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第429話


「えーっと。そちらの2人も私をご存知のようなんで自己紹介は省きます」


「あの・・・私たちは知らないのですが」


スゥの言葉に「ああ。そうだな」と答える。


「ベルくん。3人には『王都から来た』以上のことは話してないんじゃないか?」


「あれ?そうでしたか?

まあ。『王都から来た』だけでも十分じゃないですか?」


パッコーンと紙のハリセンがロンドベルの後頭部を直撃する。


〖 仲間になった以上、手加減はしません 〗


「でも、手を抜いたー」


〖 仲間に入った『お祝い』です 〗


「・・・初めて会った時は強烈だった」


〖 アレは暴走したからです。

もちろん、今後は手加減しませんのでご安心下さい 〗


「いえいえ。手加減大歓迎です」


「ムリだよ〜。

ハンドくんって『どんなに偉い立場の相手』でも一切手加減しないから」


〖 『手加減したら私ではない』とまで言われましたからねえ 〗


あれ?それって神さまたち?


『はい。そうですよ』


神さまは『何をしても死なない』から手加減しないんだよね。


『そうです。ちゃんと武器のハリセンではないので・・・武器のハリセンを使っても『死なない』ですね』


ダーメ!

武器を使ったら・・・グレるからね!


可愛いさくらのグレた姿を見てみたいと思いつつ、それを口にするとさくらが口を()いてくれなくなると分かっているため、ハンドくんは『分かりました』と答えたのだった。




さくらとハンドくんが『内緒話』をしている間に、ロンドベルは自分が王都の神聖騎士団で、今は軍師だと話していた。

そして『神聖騎士団』や『軍師』の説明もして貰っていた。


「それでは、王都に戻ってからなんですが」


国王には「ヒナルクは少年だった」と報告した。

しかしそれで納得する国王ではなかった。


「獣人を3匹も従えているのは、何か技があるのだろう。

何を使って獣人を従えているのか調べろ。

そして道具を使っているなら殺してでも奪ってこい」


そう言って放り出されたらしい。


「あの野郎。

獣人を操って、使い捨ての兵隊にするつもりなんだよ」


〖 その国王(クズ)を消滅してきましょうか。

いりませんよね。

生かしていても『()かす価値なし』でしょう? 〗


「今はまだ止めて下さい。

跡継ぎがいないので混乱必至です。

それに隣の国が侵攻してきます」


「なに?お隣さんは『戦争したい病』なんか?」


「戦争より『引っ掻き回したい』ですね」


〖 どうやらタチの悪い『かまってちゃん』のようですね 〗


「・・・そのうち復讐しちゃるもんね」


さくらの言葉に全員が頷いた。


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