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第8話 冒険者になりました!

テンプレだ!

少し長いです。

「おいおい、ここはガキの遊び場じゃねーんだぞ。お前みたいなチビはお家に帰ってママのおっぱいでも吸ってな!」


なんかいかにもテンプレな感じで絡まれた。本当にこんな事する人がいるんだなぁ、と感心していると。


「おい、てめぇ無視するとはいい度胸してるじゃねーか!」


なんか怒り始めてしまった。こういう時はどう対応すればいいんだ?


「聞いてんのか!?ガキ!」


「ちょっと黙ってて。」


やばっ、あんまりにもうるさいからつい言ってしまったけど大丈夫かな?


「ほう、死にてぇらしいな。だったらお望み通りにしてやるよ!!!」


やっぱり大丈夫なわけないよね。

男が剣に手をかけたその時


「待て!!!冒険者同士の争いは決闘でケリをつけろ!」


なんか凄いイカツイおっさんが止めに入ってきた。


「チッ!ギルマスか。いいぜ決闘だな。やってやろうじゃねーか!」


あの強面がギルマスなのか、子供が見たら泣くんじゃないか?


「そっちもそれで大丈夫か?」


「まあ、いいよ。」


「それじゃあ訓練場に行くぞ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


訓練場に着いた。受付の近くで騒ぎを起こしたからか結構、野次馬が来ている。


「あの女の子もついてないな。新人潰しに目をつけられるなんて。」


「だよなぁ。フードで顔はあんまり見えないけど美人っぽいし後で声かけてみるか?」


「だな。上手く行けばパーティー組めるかもよ。」


そんな話をしている男達がいるが、周りの女冒険者の冷ややかな目に気づいてないのかな?


「シルヴァさん!」


お、高嶋さんが来たようだ。


「なんで私がいない少しの時間でこんな事になってるんですか!」


「あはは」


「あはは、じゃないですよ!」


「おい、そろそろいいか?」


ギルマスに呼ばれてしまった。


「それではこれよりCランク冒険者のナールと…そっちの名前はなんだったかな?」


「シルヴァ」


「シルヴァとの決闘を始める!ルールによりお互い何か賭ける様に。」


「こんなガキに負けるぐらいだったら冒険者辞めてやるぜ!」


「それじゃあ私も同じく冒険者を辞めよう。」


「おいおい、そんなこと言って大丈夫か?なんなら、さっき話してたガキも一緒にやっていいんだぜ。」


「お前相手なら1人で充分だ。」


「この糞ガキッ!」


「ごほん!それでは決着は相手が気絶か降参をしたらだぞ。決して相手を殺してはならん。」


「分かってるよ!」


「了解。」


「それでは始め!!」


「死ねー!!」


殺したら駄目だと言われたばかりなのに…

開始と共にナールは距離を詰めて斬りかかってくる。袈裟斬り、逆袈裟斬り、薙ぎ払い、突き、様々に攻撃してくるが全て紙一重で躱す。


「この!ちょこまか動きやがって!!」


怒りで段々と大振りになってきた。そして、大きく振りかぶってきた所で、剣を抜き弾く。


「なっ!」


剣が弾かれて両腕が上がったところで魔法を放つ。


氷弾アイシクルショット


こぶし大の氷塊が鳩尾に当たり


「ゴフッ!」


ナールは気絶し、倒れ込んだ。


「終わったよ。」


「はっ!…決闘はシルヴァの勝ち!よって、ナールは冒険者の資格を剥奪する!」


「「「「「「「「おおおォォォ!!」」」」」」」」


「おいおい、新人がナールに勝っちまったぞ。」


「すげーな!」


「あいつ最近暴れてばかりだったからスッキリしたぜ!」


「それにナールの剣を紙一重で躱していたぞ、とても新人とは思えん。」


思ったよりも騒ぎが大きくなってしまった。


「このままだと大量の人に話しかけられそうだし逃げよう。」


「そ、そうですね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


受付に戻ってくると


「あ、シルヴァさんにシズノさんギルドカード出来てますよ。」


どうやらカードが出来ていたようだ。それにしても何時から名前で呼ぶまで仲良くなったんだ?高嶋さんに聞いてみると


「ここの人って貴族の人以外苗字が無いみたいなんですよ。なので私も名前で呼んでもらおうかと思いまして。なのでシルヴァさんもシズノでいいですよ!」


そういう理由だったのか。


「わかったよシズノ、なら私もシルヴァでいい。」


「わ、分かりました。…シルヴァ。」


「あの、そろそろいいでしょうか?」


受付の人が怖い笑みを浮かべて話しかけてきたので会話を止める。


「全く、人の目の前でイチャイチャしないで下さい!…ごほん!それではギルドのルールについての説明は必要ですか?」


イチャイチャって…


「お願いします。」


「分かりました。まず冒険者はFランク~SSランクまでの8段階に分かれております。このランクは依頼の達成度や依頼人からの評価等によって上がったり下がったりします。なおSランクからは王都にあるギルド本部でしかなれないので注意して下さい。また、依頼は自分のランクの一個下から一個上までの依頼しか受けられません。あと、依頼を失敗すると違約金を払わないといけないので注意して下さい。違約金はその依頼の報酬額の半分なので高ランクの依頼を失敗すると違約金も高くなります。あと、冒険者同士の争いは御法度なので気を付けて下さいね。決闘なら大丈夫ですけど余程のことがない限りやる人はいませんね。」


初っ端から決闘しちゃったんですけど…


「また、F.Eランクは駆け出しでD.Cランクは中堅、B.Aランクは上級者、Sランクは達人、SSランクは人外レベルですね。現在SSランクの2人しかいませんが。」


2人も人外がいるのか…どんな人なんだろう。


「依頼や魔物にも同様にF~SSまでありますね。

因みにSSSトリプルエスランクは魔王達につけられています。」


魔王!私以外にもいるんだ!


「お2人はFランクからのスタートになります。頑張って下さい。今日は依頼を受けて行きますか?」


「いえ、まだ宿も取ってないので…オススメの宿ってありますか?」


「女性2人でしたら少し高くはなるのですが〈猫の尻尾亭〉が人気ですよ。ギルドから出て東の通りを真っ直ぐ行って4軒目のところです。」


「ありがとうございます。では」


「あ、私リリーって言います。よろしくお願いしますね。」


「分かりましたリリーさん。よろしくお願いします。」


「よろしくお願いしますリリーさん。」


リリーさんに手を振りギルドを出た。


「なんか登録するだけの筈なのに疲れた。」


「それはシルヴァが決闘なんてしたからです。」


「すいませんでした。」


そんな事を言っている間に〈猫の尻尾亭〉に着いた。


「猫の尻尾のマークだね。」


「はい。可愛らしい宿ですね。」


扉を開けると


「いらっしゃいませニャ!」


7歳くらいの猫耳と尻尾をつけた女の子がいた。思わず2人で宿から出てしまい、もう1度入る。


「いらっしゃいませニャ!」


なんだこの子は!!!獣人ってやつか!?可愛すぎる!栗色のサラサラした髪が首を傾げた事により揺れている。


「どうかしたのかニャ?」


隣を見るとシズノが顔を真っ赤にして手を抑えている。理性と戦っているのだろう。


「いや、何でもないよ。」


「ならよかったニャ!」


そう言うとパッと花が咲いた様に笑う。やばい、この子は私達を殺す気だ。シズノなんて全身プルプルしている。そんな事をしていると、


「おかーさーん!お客さんだよー!」


「はいはい、今行くからね。」


お母さんが来たようだ。


「すいませんねぇ。どうしてもこの子が手伝いたいって言うもんですから。」


「いえ、寧ろありがとうございます。」


「??、お泊まりですか?」


「はい。とりあえず10日分ツインでお願いします。」


「10日分ツインですね。でしたら金貨1枚と大銀貨2枚ですね。うちは朝と夜は1階で食べられますのでその時に鍵を見せてくださいね。」


お金を払い鍵を受け取る。朝食と夕食もついてくるのか。


「朝食は5時~8時、夕食は18時~21時までですから気をつけて下さい。」


「分かりました!」


お礼をいい階段を上がろうとすると


「ばいばいニャ!」


「コラ!すいませんねぇ。」


危うく階段を踏み外す所だった。


「いえ、大丈夫です。それでは。」


階段を上がり部屋につく、


「結構広いね。」


「そうですね。あ、お風呂あるか聞くのを忘れていました。」


「そうだね。夕食の時に聞きに行こうか。」


「はい。それにしても疲れちゃいました。」


「濃い1日だったからねぇ。」


「夕食の時間まで少し横になってますね。」


「私も横になろうかな。」


「それじゃあ携帯のアラームかけときます。」


「了解。」


そして瞼を閉じたのだった。



獣耳ロリが出ましたね。頭を撫でたいです。


そして次回からは今までの登場人物の紹介や閑話を少し書きたいと思います!


12/1に魔法の表記を変更しました。

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