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第442話


久しぶりにさくらとハンドくんを加えてダンジョンに入りに行った。


『統一が取れていますね』


以前が酷すぎたからね。


『スゥが頑張ったからですね』


シーナとルーナも努力したからね。

ベルくんもまだ魔獣相手ではぎこちないけど、以前よりは動きが良くなったね。

スゥとルーナの『鬼ごっこ』が効いたかな?


『そうですね。

ロンドベルは『動物の動き』に身体が慣れていませんでしたから。

さくらの作戦が上手くいきましたね』


だね。ダネ。


「っということで。ハンドくん!」


〖 どっちが先に片付けるか勝負ですね 〗


「負けないもん!

いっけー!(ダブル)で『金ダライ』!」


さくらが、2ヶ所から現れた魔獣の上に金ダライを落とす。

そして鵡鳳(むほう)を手にして魔獣に駆け寄り一閃で倒していく。

その無駄のない動きにジョシュアとジョアンナ、ロンドベルが感嘆を口にする。

見慣れたスゥたちも目を輝かせて見入っている。


「これで、終わりぃ!

ハンドくんは?!」


さくらの声の直後、バッコーンッ!と音が響いて最後の飛行性魔物(コウモリ)が壁に叩きつけられて落ちた。


〖 こちらも終わりました 〗


「ヤッター!オレの勝っちぃ〜!」


ハンドくんは喜ぶさくらの頭を撫でながら〖 おやつは豪華にしましょうね 〗と言っている。


「おやつを賭けていたんですか」


「ん?賭けてないよ」


〖 ええ、何も賭けていません。

ただ『頑張ったご褒美』ですよ 〗


ロンドベルと話すさくらとたちの後ろでは、解体のナイフでひと刺しして解体している。

戦闘に加わらないハンドくんたちは、倒された魔獣をその場で素早く解体してレベルを上げているのだ。

もちろん、解体専用ナイフで解体するハンドくんたちもいるが、彼らは人海戦術で5分も掛けずに解体を済ませていく。

ロンドベルはそれをみて『さすがだな』と思う。

軍に追従する解体屋は、戦闘が終わってから仕事をする。

その間は兵の休憩時間にしている。

その分、行軍はゆっくりになる。

そして、倒した魔物や魔獣が多ければ、その分解体に何時間も掛かる。

そのため、そこで夜営することもあるくらいだ。

しかし、『戦闘の邪魔にならない場所で解体作業を同時進行させていく』方法は良いだろう。

それもレアの解体ナイフを使えば瞬時で片付く。


『今度から、同行する解体屋は解体ナイフの所持を条件にしよう』


さくらたちと同行するようになってから、ロンドベルは様々なことで勉強になっている。

その点だけは、同行を命じたバカな国王や宰相たちに感謝しても良かった。


・・・それ以外では感謝をする気がないロンドベルだった。


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