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異世界で何をしたいか  作者: 一杯の味噌汁
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目覚めの前

はじめまして!!

死にたい。そう思った。


いじめ、人間関係、環境、家庭問題。そういう大きい理由ではない。寝て、起きて、食べて、学校に行って、帰宅。夕食を食べてからのお風呂、そしてまた寝る。


休日は学校に行ってる間の時間は本を読むか寝る。暇だから趣味を始めても3日で飽きてしまい続かない。


この日常がつまらなく感じてしまった。

そして、とある夜に俺は自宅のマンションの屋上から飛び降りることにした。


普段は立ち入ることができない場所だが、管理人がここを自分の喫煙スポットにしてることを知っているためタバコを吸うタイミングを見計らって動いた。


ロックが外されるのを後ろから確認し、一分、間を空けてドアノブを捻った。音を出さないように遅すぎず、早すぎずない速度でドアを開けた。


外を暗いため身を低くして管理人とは逆サイドの場所に動いた。後はバレないことを祈り俺は待った。大体5分ぐらいだろうか?管理人は吸い終わりマンションの中に入った。

カチッと鍵をした音を聞き俺は屋上の縁に立った。


最初は怯えはなかった。

やっと解放されると思うとむしろ嬉しかった。だが俺は下を見てしまった。ここから一歩踏み出したら死んでしまうという恐怖に心拍数が上がり、息が荒くなる。全身から汗が吹き出した。


やっぱ、やめようかな…


いや、ここまできたらやるしかない。


そんなやりとりを自分で数セットをして気づく。

「見てる」から怖いんだ。

なら後は簡単だ目を閉じ、深呼吸をする。

鼻から吸った空気をお腹に溜め、ゆっくりと口から吐き出した瞬間。


一歩を踏み出した。

長い浮遊感そしてバチンと頭に電流が流れたような感覚に襲われた。だがしかし意識はなぜかあった。

自殺に失敗したのか?確か飛び込みで失敗すると運良ければ車椅子生活、悪ければ一生、機械に生かされ続ける植物人間になることは知っている。


結果にビクビクしながらゆっくり目を開けると見たことのない天井を見つめていた。


「知らない天井だ」


アニメを見て一度は言ってみたかったセリフを言ってみるが反応が無い。つまり一人だ。


横になりながら上に手を突き出しグーパーする。

痛みなし、ちゃんと動く。

足で同じことを布団の中でする。

こちらも異常なし。

グーパーやりすぎてしまったのかちょっと足がつりそう。


ゆっくり起き上がり部屋の外を目指してみる。

ドアノブを握った瞬間。


景色が変わった。


さっきいた部屋は消え、目の前には花畑と椅子が一つ用意されてあった。おそらくはここに座れっと言ってるのであろう。誰だかわからんが。


誰もいないか見渡しながら椅子に座ったが何も起きなかった。思ってたものと違い立ち上がろうとした瞬間マンションから飛び降りた時の浮遊感覚と同時に女の声が聞こえた。何かを呼んでいる声が。それが自分の名前だと気づいた。フレスト・アーフェン。


それを理解した瞬間別な声が聞こえた。男か女かわからない中性的な声で。


「導きの手が目覚めた」


そうして俺、フレスト・アーフェンは生まれた。

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