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彼女(幼馴染)が親友と浮気したから親友の彼女(元カノの双子の妹)と復讐した結果、理想の彼女ができた。  作者: 東権海
第3章 修学旅行で何も起こらないなんて誰が決めた? ①〇〇が黙っているわけがない
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第7話 出産前の最終決戦 Side極悪夫婦 その2

 千春と邦彦の前に広がる1つのノート。


 それは一見、1冊の普通の大学ノートだった。


 ただし、中身を見ると別である。


 その中には、細かい字でびっちりと隅から隅まで真っ黒に書いてあるページがたっぷり。




 その中身はあえて言わないが。


 一言だけ言うのであれば、とんでもない規模の爆弾である。


 おそらくこれを爆発させれば、よほどの腕を持たない限り、攻撃された側の立場は危うい。


 というか、ほぼ間違いなく、仮に冤罪であったとしても信頼を失い、それを取り戻すまでにはかなりの時間を要する。


 


 もっとも、敵が政信&ちとせなら話は別だ。


 この最強コンビ、そのあまりのイチャラブバカップルぷりについたあだ名は、オシドリ夫婦・熟年夫婦・新婚さんの3つである。


 その頭脳はとてつもなく、どんな爆弾投げ込まれたって大丈夫なほどに信頼を得ていた。


 特に、復讐劇の生配信は、信頼度アップに貢献していたのだ。


 おそらくだが、地球破壊爆弾を爆発させられても生き残れるくらいには強い。




 ということを知らないものの、念の為かなり威力を高めていく千春たち。


 その威力たるや、事前にそれを封じることが出来なければ、どんな人間でも一旦は陥れられるほど。


 あの政信たちですら、もしかしたら対処しきれないくらいの、である。








 そして今何をしているかと言うと、千春と邦彦は2人揃ってひたすらスマホに打ち込んでいく毎日。


 そもそも邦彦は本来、千葉県まで来ることが出来ない身ではあるが、そこはスマホを効率良く使い、2人で協力してきていた。


 さっきだって、この2人はビデオ通話していたのだ。


 で、なぜスマホに打ち込んでいくのかというと、その後のためである。




 スイッターには、一度のスイートの文字数に制限がある。


 それに、1つのスイートではなく、いくつものスイートをしたほうが、効果バツグンである。


 そこで、スマホのメモ帳機能を活用し、いざスイートするときには、コピー&ペーストをフル活用し、次々にスイートできるようにしているのだ。




 この作業が大変時間がかかる。


 なにせ大学ノート1冊分の量がある。


 いくら打ち込むのが早いとは言え、量が半端じゃない。




 ようやく全て終わったのは、丸2日経った頃だった。




 さて、打ち込み終われば、残るのはそれを全て世にぶちまけるだけ。


 ただし、それにもタイミングというものがある。




 色々悩んだ末、彼らはまず半分を10時間かけて次々にばらまいていくことにした。


 そんでもって、反撃されたのを徹底的に潰した後、それを脚色したものと、残り半分をばらまく。


 そうすれば、あいつらを本当の地獄に落とせる。




 あとはいつ実行するか。




 やはり、最後までやりきった後に修学旅行に行ってもらいたい。


 そうすれば、行く先々で白い目で見られるからだ。






「私に逆らうからいけないのよ」




 千春の謎の思考は、とどまるところを知らない。

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