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第166話




さくらがハンドくんたちに助けられながらも立ち上がった時は、驚いたし嬉しかった。

そのため『筋力がなくて長くは立てない』と思いもよらなかったため、さくらがバランスを崩して倒れるのを見ているしか出来なかったのだ。


ドリトスが瞬時に立ち上がり、さくらを支えられたのは『動ける体勢』をとっていたからだ。

セルヴァンもすぐに動いたが、ドリトスより出遅れた形になってしまっただけだ。

ドリトスとセルヴァンは(つね)にさくらを守れるようにしている。

それは今みたいに『何気ない時間』であってもだ。

そのため何方(どちら)かが必ずさくらの隣にいる。


2人はさくらと会った時から『さくらの守護者』としてそばにいる。

だからこそさくらを無条件で可愛がるのだ。

それこそ『目に入れても痛くない』ほどに。


そんな2人だから、さくらは無邪気に甘えていられるのだ。


ヨルクとヒナリはあれほど無邪気にさくらから甘えられたことがない。

さくらは2人を『歳の近い友だち』か『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』としてみている。

それが理由なのだろうか。


ドリトスやセルヴァンみたいに甘えてもらえないことを2人は気にしている。

そしてヨルクはさくらに構いすぎてしまうため、セルヴァンやハンドくんたちに叱られてしまうのだった。


ヒナリの場合は逆に『次期族長』として大人たちの中で育ってきた事もあり、同年代のさくらとどう接したらいいのか分からなかった。

ただヨルクがさくらと仲良くしているのを見ると気分が『ムカムカ』して、つい張り合ってしまうのだ。

・・・さくらの『一番仲良し』は『わたし』なのに。

それに気付いたヨルクが、「なんでオレがヤキモチを()かれるんだ?」とセルヴァンとドリトスにグチって苦笑されたが。

だからといって、ヨルクもさくらを可愛がるのを止める気はない。


そのため、最近ではヨルクと一緒にヒナリも説教を受けるようになってしまった。



・・・困ったもんだ。



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