第十四話:信じる者達
前回までのあらすじ:500年前から続く暗影連盟の野望もついに叶おうとしている。果たしてどうなってしまうのか........
〜光明総合病院〜
〜病室A号室〜
星野「黒川先生、大丈夫ですか?」
黒川「あぁ俺はなんとか....」
星野「......颯斗君ならきっと大丈夫ですよ!!」
黒川「だといいが.......」
星野「いつもピンチをなんとか乗り越えてたじゃないですか!!きっと今回も...」
藤原「いつもは安全な場所でのピンチだ。今回は暗影連盟が関わっている。」
星野「........」
黒川「俺がもっと強ければあいつもこんなことに巻き込まれなかったはずだ....」
藤原「俺だって今回の入学者に暗影連盟の一味がいるとは知らなかった。俺の責任でもある。」
黒川「藤原は関係ない。あいつは潜入捜査をしている片鱗も見せなかった。」
藤原「まぁ今回の被害も最小限に済ませれた。お前らが回復したら神楽颯斗の奪還作戦を企てよう。」
黒川「そういえば霧島の様子はどうだ?」
星野「怪我も順調に回復してます。でも.....」
黒川「そうか、俺も様子を見に行くとする。」
〜病室D号室〜
未来「陸、お花交換するね!!」
霧島「ありがとう。」
未来「病院の先生が完治まで1週間かからないって言ってたよ!!」
霧島「そうなんだ。」
未来「颯斗君のこと心配だよね...」
霧島「颯斗が連れ去られたのは俺のせいだ。いますぐに助けに行かないと...」
未来「治るまで安静にしてないとダメだよ。それに颯斗君ならきっと無事だよ!!」
霧島「だと良いんだけど...」
堕天「颯斗は無事だ。死んではいない。」
霧島「堕天さん...それは本当ですか?」
堕天「あぁ、あいつが死んでいれば俺の体は術が消えて顕現していないはず。だが俺は今もなお存在している。しかし顕現解除ができない....」
霧島「それって.....」
堕天「颯斗は何者かに洗脳か気絶させられている。」
未来「洗脳.....!!!」
黒川「霧島、大丈夫か。」
霧島「俺は大丈夫です。」
黒川「そうか...」
霧島「はい....」
黒川「それと、如月と神楽の件は俺の責任だ。すまなかった。」
霧島「先生の責任じゃないですよ。俺がもっと颯斗と戦えていれば....」
星野「黒川先生、ニュース見てください!!!!大変なことになってます!!!!!!」
黒川「何事だ。霧島のお姉さん、テレビつけてもいいか?」
未来「はい。今つけます!!」
霧島「これって......」
黒川「どうなってんだ.....」
ニュース
「速報です。黎明学園在籍の如月莉央、暗影連盟の一員のため全国指名手配及び死刑と処す。繰り返します、黎明学園在籍の如月莉央、暗影連盟の一員のため全国指名手配及び死刑と処す。」
黒川「如月が暗影連盟だという情報はまだどこにも発表していないはずだ。どこから情報が漏れた....?」
星野「分かりません。」
霧島「如月が指名手配.......」
未来「陸......」
黒川「星野、至急教員及び聖剣騎士団の団長たちを集めて会議を行う。連絡を頼む。」
星野「分かりました.....」
堕天「どうなってやがる...」
霧島「如月.....颯斗.......」
〜暗影連盟〜
甚牙「闇影、神の宝珠を持ってきました。」
闇影「よし、それでは行うぞ。天なる光よ、我が願いに応えたまえ。」
天恵「鴉宮暗夜様、願いを残り5個叶えることができます。何をお望みですか?」
闇影「神楽颯斗に神の力を授けろ。」
天恵「神楽颯斗.....分かりました、それでは行います。神の意志を宿し、力の炎を灯せ。聖なる力よ、今ここに降り注げ!!」
闇影「すごい...すごいぞ....!!!さすがは神の器だ!!!!神の力に耐えれる逸材を手に入れたぞ!!!!!!これで先祖より続く長年の夢も叶えられる!!!!!」
咲耶「すごい...これが神の風格.......」
闇影「神楽颯斗よ、我に着いて来い!!!!!」
神楽「はい。」
神聖『まずいことになってきましたね....』
颯斗『どうなってやがる....』
神聖『説明します。今颯斗様には神の力が宿りました。これは人間が持っていい力ではございません。万が一のことが起こると世界が滅亡します。』
颯斗『世界が滅亡する.....』
〜星見町上空〜
闇影「神楽、まず手始めにこの街を消せ。」
神楽「分かりました。神力増幅天威。聖光封印解放.....」
神聖『力術出力増加中、このままでは辺り一面消し飛びます。』
颯斗『やめてくれ俺の体!!!動け!!!!!動けよ!!!!!!!!!』
神楽「天界霊力覚醒・神聖炎焰爆裂/獄光雷撃。」
颯斗「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!』
闇影「やれ。」
轟音が空を引き裂き、まるで天地がひっくり返るかのような音が響き渡った。激震と共に、耳を劈くほどの破裂音が鳴り響き、全てが一瞬で灰燼に帰した。
闇影「素晴らしい!!!やはり君は神の器としての才能がある!!」
颯斗『なんだ、この力.....』
神聖『神との融合が完了してしまいました...』
颯斗『え........』
〜黎明学園〜
黒川「なんだこの揺れ....地震か?」
星野「地震にしては揺れが長すぎませんか?」
藤原「かれこれ20分も続いてるしな...」
黒川「テレビが映らねぇからニュースも見れない。」
星野「未来ちゃんから電話です。出ますね...」
未来「もしもし星野先生、聞こえますか?」
星野「聞こえるよ。何かあったの?」
未来「今ニュースを見ていたんですけど、揺れの原因が分かりました。」
星野「教えて!!」
黒川「おい星野、スピーカーにしてくれねぇか。」
星野「了解です!!」
未来「揺れの原因は何者かがとてつもなく巨大な力の技を使ったかららしいです。まだ場所は究明されていません。」
北条「こっちのテレビつながりました!!!」
黒川「早く見るぞ。」
ニュース
「原因不明の揺れは全世界に広がっています。揺れの発生源は星見町と政府は仮定しています。何者かが技を放ち、とてつもない揺れを起こしました。続報が出次第放送します。」
堕天「なんだこの威力。」
霧島「一体誰が.....」
ニュース
「速報です。政府は揺れの発生源は星見町と断言しました。死者その数約34万人、被害は星見町全域に広がっています。犯行を行った人物はまだ判明していません。しかしカメラでの映像には映っています。もう少しで判明するそうです。引き続き続報をお待ちください。」
堕天「星見町全域......やばいぞ。」
霧島「この映像に映っている人、颯斗に似てる.....」
未来「え.....でも颯斗君がこんなことするなんて思いたくないよ!!!!」
霧島「俺もだよ.....」
堕天「颯斗....巻き込まれてるなよ.....」
ニュース
「続報です。今回の揺れの犯人が判明しました。その名は神楽颯斗、黎明学園の生徒です。彼は約34万人を殺した大犯罪者です。全世界指名手配に指名手配をし、見つけ次第死刑との報告を受けています。」
霧島「本当に颯斗だったのか......」
未来「そんな......」
堕天「嘘だろ.......?」
黒川「おいおいマジかよ。」
星野「神楽君.......」
藤原「死刑........」
北条「なんで.....」
堕天「あいつ1人がこんなことするとは考えられない。多分、暗影連盟が絡んでいる。」
霧島「俺、颯斗を助ける。」
堕天「あぁ、俺もその気だ。」
黒川「俺だってあいつに助けられたんだ。今度は俺の番だ。」
星野「私の生徒たちも助けてもらったから私も助ける!!!」
藤原「俺も行くぞ。」
北条「私も!!!」
修司「遅くなりました!!!作戦会議を開始しましょう!!!」
黒川「団長!!」
修司「颯斗君のことは聞きました。僕も彼とは長い間一緒にいました。助けたいです、協力してください!!」
黒川「もちろんだ。」
修司「ありがとうございます!臨時作戦会議を開始します!!!!」
To Be Continued




