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1999remember  作者: 板空六花
人喰いジャックの夜
32/48

そうして深泥椎子はこの世からいなくなった。

 警察の捜査により、死体は深泥椎子であると結論づけられた。

 損傷が激しく、また多くの部分が欠損していたため、身元の特定は難航したと聞く。欠損の理由については、僕の口からはうまく語ることができない。頭部と判断できるものが見つからなかった理由もうまく想像できない。せめて顎部だけでも発見できれば、歯の治療痕が確証になったはずなんだが、と説明する警察には憎しみしか感じられなかった。

 おまえらが早く捕まえていれば。

 おまえらが挑発なんかしなければ。

 最終的には、脱がされた制服に付着した毛髪を調べたそうだ。生徒手帳や財布などはすべて持ち去られていたため、DNAの鑑定が最後の手段となったらしい。

 そうして深泥椎子はこの世からいなくなった。

 〝人喰いジャック〟に喰われて。

 苦しみながら死んだのだろう。

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