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30/43

30.あなたはドラッグストアで何を買いますか。風邪薬?胃腸薬?それとも頭痛薬?私は納豆と豆腐ともやしです。

 その日は、瑠璃におやすみを言って、俺は何もせずに基地に戻った。


 寝袋と寝袋の間に挟まり、オレンジ色のランタンに照らされる基地の天井を眺めながら、考える。


 瑠璃に啖呵をきったものの、じゃあ具体的にどうするかなんて、早々思いつくもんでも無い。



 だいたい、勢いに任せて突っ走って痛い目を見る性格だとは俺自身が重々承知している。


 まずは落ち着いて冷静になろう。


 まだ自分の中でもキチンと整理しきれていないからな。


 じっくりと考えて見るか………………………………。






「瑠璃、おはよう」


 楽園に移動するとすぐに近づいてきた瑠璃に朝の挨拶の声を掛ける。昨日はかなり感情に任せて大口叩いたからなあ。少し小っ恥ずかしいぞ。


 だが、「そんなものは気にしてない」とった感じの瑠璃は前脚を上げて、ピョンと器用に跳ねた。


 あんがとさん。


 よし!! 今日も頑張りましょうかね!!!



 と、言うことで先ずはステータス確認だな。


 結構、カエルモンスター倒したからな。


 どんだけ上がっているか楽しみだぜ。




=== === === === === === === === === === ===


宮崎 海斗 レベル16


生命力:233/233

体力: 220/220


状態:健康

レベル:15→16

生命力:223→233

体力:212→220

力:83→86

頑強:36→36(+7)

反応速度:51→53(+3)

治癒力:34→35

抵抗力:20→20


スキル

楽園創生:レベル4

[スキルポイントが残っています 残:2P]

楽園内効果

疲労回復(微) 治癒力増加(小) 自動洗浄(小)

ナビゲータ進化レベル1



装備                            

フェイスマスク:頑強+1

アウトドア用ストレッチソフトシェルジャケット・袖なしダウンジャケット:頑強+2

トレッキングパンツ:頑強+2

ハイキングシューズ:頑強+2 反応速度+3

靴擦れ防止靴下:頑強+0

下着:頑強+0


バール(小):攻撃力/12

薪割り斧(大):攻撃力/58

鉈(中):攻撃力/21

ナイフ(中):攻撃力/17


=== === === === === === === === === === ===




 あれ?


 もう一度確認するが、液晶に表示される文字は変わらない。


 1レベルだけ?


 あんだけ倒したのに、………マジでか。


 そうだ。詳細検索で何か分からないのか?



 ………………………………。


 載ってやがったぜ。


 なるほどな~。レベルが5毎に必要な経験値が跳ね上がる上に、得られる経験値は減少するのか~。なるほどな~。まあ、ゲームじゃよくあるよね。


 なるほどな~~~~…………マジでかあーー。


 凹むわ~。


 まあ、そうならば仕方ないけど、カエルモンスターとか別に楽勝とか、弱いとかないんだよ。こちとら必死なんだけどな。


 はあ。



 次いこうか、次!


 気を取り直して、ポケットから取り出すは、宝石のような青の小さな魔石達。


 瑠璃を床置くとコンパス脚がにょきにょき伸びて、立つ。


 今回は上がるだろ。楽しみだぜ。特に詳細検索は役に立っているからな。次はどんな能力だろうか。


 テンション上げて行こうか。


 液晶にそっと楽園の白の灯りに照らされ輝くブルーハワイの様な魔石を重ねて乗せ一言。


「君の瞳に乾杯」


 ガリガリバリバ、ブボッ!バリバリ。


 瑠璃に物凄く冷たい目で見られた気がした。



「突然何言ってるの? 大丈夫?」といった雰囲気の瑠璃の液晶を確認してみる。


 気にしないぜ。今回解放された機能はこれだ!!




=== === === === === === === === === === ===


魔石にてナビポイント14ポイント獲得しました。


5ポイント達成

音声検索インタフェース解放。


10ポイント達成

楽園創生情報詳細検索機能獲得。


15ポイント達成

ナビゲーター知識吸収機能レベル1


20ポイント達成

ナビゲーター知識吸収機能レベル2


残りナビポイント3


次必要ポイントは30ポイント


=== === === === === === === === === === ===




 ………………すんません。


 美味しそうな記憶媒体探してきます。





 ま、まあ今回はこれくらいで勘弁してやろう。


 なんだか、床に降ろされた瑠璃もどこか気まずそうだ。


 そんな瑠璃の様子が可笑しくて、つい笑ってしまう。


「あははは、まあ、こんな事もあるもんさ。瑠璃は食いしん坊だな。あははっははっはははは」


 俺は笑い、そして続けて瑠璃に宣言した。


「俺、とりあえずさ、ドラッグストアコーナーをモンスター共から解放してみるわ」


 「笑わないで」とプンスカと前コンパス脚を振り上げていた瑠璃が、ゆっくりと降ろした。


 もし俺の他に生存者がいるのなら、ドラッグストアコーナーに拠点でも作って役に立ってて貰おう。


 色々ありそうだしな。食べ物も置いてあるだろうし、薬やサプリメントやプロテインなんかも置いてあるよな。


 一晩考えて、そんな、何の解決にもならないしょうもない案しか思いつかないのが、情け無いが、まあ、あれだ、やってみたいと思ったのだから仕方ないよな。



 大丈夫。無理はしないからさ、なんだかんだで自分の命が大事だしね。命あっての物種だ。そんな心配そうにしなくても平気だってえの、瑠璃。


 瑠璃を持ちあげる。


「だからさ、俺一人だと無理だろうから、力を貸してくれよ。頼りにしているんだぜ」


 俺だけじゃあ、たぶん潰れるだろうからさ。


「頼らせてあげる」そう言った気がしたのは、たぶん気のせいじゃないんだろう。


「よろしく頼むぜ。相棒さん」


 よし! ドラッグストアコーナー攻略戦の始まりだ!!

皆様のご来場にて、もうすぐユニークアクセス数が100,000人突破しそうです。


楽しみです♪


ではでは、評価・ブックマーク登録、心よりお待ちしております。


喜んだ筆者が一発芸を披露します。


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