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くねくね

全国の叔母好きのみなさん、ごめんなさい

叔母の説得。

叔母も腐っても...

腐っているが大人だ。

冷静な判断をしてくれるに違いない。


「はぁ?怪しいやつがいる?そんなことでいちいち報告してくんなグズ!えっ?餓鬼共に大量の菓子を配ってたって?それを早くいいな!どうせ金持ってるんだろうし全部ふんだくってやんよ!」


よし動いてくれた。

理由は最低だが頼もしい味方?がなんとかしてくれる。

そう思っていた時期が僕にもありました。


現在

???「あらー お美しいご婦人ですね。独身ですか?」

叔母「あらやだ~もう~。 あなたの明らかに人じゃない銀髪と赤い瞳もす・て・き! キャ♪」


堕ちるのが早かった。 早すぎた。


え?何があった?


腐った大人から乙女(43歳、まだ誰のものでもありません)に進化している。

なんだあれは?くねくねくねくねと「うっふん、あっは~ん」とか言ってる。

くねくね

くねくね

くねくね


くそ、見てると頭がおかしくなりそうだ!!新手の呪文か!?


ちなみにガキ大将達の姿は叔母と一緒に現場に戻ったらもう既にいなかった。

子供の一人に擬態したチェイス君?の手と口が真っ赤に染まっている。


「フゴフゴ。ウマイ。オイシイ」


あー。

食われたか。


ごめんなさい。まったく助けるつもりが無かったとはいえ助けなかった。

僕はなんて罪深い・・・

なんて言うと思ったか!ざまぁ!!!


ふー

落ち着け

落ち着くんだ僕。

まずは状況整理だ。

あのひねくれババァ・・・叔母はどんなにイケメンでもなびかない。

なぜならイケメンだろうがなんだろうが、お金を持っていなきゃ話すらしない。

そしてお金を持っていればふんだくることしか頭にない。

嫌な大人ではあるが気持ち悪くはなかった。

だがなんだあれは。

まるで別の生き物ですね。


「いいですねー。ちゃんと『魅了』の魔法が効いてる効いてる~」


説明をありがとう。聞いてもどうしょうもないですけどねー!

そして今一番の問題は、


「うふ~ん♪ この村の人間全員提供してあげちゃう♪」

「ありがとうハニー。君は最高だよ!」


叔母に食料提供されそうになっている件について。

非常にまずい。

確か『オーノー魔族のすべてやん?』の本には魔族は人間の数倍の力を持っており、魔法等も使うから必死で逃げちゃいなよ!とか書いてあった。

そして最低でも魔族6体で行動を一緒にするから出会ったら、空から隕石が落ちてくることを祈るんだよ!とか書いてあった。

今いる2体だけで村人全員を襲って勝てるとは思わないし、よしんば勝てたとしても村人全員を2体だけで食べるとは思えない。

まだいるって考えるのが普通なのかね。

正直この村の人間は好きではない。

助ける義理もないし、最悪今なら自分一人なら逃げても見逃して貰えると思う。

だけどお母さんを置いていけない。


どうやってお母さんを助けるか?

荷台にお母さんを乗せて走って逃げれないだろうか?

幸い、叔母村長の家の中には貴重品と一緒に田畑を耕す時に使う牛がいる。

牛に荷台くっつければ行けるんじゃない?

よし行ける行けるぞ!

僕、新しい町についたら冒険者になってお母さんを幸せにするんだ!

未だにくねくねしている叔母を見捨てたことも忘れ、お母さんのいる村長宅に向かった。


くねくね 次回脱出

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