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第264話



ハンドくんに導かれて、露天商たちを管理してる事務所に辿り着いた。




「すみませーん」


「はいよ」




事務所に入ると恰幅の良い男性がカウンターに出てきた。

果物屋が代金を受け取らなかった話をしたら「そうか!オマエさんか!」と豪快に笑われた。

どうやら期間内で店舗をたたむ場合、申し出れば利用日数を差し引いた分が返金される仕組みらしい。

その時の理由が「『銀板』相手にヤバいことをした」だったそうだ。

「アイツ、何したんだ?」といわれたから「倍以上の値段を吹っかけられた」と正直に言ったら大慌て。

ここでも『監督不行届(かんとくふゆきとどき)』で処罰を受けるかららしい。

とりあえず代金は『迷惑料』ということで受け取りを拒否された。

置いていった果物も返さなくていいそうだ。

・・・それにはハンドくんが大喜びした。

一部は『ジャム』化しちゃったもんね。



『使った量はわずかなので別に返品してもバレません』



確かに『木箱』で置いて行ったもんね〜。



『たとえ文句を言われても『預かり賃』だと言い張れば問題ありません』






窓の外を見ながらそんな(チャット)をハンドくんとしていたら、何故か慌ただしくなっていた事務所内。

・・・私、放置?

もしかして存在を忘れられてる?


ここにいても意味が無さそうだからひと言声をかけてから出てきた。

私の存在を思い出した人に何度も謝罪されて、泊まってる宿の名前を聞かれたから教えておいた。

別に私は『悪いこと』してないから隠す必要ないもんね。

隠しても「銀板が泊まってる宿を探してる」と言えばすぐにバレるでしょ?


他の町や村にある『管理事務所』に通信で『露店許可の禁止』を通達していた。

その上で『確保』の指示も出している。



・・・あの果物屋、見つかったらタダでは済まなそうだ。



宿屋を教えたのは『果物屋がどうなったか』って野次馬根性が顔を出したから。

教えてくれなくても、ハンドくんが調べてくれるけどね。






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