絶倫保健医「御堂 昴流」
両性愛、バイセクシュアリティ(bisexuality)は、男性にも女性にも見られる、いずれの性の人に対しても、美的な憧れや情緒的・精神的な魅惑、あるいは性的・肉体的な欲望を抱くような性的指向をいう語。両性愛の性質を持っている人を両性愛者、バイセクシュアル(bisexual)あるいは略してバイという。この場合、男性・女性という「性」は、身体的な性に加えて、文化的な性も同時に指している。
場面緘黙症、選択性緘黙(Selective Mutism)とは、家庭などでは話すことができるのに、社会不安(社会的状況における不安)のために、学校や幼稚園といったある特定の場面、状況では全く話すことができなくなる現象を言う。
(Wikipediaより)
「おい、絶倫保健医。」
毎日2時間に一度のペースでそう呼ばれていると、流石に認めざるを得ないが敢えてここは弁解して置こう。俺は並だ。
まあそんなことはどうでも良いが、毎度嵐の様に訪れては嵐の様に去って行き仕舞いには俺に絶倫のレッテルを張りやがったこの男「相楽 悠稀」の相手をするのもそろそろアホらしくなってきた今日この頃。
人の相手をするのは仕事柄得意ではあるが、俺の美しさに心を奪われた子猫ちゃんの相手をするのが本業であって相楽の様な変態化学教師は専門外だ。残業手当でも出るのなら話は別だが。
「やっと性欲の強い雄を嫁に貰う覚悟が出来たんですね、相楽センセ?」
ノンケをも墜とす悩殺スマイルで仕掛けたが相変わらず効果は無かったようで、相楽は冷めた目で俺を見ながら溜め息を吐き、そのままいつもの様にベッドに寝転がった。
相楽が保健室にこうして足を運ぶ様になったのはある理由があった。
…と、その前に一応俺の自己紹介を済ませて置こう。
俺の名は「御堂 昴流」。ここ、市立東岳高校の保健医として勤務して2年目になるがそのルックスの良さから「東岳の王子」と呼ばれ、特に女生徒からの支持を集めている。
相楽と知り合ったのはここで働き始めた2年前の事だが、こうして話す様な仲になったのは今年から相楽が東岳に通う俺の義理の弟の担任になったのがきっかけで、相楽が保健室へ通う理由もその弟にあった。




