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第191話




「私たちは『さくら様』がこの世界に来て3ヶ月も経ってからここへ来たのよ。ロントもシリアも。その3ヶ月間一体どこで何をしていたの?」


私たちより先に会うことはいくらでも出来ていたはずでしょ?

そうヒナリに言われてゴニョゴニョというだけで何も言葉にして言い返せない2人。

ヨルクの放った『神の結界』という言葉に、結界を破ろうとしていた周囲の大人たちは青くなっている。



「シルバラートたちも一緒になって何してるんだよ。・・・こんなことセルヴァンが知ったらタダじゃ済まないぞ!」


セルヴァンの5人の子どもたちはヨルクの言葉に青褪めて周囲を見回す。


「セルヴァンなら来てねーよ。・・・『さくら様』が熱を出してるからドリトス様と一緒にそばについてる」


「さくら様は!」


「さくら様はご無事なのか!」


ヨルクの言葉を耳にしてさくらを心配した大人たちが口々に騒ぐ。



その中で「自分がわざわざ時間を()いて来てやったんだから早く会わせろ!」と言い出した男がいた。

騒ぎの間でも偉そうに周りを見下していた恰幅の良い男にヨルクはカチンときていた。



「『さくら様』に無理をさせれば更に寝込む」


「そんなこと『どうでもいい』。おい。そこのお前。さっさと『さくら様』とやらを此処に連れて来い!」



男は偉そうにヒナリを指さして命令する。

そういった瞬間、ハンドくんたちが何十発もその男に『ハリセン攻撃』を・・・『ハリセンで袋叩き』を放った。

男や取り巻きたちが魔法で抵抗しようとしたが、ハンドくんたちが繰り出す『集中砲火』のハリセンが魔法の詠唱を妨げる。

その様子はハンドくんにしては『異常』な光景だった。




白手袋をしているハンドくんからホワイトボードを見せられたジタンは瞬く間に真っ青になった。


「兵士の皆さん!その男を捕らえなさい!邪魔をするならその者たちも一緒に!」


ジタンの言葉にジタンの後ろに控えていた兵士たちが素早く男と妨害した者たちを引っ捕らえていく。

彼らは賓客として招かれているはずだが、ジタンは投獄を命じた。




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