、暗影連盟との全面戦争が1ヶ月後に迫った聖剣騎士団は作戦会議に追われていた......

光輝城ライトブライトキャッスル


修司「暗影連盟との戦いも1ヶ月後に迫ってしまった...」

神居「そうですね...今こちらの軍勢の人数は計50万人弱です。対する相手の数はおよそ100万だと仮定しています。」

修司「約2倍の差があるのか....それに加え、神楽君もいる....」

天刃「団長、流石に戦力差が開きすぎてはいないか?」

修司「あぁ、俺もそう思う。」

庚午「やはり白翼団との共闘をするしかなさそうだな....」

修司「そうだな。でも協力を得られたとしても約10万人の戦力差があるぞ。」


黒川「作戦会議中に失礼する。俺たちも戦うぞ。」

修司「黒川先生....今は授業中の時間じゃ?」

黒川「色々とあってな。」

修司「そうなんですね。でも戦うって言ったって黎明学園の生徒さん達も含めてですか?」

黒川「そうだ。あとは俺が集められるだけの戦力を集めてみる。卒業者とかを招集してみれば1万人の軍勢は作れるぞ。」

修司「ありがとうございます...!!」


念堂「白翼団の方達の協力を得れることになりました!!!しかし条件があるそうで....」

修司「条件は何だ?」

念堂「前線では戦わずに市民を守る防衛側のみの参加とする、こっち側の作戦会議には参加せずに白翼団で作戦を立てて防衛する。とのことでした。」

修司「わかった。防衛の人数が増えるだけでもいい。その条件で行こう。」

念堂「わかりました。連絡しておきます。」


黒川「ひとまず黎明学園側の人員は明日作戦会議に集合させる。それまでそちらで作戦を企てておいてくれ。」

修司「了解です!!」


〜7/2〜

光輝城ライトブライトキャッスル


黒川「遅くなった。」

修司「いえ、大丈夫です。招集のほど、感謝いたします。」


天城「ここが聖剣騎士団の本部か....」

直哉「すごい広いな。」

風間「あんまりウロウロしてると迷子になりそうだな...」

未来「会長は方向音痴だもんね。」

修司「生徒さん達はこっちの席座ってね。」

風間「はい!!ありがとうございます!!!」


修司「ではこれより作戦会議を行う。ひとまず最初は生徒さん達の所属するチームの決定からだな。」

黒川「1年sは戦闘経験も浅い。防衛だな。」

藤原「2年と3年は以前、空港襲撃事件で戦闘をした。前線での戦いは経験があります。」

修司「わかりました。2年と3年の皆さんは経験があると言っても危険な戦いになることが明確だから絶対に前線に行けとは言わない。立候補した者だけ頼む。」

風間「俺行きます。」

日向「俺も。」

直哉「俺も行く。」

白崎「私も行きます。」

修司「ありがとう。他に立候補する者はいるか?」


霧島「俺も行きたいです。」


黒川「お前、自分が何言ってるのかわかってんのか?」

霧島「わかってます。」

黒川「わかったうえで行きたいんだな?」

霧島「はい。」

修司「戦闘経験が浅い君は防衛にいろ。前線にいたところで邪魔にしかならないぞ。」

霧島「邪魔にならないようにします。お願いします、俺も前線で戦わせてください。」

未来「陸が前線に行きたい理由って颯斗君に会えるかもしれないからでしょ?」

霧島「うん......」

未来「会える可能性が低いのに危ない戦場に行かせたくない。」

鳴海「霧島の姉ちゃんが言ってることが正しいよ。会えたとしても颯斗は洗脳されていて正常じゃないんでしょ?」

修司「友達を救いたい気持ちはわかる。だが生存率が低い場所には行かせたくない。」

霧島「でも俺は颯斗を助けたいんです。」

黒川「わかった。俺も同行するっていう条件で霧島を前線に行かせてくれないか?」

修司「黒川先生、あなた1人が増えたって生存率は30%もないと思います。」


堕天「俺たちも着いていけば行ってもいいか?」


修司「堕天さん....」

堕天「確かに団長さんの言ってることは間違えていない。だがな、一番颯斗を救える人が誰かって言われたら霧島しかいなくねぇか?」

修司「それは何でですか?」

堕天「颯斗にかかっている洗脳術はどんなに強力な術で上書きしても解けなかった。それは神聖が証言しているから事実だ。」

修司「本当ですか?」

神聖「はい。堕天様の言っている通りです。」

堕天「そこでだ、霧島の反転覚醒アンチ・スレイトを使えば洗脳が解けると思うんだ。」

霧島「反転覚醒アンチ・スレイト?俺そんな技持ってないです。」

堕天「技じゃない。独術だ。」

霧島「独術.....」

堕天「反転覚醒アンチ・スレイトは独術の進化系、幻術(ファントムアーツ)の中の一つだ。」


黒川「待て待て、なんで霧島は幻術に進化しているんだ。」

堕天「それは知らね。だがこの反転覚醒アンチ・スレイトを使えば颯斗を取り戻せると考える。どうだ団長さん、霧島を前線に連れて行く気になったか?」

修司「わかりました。だけど条件が何個かあります。

1つ目は黒川先生、堕天さん、神聖さん、霧島君の4人で必ず行動すること。

2つ目は危なくなったらすぐさま逃げること。

3つ目はどんなに戦える状況でも相手のボスがいたらすぐに逃げること。

この条件が飲めないのであれば前線はダメです。」

霧島「わかりました。」

黒川「霧島がその気なら俺も行く。」

堕天「俺も協力する。」

神聖「私も行きます。」

修司「わかった。前線は黒川先生、堕天さん、神聖さん、霧島君、風間君、日向君、白崎さん、直哉君の8人に任せる。」


修司「次に軍の配置だな。」

天刃「俺たちは最前線組だな。」

修司「あぁ、剣聖(マスターオブソード)と黎明学園の生徒さん、聖剣騎士団のOBの方達が最前線だ。その後方に天空乃弓使(スカイアーチャー)聖域魔法師(セイントマギ)。」

風衝「援護は任せな。」

修司「聖盾守護者(ホーリーガーディアン)は白翼団の人たちと防衛だ。」

庚午「わかった。」

修司「生徒さん達の防衛組は聖盾守護者(ホーリーガーディアン)と一緒に行ってくれ。配置も決まったことだ、これより軍勢別の作戦会議に移る。」


天刃「生徒達の立候補組はこっちで作戦会議するよ〜。」

堕天「霧島、緊張してるか?」

霧島「緊張しっぱなしです。」

堕天「そうか、まぁ俺たちが着いてるから心配すんなよ。」

霧島「ありがとうございます!」

天刃「これより剣聖(マスターオブソード)の作戦会議を行う。今回は聖剣騎士団のOB代表として元副団長の白石智昭さんも一緒だ。」

智昭「よろしく頼む。」

天刃「今回の同席者の紹介だ。団長/白石修司、副団長/神居剣真、黎明学園/黒川健一、霧島陸、日向颯、風間朔、白崎瑠璃、天城直哉、OB/白石智昭、天使/堕天、神聖の総勢11人で行う。」

修司「今回の手駒は総動員でこのチームは30万人を集めれた。颯斗奪還は黒川さん/霧島君/堕天さん/神聖さんの4人だ。闇影討伐は天刃、神居と10万人を今の所計画している。強制ではないが他に立候補するものはいるか。」

風間「俺行きたいです。」

日向「俺も。」

修司「わかった。ありがとう。」

智昭「相手がどんな配置でいるのかわかったものではない。俺はどんな状況でも対応できるよう待機しておく。」

修司「了解。全員に共通して言えることは無理して戦うな。自分が生きれる道筋を選んで戦え。」

霧島「わかりました....」


対暗影連盟の作戦会議は3時間に及んだ。彼らは来たるべき日の為に各々特訓することを肝に銘じた。


〜黎明学園〜

〜2年教室〜


藤堂「作戦会議お疲れ様〜!!緊張しすぎて疲れちゃったよ。」

白崎「私もだよ。」

藤堂「瑠璃はよく前線で戦える方を選択したね。私、怖くて立候補できなかったよ。」

白崎「私も怖いよ。でも...」

藤堂「でも??」

白崎「やっぱ何でもない!!」

月白「颯斗君に会えるかもしれないからって理由でしょ〜!!」

白崎「結菜!!!!!別に!!!そんな理由じゃ!!ない!!!!」

月白「正直颯斗君のこと好きでしょ!!」

白崎「好きじゃないし!!心配なだけ!!!」

藤堂「そういえば神楽君と瑠璃は中間試験のグループ一緒だったよね。」

月白「そうなんだよ。私も一緒でよく2人のこと観察してたけど結構いい感じだったし。瑠璃は颯斗君のこと惚れてたしね〜!!」

白崎「惚れてないもん。」

月白「別に好きになることは悪いことじゃないよ?」

白崎「好きじゃない!!!次移動教室だから先行ってるね。」


月白「恋だね。」

藤堂「瑠璃にも春到来か〜。」


〜1年教室〜


天城「霧島、お前前線で戦うなんて度胸あるね。」

霧島「俺は颯斗を助けたいだけ。」

柳瀬「颯斗君、無事だといいね。」

霧島「うん....」


星野「校長先生からの伝達で戦いまでの日にちまで授業はやらない。その代わり各々強化訓練を行なってください、とのことです!!!」

一同「了解です!!!」


黎明学園、聖剣騎士団の者たちは来たる8/1に向けて毎日強化に励んだ。

そして.....



〜8/1〜


堕天「行くか。」

霧島「あぁ。」


神居「聖剣騎士団全軍配置に着きました。」

修司「わかった。みんな、行くぞ!!!!」

一同「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」



聖剣騎士団と暗影連盟の決戦は開始した

しかし彼らはまだ知る由もなかった


この戦いが全世界を巻き込んでしまうことを......





















To Be Continued

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