表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/69

第8話 高山千春の諸事情

今回は千春の裏事情です。

 学校の一連の出来事の後の話です(一人でいるときの回想録です)。

 政信と愚妹ちとせにやられた。

 私のほうが全てにおいて上のはずなのに。


 そもそもの原因は私と政信の母親が友人だったことだ。

 それどころか、父親に至っては元同級生だったという。

 そんな状態だったせいで、私は政信と結婚することが決められたようなものだった。

 両親は姉妹のどちらでも良かったようだが、私の方が政信と遊んでいたために、私が政信と結婚することが決定事項になってしまった。

 最初の頃はまだ良かった。

 でも、だんだん大きくなるにつれ、デートに行くようになると状況も変わった。

 政信は私が欲しいといっても買ってくれない事があった。

 美人の私がお願いしてるのに聞かないこともあった。


 そんなある日、私は政信の友人に会った。

 彼が邦彦で、最初は相談だけだったのが、だんだんデートするようになっていった。

 邦彦は政信と違って私のわがままも聞いてくれるし、欲しいものも買ってくれる。

 でも、私は邦彦とこのままじゃ付き合えない。

 一度だけ、両親に政信と結婚することを確定にしないでほしいと言ったことがある。

 でも、両親は、政信を信用しきっていて、


「彼ほど良い男はいないよ」


 と言って、私の言うことはちっとも聞いてくれなかった。

 だから、私は邦彦と影で付き合っていた。

 邦彦も、地味な妹より私のほうが好きになってくれた。

 だから、妹から名実ともに邦彦を奪うことを決意した。

 でも普通に政信と別れて邦彦と付き合うと、私は政信や両親、それにおじさんとおばさんを裏切った悪い娘になってしまう。

 だから、私達は画策した。

 政信がちとせと浮気したことにすれば、私達は良い娘のままでいられる。

 そればかりか、ちとせや政信から明るい未来を奪える、そう思っていた。


 なのに。

 政信達は私達を潰しにかかってきた。

 万が一学校内で真実が広まっても、それが嘘だということにすればなんとかなるはずだったのに。

 だけど、彼らのほうが一枚上手だった。

 ネット上で生配信されてしまった。

 そのうえ先生たちに叱られ、自宅謹慎になった。

 政信のくせに。

 たかがあいつらのくせに。


 許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ!


 あいつらなんか死んでしまえ。

 もう二度と許さない。

 絶対に潰してやる。

 今に覚えておくがいい。

 私のほうが上だということを思い知らせてやる。


というわけで、裏事情でした。

次回からは地獄落とし第2弾です。

ここで怒った千春ちゃんの逆襲(もとい悪あがき)にどう対処していくのか?

次回は27日8時投稿です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] バカ1号が自宅謹慎なのに、何で、騒動起こした当事者2人が翌日事情聴取なのか謎。どちらとも当日では。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ