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第150話



さくらの目が『とろーん』となって閉じていく。

まだ深夜だ。今日一日でかなり早いスピードで回復したさくらの身体が『睡眠』を求めているのだろう。



「さあ。そろそろお休み。我らが愛し子よ」


創造神がさくらの身体に掛けられたタオルケットの上からトントンと軽く叩く。


「また『前みたい』に『みんな一緒』にいられる?」


「『彼ら』と一緒にいるのに『寂しかった』のか?」


創造神に聞かれて「『全員(み〜んな)一緒』がいい」と呟く。

もちろん『ドリトスたち』と一緒にいられて嬉しい。

でも『広い座卓』を見ると、常時10人以上座って賑やかだった神々の姿がないのが寂しかったのだ。

そんなさくらの頭をアクアが撫でる。


「もう少しだけ待ってね。今はまだ『やること』が残ってるの」


「それが終わったらまた『リビング( ここ )』で一緒にいてくれる?」


「それをさくらが望むなら」


「ドリぃたちと、神様たちと、『みぃ~んな一緒』がいい・・・『どっちか』だけは寂しいよぉ」


さくらの目からふたたび涙が溢れて創造神のズボンを濡らす。


「約束しよう。『やること』がすべて片付いたらまた一緒に居ることを」


「ホント!?」


「『ゆびきり』でもするか?」


創造神が小指を差し出すとさくらが笑って小指を絡ませる。


「ゆびきった~」


さくらが笑顔で小指を離すと「約束破ったら『ゲンコツ一万回と縫い針千本飲む』んだからね」とクスクス笑う。

そんなさくらの頭を撫でているとそのまま寝息が聞こえてきた。

安心したのだろう。

笑顔を浮かべて眠るさくらに、見守る神々も自然と笑みが零れた。





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