第4話 アジトに突入!
今回は少しグロ注意です!
魅了をかけると男達はさっきまで怒鳴っていたのが嘘みたいに静かになり
「ここの森に沿って真っ直ぐ言ったところにある湖の近くの洞窟にアジトがあります。」
この様に素直に情報を提供してくれた。
「そうなんだ。じゃあアジトまで案内してもらおうかな。」
「分かりました。」
歩きながら情報を聞き出して色々分かった。
構成員は全員で30人おり、盗賊の頭は元々冒険者をしており、素行の悪さからギルドから永久追放されたということ。更に1日前に黒髪の女を捕まえたことも。
黒髪の女性かぁ…もしかしたら日本人かな?
等と考えていると。
「着きました。」
どうやらアジトに着いたようだ。
「着いたか。それにしても見張りも居ないなんて…あ、それじゃあお疲れ様。」
どうせ盗賊は皆殺しにするつもりだったし先に殺しとくか。
氷ナイフが男達の首に刺さり血溜まりを作っていく。
「初めて人を殺したけど特に何も思わないな。」
吸血鬼になって精神が変化したのかな?
そう考えながら剣を2振り男達から奪い、アジトに入っていく。
少し歩くと奥の方から話し声が聞こえてきた。
「いやー、昨日はいい酒も手が手に入ったしラッキーだったな」
「ああ、それにその酒も飲んでいいってお頭も言うしついてるな!」
「高く売れそうな女も手に入ったしな!」
「「「「ギャハハハ!!!」」」」
どうやら宴をしてるみたいだ。
これはチャンスじゃないか?今なら酒に酔っているだろうし突入するか。
バンッ!
「なんだてめぇー!」
叫んだ男の首が飛ぶ。
「やりやがったなこの野郎!」
「敵だ!武器を取れ!」
男達が武器をとり構えてくる。
そこに、大きな斧を持った隻眼の男が話しかけてくる。
「おい嬢ちゃん、ここが何処かわかってんのか?」
「盗賊のアジトでしょ?」
「ただの盗賊じゃねーよ。このゲーハ様が率いる隻眼の狼のアジトだよ!!!」
「ぶふぅ!ゲーハってw逆から読んだらハゲじゃないかw」
駄目だ、あまりにも見た目と合いすぎていて思わず笑ってしまった。
「っ!!!野郎共その女をぶっ殺せ!!!」
「「「「「「おおおぉぉぉぉ!!!」」」」」」
男達が叫びながら突っ込んでくる。
「闇の波動」
闇の波動が男達を覆う。
闇が晴れるとそこに立っていたのはゲーハだけだった。
「て、てめぇ何をしやがった!」
そう叫ぶもゲーハは立っているのもやっとな状態だ。
「何って魔法だよ?少し弱めに使ったからもう少し耐えるかとおもったんだけどなぁー」
「な…に?」
「さっさと殺してお金とか貰っていこうかなー」
「なっ!?た、頼む命だけは助けてくれ!」
ゲーハは必死にそう命乞いするも
「嫌だよ、あなただってそうやって命乞いしている人を殺して来たんでしょ?自分だけ助かろうなんて考えが甘いんじゃないの?」
「っ!」
「じゃあね」
ゲーハが最後に見たのは女が剣を振るう姿だった。
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「いやー、それにしても盗賊を壊滅させてお金を貰ってから街に行けばいいって案は素晴らしかったね!これで盗賊に困ることも無くなるし、私もお金があれば街で困らないし!まさにwin-winだね!」
そう言いつつ部屋を後にする。
「よし!お宝がある場所はどこかなーっとその前に捕まってる女性を助けなきゃね。」
戦闘時の主人公に容赦はありません。
12/1に魔法の表記を変更しました。