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第394話


「ルーナ。気をつけて。右に『魔導具』があるよ」


「あ、ホントだ。

師匠。これは触って大丈夫ですか?」


〖 触ってみたければどうぞ。

すでにアジトを含めたこの周辺には結界が張ってあります 〗


「ルーナ。魔導具のことを知るために、先に詳しく調べよう」


スゥの言葉にルーナは頷いた。


ビーッビーッビーッ


「キャア!」


大音量で鳴っているのは、シーナの近くの地面に埋められた魔導具だった。

ハンドくんが魔導具に触れて音を止める。


〖 シーナ。注意力が足りません。

これは音だけでしたが、もし、爆発物が埋められていたらどうするのです? 〗


「はい。すみません」


「事前に埋まっているものを知る方法はありますか?」


「あるよ」


ルーナの質問にさくらが答える。


「『ある』。ヒントは教えたんだから、答えは自分たちで出しなさい」


「はい。分かりました。

ルーナ。シーナ。

ご主人は私たちに『知る方法はある』と教えてくれたんだから、まずは私たちでその方法を考えよう?」


「そうだね。ヨルクさんからも『まずは自分たちで考えるクセをつけろ』って言われたね」


「じゃあ、何の魔法が使える?」


3人は魔法をひとつずつあげて、その魔法はどんな効果があるか。

その魔法をどう使えば有効かを話し合っていく。



ハンドくん。あの子たち一気に変わったね。

『いい意味』で。


『セルヴァンの指導もそうですが、ヨルクが『一般常識』を教えました』


さっきの『自分たちで考えるクセをつけろ』もそうだね。


『はい。ヨルクたちにも、何かあれば『どうしたらいいか』と聞いていました。


自分で考えて答えを出そうとしないため、ヨルクが注意したようです。

ヨルクたちのマヌイトアは獣人族の中にありました。

そのため、獣人の性格と特性をよく知っているようです』


そうなんだ。

それにしても、だいぶ変わったね。

・・・ああ。違うか。

『本来の性格』に戻ったって感じか。


『そうですね。

さくらの従者として『守れるように頑張ろう』と強さを求めていたのでしょう』


その強さを手に入れたから、心に余裕が出来たんだね。




別荘島で過ごしたことは、彼女たちにとって『成長の一歩』になったようです。


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