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第23話 聖女①

ユニークの人数が3000を超えていてびっくりしました。

皆様ありがとうございます。

あの後詳しく話を聞こうとしたら


「ワシはこれでも忙しいんだからさっさと出ていけ。」


と詳しい事は聞けずに追い出され、ドラゴンを売るのを完全に忘れて宿に戻った。


宿に戻るとシズノとミルが優勝賞品で貰った旅行券を見ていた。


「おかえりなさい、遅かったですね。それより聞いて下さい!この旅行券、高級な宿に4泊5日も出来るらしいですよ。」


「こーきゅー、なんですよ!」


「えっと、その旅行についてお話が…」


聖女の護衛について説明すると


「聖女ですか…まぁいいんではないでしょうか。護衛と言っても移動中のみでしょうし。」


「聖女様…初めて見るです。」


あれ?シズノとミルは特に反対じゃないのか…

でもなぁ…


「シルは反対なんですか?」


「えー!せっかく聖女様に会えるのにどうしてですか?」


「んー、反対って訳じゃないし護衛はやるつもりなんだけど…なんか少し嫌な予感がするんだよね。」


「嫌な予感ですか?」


「うん。」


「多分、気のせいですよ。相手は聖女なんですし嫌な気配とかがあっても浄化してしまうかも知れませんよ?」


「聖女様は不死者アンデッドをパァーって消しちゃうんですよ!」


確か、吸血鬼って不死者アンデッドに分類されてるよね?

それって私が浄化されちゃうんじゃ…

まぁ護衛はやるしかないんだしあんまり考えても無駄か。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

聖女との顔合わせの日、ギルドに行くと


ザワザワ


「おい、あいつが例の…」


「ああ、あいつが地龍をやった奴だ。」


実は昨日、売り忘れていたドラゴンを売りに来たら少し騒ぎになってしまったのだ。


「けど本当にあいつがやったのか?細い女じゃねーか。」


「おい!あいつ冒険者になったその日にナールの奴をぶちのめしたんだぞ。」


「ま、まじかよ。あれやったのあいつかよ。」


そんな会話をしている2人の方を見ると凄い勢いで目を逸らされてしまった。

軽くショックを受けつつ受付に向かう。


「あ、シルヴァさん!こっちに来てください!」


リリーさんに呼ばれて行くと


「ギルドマスターと聖女様が右奥の個室で待っています。」


と小声で言ってきた。


「なんで小声なんですか?」


「聖女様がいるって広まったら大勢の人が来てしまうからです。」


聖女って人気あるんだなぁ

言われた通り右奥の部屋に入る。


コンコン


「失礼します。」


部屋に入るとギルマスと聖女らしき女性がいた。


「来たか。とりあえず座れ。」


「今回は指名の依頼を受けていただきありがとうございます。わたくしはゼネル教の聖女をしております、エリス・リュミエール・ゼネルです。是非、エリスとお呼びください。」


「私はシルヴァです。宜しくお願いします。」


「私はシズノと言います。宜しくお願いします。」


「ミルです、よろしくお願いしますです。」


ん?ミルが挨拶した時、聖女エリスの目が光ったような…


「はい、宜しくお願いしますね。」


「あー、それでなお前達にやってもらいたいのは温泉街ニホンまでの聖女の護衛なんだが」


に、日本?


「えっと日本っていうのは?」


「先々代の勇者が作った街だ。なんでも勇者の故郷の名前と同じ名前をつけたらしい。」


なるほど、勇者が作ったのか。多分日本人の勇者だったんだろう。


「それで聖女の護衛なんだが」


「いつも護衛をしてくれている人が病気にかかったんですよね?」


台詞を遮ったからってジト目で見ないで欲しい…

おっさんのジト目は可愛くない。


「はい。怪我ならわたくしが治せたのですが病気だと治癒魔法では治せませんので…」


「そうだったんですか。それでニホンまで行く足はどうするんでしょうか。」


「それはギルドの方で用意してある。お前、地竜は乗れるか?」


え?竜って乗り物なの?


「おい、まさか地竜を知らないのか?」


「あはは…」


「ったく、後で乗り方を教えてやるから帰るなよ。」


「ところで、とても失礼なお話だとは思うのですがその、お2人は強いのでしょうか…あ、弱そうに見えるとかでは無くお2人共綺麗な方なので…」


聖女エリスが申し訳なさそうにそう聞いてくる。


「それなら大丈夫だ、何せシルヴァは地龍を1人で狩っちまうやつだからな。それにシズノの弓の腕も達人レベルだ。」


「お1人で地龍を…ですか?」


「ああ、首を一刀両断してたぞ。」


「それは凄まじいですね…」


「ワシも最初は驚いたもんだ。」


なんかそんなに褒められると恥ずかしいな…


「ところでいつこの街を出発するのでしょうか。」


「なるべく早い方がいいので明日でも大丈夫ですか?」


「こっちは問題ないです。」


「なら明日の朝8時にギルドの前に集合だな。これで顔合わせは終了でいいか?」


皆が頷く。

まぁ昨日のうちに準備は済ませてあるから今日はゆっくり出来そうだな。


「おい、シルヴァ何お前は帰ろうとしてるんだ?ワシと一緒に地竜に乗る練習するぞ!」


チッ、忘れてなかったか…


「乗れないで困るのはお前達なんだからちゃんとやれよ?」


「分かってるよ。それでは聖女様私達はこれで失礼します。」


「ええ、また明日お会いしましょう。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


聖女エリスと別れた後、地竜に乗る練習をしたが結構簡単に乗れる様になり1時間後には自由自在に乗り回せる様になっていた。シズノは少し苦戦していたが今では乗れるようになっている。


「普通はもっと時間がかかるはずなんだがな…」


ギルマスは呆れているような声をしていたけど無視。

ちなみに地竜はトカゲを大きくした様な見た目だったけど少し可愛かった。







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