表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
134/449

第134話




この部屋の玄関ドアから『私の部屋へ戻る』ことは可能?


『戻れますよ。でも彼らはそのドアから出られません。『空気の浄化』をしていませんから』


まあ、私の部屋はこの隣なんだけどね。


『部屋の壁は以前より厚くなってますよ。・・・『引きこもり計画』ですか?』


何も考えずに『抱きまくらのダッちゃん』を抱きしめて、意味なくテレビをつけたままゴロゴロしたい日もあるだろうから。


『その時はハンドくんたちが助けてくれますよ』


神々(みんな)も助けてくれるんだよね。


そう聞いたら、何も言わずに笑った。




そして『この部屋では直接座れるように『畳敷き』になっています』と言われた。

その言葉通り、台所にいても藺草(いぐさ)のいい香りがする。

元の部屋はフローリングだったから、この香りは嬉しい。


私たちの会話に気付かないドリトスは部屋の中を見回していたが、ハンドくんに促されて私を抱えて部屋へ入る。

お金持ちの家にあるような大きなテレビが置かれており、部屋に置いていた据え置き型のゲーム機から携帯ゲーム機まですべて揃っていた。

デッキもセットされていて、ビデオテープもLD(レーザーディスク)もDVDもブルーレイも観られるようになっている。


・・・うちのテレビはこんなに大きくないし、LDとブルーレイの機器は持っていなかったんだけど?

っていうか、この部屋の畳も家具もすべて『新しいもの』なんだけど。

向こうの部屋で使っている『ひじ掛け付き座椅子』も私物じゃないし。

でも座卓とか畳とかは神々が揃えたから、座椅子もそうだと思ってて気にしなかったけど。

この『資金』もハンドくんの『功績』だったりするのかな?

でも『知らぬが仏 見ぬが秘事(ひじ)』ってことわざもあるからね。

私に不利益になるようなことはハンドくんたちがするハズがないから・・・



ま、いっか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ