第十三話:暗影連盟
前回までのあらすじ:ついに白蓮を倒すことに成功した神楽颯斗。しかし激しい戦闘の末、倒れ込んでいた神楽颯斗を暗影連盟の一員で黎明学園に潜入していた如月莉央に不意を突かれて連れ去られてしまった.........
〜500年前〜
明獄教団と天翼団の戦争が勃発している中、天翼団には後に2人の英雄と呼ばれている鴉宮影月と暁玲央がいた。
影月「なぁ玲央、この戦争はいつまで続くんだ?」
玲央「俺にもわからない。だが明確な終わり方があるとすれば神の宝珠を手に入れてどちらかの勢力を滅ぼすことだな。」
影月「神の宝珠....それって伝説の宝具だよな....?」
玲央「あぁ、俺はその宝具を手にいれる。そしてこの戦争に終止符を打つ。」
影月「じゃあその神の宝珠を手に入れに行こうぜ。」
玲央「俺もそうしたいんだが、明獄教団が持っているんだ。」
影月「そうなのか.....じゃあ明獄教団を倒してその宝具を手に入れようぜ!!」
玲央「あぁ、俺もそのつもりだ!!!」
天翼団は長きにわたる戦争の末、ついに明獄教団のボスである影牢を討伐することに成功した玲央と影月は神の宝珠を手に入れた。そして.....
玲央「天なる光よ、我が願いに応えたまえ。」
天恵「暁玲央様、願いを残り9個叶えることができます。何をお望みですか?」
玲央「明獄教団と天翼団の戦争を終わらせてくれ。」
天恵「承知しました。」
明獄教団と天翼団の戦争は終結した。そして玲央と影月は戦争を終わらせた英雄として世に広まった。
しかし.....
影月「この宝珠が願いを叶えてくれるんだったよな.....天なる光よ、我が願いに応えたまえ。」
天恵「鴉宮影月様、願いを残り8個叶えることができます。何をお望みですか?」
影月「世界を俺のものにしろ。」
天恵「それはできません。しかし鴉宮様を主体とした軍を作ることは可能です。その軍で世界を自分のものにすることをお勧めします。」
影月「そうか、それにしよう。じゃあ俺にできるだけ多くの軍勢が欲しい。そしてその軍勢で暗影連盟という組織を作る。これはどうだ?」
天恵「承知しました。明獄教団員の生き残りと天翼団の2万人を影月様の配下にすることを行います。」
そして暗影連盟が発足してしまった....
玲央「影月、暗影連盟なんて作って何をする気だ!!!!」
影月「俺は世界を変える。こんなに戦争が多い世の中が嫌いだ。そのためには一度この世界を作り直さなければ。」
玲央「そんなこと間違っている!!!」
影月「間違ってなどいない。お前だって戦争で両親を亡くしただろ。戦争は悪なんだ。」
玲央「そうだが....でもお前が行なっている大量虐殺もみんなの生活を奪っていることをわかっているのか!!!」
影月「わかっているさ。だが世界を変えるためには一度全てを破壊し、最初からにするべきなんだ。じゃあな玲央、邪魔するなら次会うのは戦場だな。」
玲央「おい待て!!!!!!!クソッ、何が影月をあんなふうに変えちまったんだ....」
そして、暁玲央は暗影連盟を倒すために聖剣騎士団を作り、暗影連盟と戦争を続けているのであった.......
〜現在〜
闇影「この神の宝珠は歴代の長たちに引き継がれている。」
瀬戸「その宝珠ってやつはあと何回使えるんだ?」
闇影「あと5回だ。」
瀬戸「あと5回....さっきの話的にはあと7回じゃないの?」
闇影「あぁ、1回は神楽颯斗をこっちの世界に転生させるために使った。それ以外は歴代の者たちが使用した。」
瀬戸「そういうことか...」
闇影「神楽颯斗の様子はどうだ。」
瀬戸「まだ起きないので状況は分かりません。しかし洗脳は効いていると推測しています。」
闇影「そうか。俺も様子を見に行くとしよう。」
〜実験室〜
高嶺「お疲れ様です、闇影。どうかしましたか?」
闇影「神楽颯斗の様子を見にきた。何か変化はなかったか?」
高嶺「何も変化はありません。こいつでも闇影の洗脳の力には及びませんね。」
闇影「そうか、瀬戸と高嶺はよくやってくれている。新たな名を授けよう。」
高嶺「ありがとうございます!光栄です!!」
闇影「では部屋に戻るとしよう。おい影香、神楽颯斗の監視は任せたぞ。」
影香「分かりました。」
闇影「行くぞ高嶺。」
闇影と高嶺は王座の間へと帰っていった...
影香「ごめんね颯斗君、すぐに解放させてあげるから.....」
颯斗『解放ってどういうことだよ!!!何で俺の体は動かないいんだ!!!!おい答えろ如月!!!!!!』
神聖『颯斗様、貴方の体は洗脳されて自由に動かすことはできません。今は如月様を信じて待っていた方が良いかと思います。』
颯斗『洗脳...なぁ神聖、洗脳を解くことのできる魔法とか独術とかないのか?』
神聖『ないです。洗脳させている元凶を倒すしか方法は....』
颯斗『そうなのか...元凶を倒すって言っても俺は倒せないしな。』
神聖『堕天様なら倒すことは可能かと。』
颯斗『そうか。堕天は今何をしているんだ?』
神聖『白蓮を倒す際に颯斗様が憑依魔法で顕現させてしまったので現状の様子は分かりません。』
颯斗『そういえばそうだったな...』
神聖『今は堕天様に賭けるしかありません。私は独術の開発、颯斗様は戦闘訓練を行いましょう。』
颯斗『そうだな。』
〜王座の間〜
闇影「高嶺、お前には咲耶の名を授ける。瀬戸、お前は甚牙だ。」
咲耶「ありがとうございます。」
甚牙「これからも精進いたします。」
闇影「よし、次の工程へと進むぞ。神楽颯斗を呼ぶ、お前らは神の宝珠を持って来い。」
咲耶「分かりました!!」
To Be Continued




