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お題シリーズ4

平和な日々の終わり

作者: リィズ・ブランディシュカ




 世界の片隅で、巨大な卵が割れ、その中で眠っていた存在が覚醒した。


 中から出てきたのは、闇のオーラをまとうまがまがしい生き物、魔人。


 その瞬間に、平和な日々が終わりを告げたのだった。





 魔人復活。


 その出来事は瞬く間に人々の間を駆け巡った。


 平和を満喫していた人たちは、あきらかに憔悴した様子だった。


「またなのか」


「いったいいつになったら魔人は死ぬんだ」


「同じ事のくりかえしじゃないか」


 魔人は五十年から百年の周期で復活する。


 それがその世界の当たり前だった。


 復活した魔人はあばれまわり、各地をめちゃくちゃにしていく。


 そのたびに勇者達が命をかけて倒していった。


 しかし、いくら倒しても、なぜか再び生き返ってしまうのだ。


 だから人々は短い平和な時間を、大切に過ごしていたのだが。


 それだけに平和の終わりは、人々を奈落のどん底へ突き落とした。


「今回は早く討伐されるといいな」


「いったいいくつの町が壊滅してしまうんだろう」


「もう嫌だ、こんな事。誰か終わらせてくれよ」


 頭を抱える人。


 この先の事を心配して考え込む人。


 遠く後にいる人の身を案じる人。


 人々の反応は様々だった。


 だがどれも負の感情である事にかわりはない。


 そこには強烈な恐怖がにじみでていた。


 これからその世界の人達には様々な危険が降りそそぐ。


 そして、いかに平和が尊く儚いものだったのか、身をもって知る事になるのだった。





 そこでは、平和はあたりまえではない。


 大切で、貴重な、ものだった。





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