表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/449

第60話



食後に、隣に座ってるセルヴァンから「うちの国から届いたプレゼントだ」と飾りのついた木箱を渡された。

鑑定魔法で中身が『セイジュのブレスレット』というものだとわかった。

それも『魔除け』『悪意除け』『呪い除け』という三点セットのオマケ付き。


『セイジュ』?『聖樹』?


この木箱は蓋に飾り彫りが施されており、カラフルで小さな水晶もはめ込まれている。

その水晶は光に反射して部屋中を煌めかせていた。

それはまるで『万華鏡』のようで「・・・キレイ」。

思わず口に出していたみたいで、皆にニコニコと見ていた。


「開けてごらん」


いつまでも、箱を『ゆらゆら』揺らして部屋の中を『きらきら』させて遊んでいたら、苦笑したセルヴァンに頭を撫でられて『先』を促された。

セルヴァンに言われた通りに蓋を開けると、木で作られたブレスレットが入っていた。

二つの蔓が交わって一周している『透かし彫り』だ。

神々が作り出す『清浄な空気』ほどではないが、清浄な気も纏っている。


オプションからみても、スッゴく高価か国家レベルの貴重品なんじゃないの?


「これ・・・本当に貰っていいのかな?」


困っていたら、セルヴァンの手で左手首に通された。

ブレスレットはまったく重さを感じない。

それどころか、ダル(おも)だった身体が軽くなった気分。

腕も軽く上がるようになった。

と言っても『さっきよりは』程度だが。


『セイジュ』には元々『癒し(ヒーリング)』の効果もあるのかな?




「『天罰騒動』の時の感謝だそうだ」


「よかったのう」


「うん!」


ニコニコしながら向かい側に座るドリトスとヒナリに左腕を伸ばして見せる。

きっと、今の私には一番『必要なモノ』なんだと思う。

だからありがたく頂いておこう。



「セルヴァンの国の人たちに『ありがとう』って・・・どう伝えたらいいの?」


セルヴァンを見上げると、頭を撫でられて「伝えとく」と言われた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ