第240話
メニュー画面を出して『MAP』を出す。
目の前に透明なMAPが現れた。
ちょうど元の世界にあった『AR』に似ている。
これなら表示したまま歩ける!
もちろん縮小して『視界の端』にすることも可能だ。
このMAPも便利な機能がついている。
現在地に『青の下三角』が。
目的地に『緑の下三角』が。
そしてその道程に『小さい白のドット』が表示されている。
そして自分が歩いた道はドットの色が『黄色』になる。
AR表示なら道の上にドットが現れている。
・・・アレ?『赤色』がない。
『赤は『危険』表示だそうですよ』
ハンドくんがチャットで教えてくれる。
此処ではハンドくんとはチャットで会話をすることにした。
私とハンドくんだけだと、ホワイトボードに書く必要がないからね。
ホワイトボードだって、最初は『普通』のホワイトボードだったのに、いつの間にかハンドくんの思念を映し出すタイプに『進化』してた。
ハンドくんも私と同じメニューが使えるから、創造神たちから色々と説明を聞いてあるみたいで『使い方』を教えてくれる。
ちなみに私のチャットは現在『ハンドくん以外着信拒否』状態。
ハンドくんは神々とのチャットは繋いだままかな?
それに『神々やドリトスたちの世話』で大半のハンドくんたちが神の館に残ってるし。
呼べば来てくれるし、呼ばなくても『族長』のハンドくんが必要に応じて集めてくれる。
族長と副族長の2人は執事が使うような『白い手袋』をはめている。
他のみんなは『神の館』では『半透明』だけど、それ以外の場所では『透明』になっているらしい。
私には普通に『ほっそりとした白い手』で見えている。
だから私には『手袋』か『素手』の違いでしかない。
他の人と違って見えるのは「なんでー?」と聞いたら、それは私が『創造主ですから』との事。
創造主の前で『姿を隠す』のは『非礼』にあたるらしい。
「気にしないのに・・・」
そう言ったら『『親しき中にも礼儀あり』です』とハンドくんに言われたよ。
「でも、私の嫌いなクスリを無理矢理飲ませるじゃん」と言ったら『それは『仕事』です』とバッサリ切られちゃったっけ。




