プロローグ
この作品の主人公はOverwatchのキャラクターのロードホッグをモチーフにしています。
名前は今後変更するかも。
プロローグ
魔王が誕生して4年。
魔族と人間種の戦争が始まって3年。
三年前魔王という指導者を得た魔族たちが統率を取り始め人類の住む領域に侵攻してきた。
勢力は人間を中心とする、人間、エルフ、ドワーフ、獣人、対するは魔王を中心とするゴブリン、オーク、オーガなどの下位魔族、ヴァンパイア、サキュバス、龍人、デーモンなどの上位魔族、そして龍族、そして魔王である。
魔王となったのはデーモン・キングである”サタン”。
彼は魔族の中でも飛び抜けた知能と強さ、カリスマ性を兼ね備え、魔族、龍族軍を統率した。
今までまとまりがなくバラバラだった魔族達は人類軍の侵攻に対して敗北を重ね土地資源を奪われ続けてきた。
しかし指導者を得たことで人類の知能や文明を凌駕する力を手にし、人類軍に対して反撃の狼煙を上げた。
人類軍はただでさえ個体でも凄まじい強さを持つ魔族が統率されたことにより敗戦を繰り返し領土、資源を奪われ種の存続も脅かされ出した。
人類軍を統合している人間の王は一般の兵では太刀打ちできない状況を見て驚異的な個人の存在を求め、当時最強と言われていた猪獣人の戦士を国に招き入れ、対魔族統括役である勇者の称号を与えた。
勇者は次々に戦いで勝利を納め、人類軍の前線を上げていった。
彼は単騎でオークやオーガの連隊を滅ぼした。
なぜ彼はそれほど強いのか?
それは人間が彼に強化手術を施したからだ。
猪獣人は元々体が大きく平均でも体長2m体重400kgを超える巨体を持つ、彼は猪獣人の戦士長であり猪族の中でも群を抜いて大きな体を持っていた。
体長4m体重800kgだった彼は手術により既存の臓器を魔獣の臓器に取り替えるのに加え、多くの臓器、器官を移植され体重1000kgを超える超巨体になった。
そして彼は魔獣とのキメラになったことにより、その体からも想像できないほどふざけた膂力を手に入れた。
彼はフックのついた鎖で敵を捕まえ引き寄せ拳でその体を粉砕した。
また彼は身の丈を越す程の剣を二本背負っており、片手に一本ずつ持って振り回し近づいてくるすべてのものを切り刻んだ。
そんな巨体で盾も持たずどうして彼が今まで生き残れてきたのか。
それは彼が腰に下げているふざけた量の回復薬のお陰である。
彼は驚くべきことに、敵の攻撃をその身で全て受け止め戦闘中にはタンクとしての役割も担っている、そして狂ったように回復薬を飲みまくり敵陣まで無理やり突っ込むのだ。
ここまで聞くと彼がただの脳筋戦士のように聞こえるだろうだが彼は剣術、武術、戦術を人間の国で学び更には彼は場数を踏んだことによる経験値と圧倒的な戦闘のセンスまで兼ね備えており、敵がただデカくて力の強い魔族を送り込んでも到底太刀打ちできないほど、知能や技術的にも優れているのだ。
そんな彼、勇者の名前は”ロード・ホッグ”本名だともそうでないとも言われているが、彼は自分でそう名乗り、呼ばれている。
そんな彼がいれば簡単に戦争に勝利を収めることができるそう考えていた人間の王であったが、人間の国の王都に対する龍人と龍族による奇襲により、人間の国の王を含む軍の指揮官などの中枢官職が全滅、王都に帰還中で護衛に戻ったロード・ホッグ率いる大隊も若干ながら被害を受け撤退、ロード・ホッグも戦闘中に姿を消した。
魔族軍は前線を一時期後退していたが、再び押し上げだした。