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気にしなくて良いよ
次の日。
田村と和田が視聴覚室で兼任のボーカルとドラマーを待っていると他のバンドの奴らが室内に入って来た。
兼任の奴らも一緒だ。
「田村、相手するまで一時間位かかるぞ」と兼任のボーカルが言った。
「和田さん、どうする?ここで待つか」と田村が聞くと「部室で待ってたいですね」て和田は答えた。
「解った、部室で待とう」と田村が言い、二人で部室に向かった。
二人で廊下を歩いて行くと「私、邪魔かな?」と和田が言った。
「ええっ。そんな事無いよ」と田村が言う。
「そう。私とバンドを組んでるから田村君を好きな女子が諦めてると聞いたから」と和田が言うと「そうかな。でも気にしなくて良いよ」と田村は答えた。