異常な薬
わたしはさっそく服を着た。
白いブラウスに『黒い』スカートとずきん。
そしてまた電車に乗り、家に帰った。
服は裏返して、両親を殺した。
包丁で刺して、体のあちこちを切った。
首、足、腕、指......
やっぱり、楽しかった。
切るたびに聞こえてくる、唸り声が、さらにわたしの心を『快楽』へと導いていた。
すっかり日も暮れてきて、テレビをつけてみれば、学校での大量殺人がニュースになっていた。
めちゃくちゃに刺された死体、全身やけどを負った死体、薬物で皮膚が溶けてしまった死体......楽しかった時間が蘇ってくる。
でも、まだまだだ。
もっと、武器がほしい。
もっと、技術がほしい。
もっと、『快楽』を...!
もっと、『血』を......!
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それからわたしは、とにかく武器のあるところを狙った。
日本の文化が保存されてるようなところ。
刀や薙刀、槍、それに弓も。
弓に関しては矢の数が限られているし、あまり使い所はないかもしれない。
鎧やら盾やらもあったけど、防御はいらない。
その後、気の向くまま歩いたら、どういうわけか怪しげな研究所にたどり着いた。
入口にいた2人は、弓矢を試しに使うついでで殺した。
研究所の中に入ると、やけに薬が多かった。
なにかの研究だろう。
その辺の書類を見てみれば、力を異常に伸ばすことができるらしい。
それも一時的ではなく、恒久的に。
研究員も、色々な武器を駆使して皆殺しにした。
人体実験もしていたのだろう。
牢屋もたくさんあったし、中にも人がいた。
そして何より、暴走した時のためだろう。
全員銃を持っていたり、そこかしこに置いてあったり...もちろん、銃はひとつもらって、弾も全部もらった。
それから、薬ももらった。
体力の消耗を抑えたり、脚力が異常に伸びたり、色々あった。
体力の限界値をあげる薬と、体力の消耗を抑える薬と、腕力や脚力を異常に伸ばす薬、視力や聴力を異常に伸ばす薬......もらったのは、そんなもんだろう。
薬を飲んだ時の痛みは、とても苦しかったけれど、もっとすごい痛みを人に味わってもらうんだ。
そうすれば、わたしは『快楽』を...