表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女(幼馴染)が親友と浮気したから親友の彼女(元カノの双子の妹)と復讐した結果、理想の彼女ができた。  作者: 東権海
第3章 修学旅行で何も起こらないなんて誰が決めた? ①〇〇が黙っているわけがない
64/69

第6話 出産前の最終決戦 Side極悪夫婦 その1

 政信とちとせが修学旅行の計画決めという名のもとでいちゃちゃしていたころ。




 千春・邦彦も行動を起こしていた。


 この2人、何もちとせに脅されたから黙っていたわけではない。


 確かにそれはあるが、勝手に政信が倒れてくれたおかげで、動く必要がなかったからである。




 もっともそれは、政信が目覚めたことで状況が変わってしまったが。




 千春からしたら、今のこの状況は地獄以外の何物でもない。


 邦彦に騙されて政信と離れ。


 馬鹿だと思っていた政信とちとせに猛攻撃を受けあっけなく敗北。


 政信とちとせを浮気者に仕立て上げられるはずが、こっちが浮気者にされてしまった挙句、2人がくっついてイチャイチャされてしまった。


 自分たちが幸せになれるはずだったのに、邦彦とは喧嘩の毎日で最悪の日々。


 一方の政信たちは、毎日イチャコラして、幸せの日々を送っていることくらい秒で理解できる。


 SNSとかで貶めようにも、アカウントは凍結され、全世界に自分たちが悪者と認識されたようなもの。


 このような状態ではもう何も出来ないも同然。


 政信と復縁を図ろうとしても撃沈。


 こうなった事の発端は、間違いなく政信にある。


 政信がもうちょっと積極的だったら、欲求不満になることなく、邦彦に騙されることもなかったのに。


 そう思えば思うほど、のんきな顔をして幸せそうに暮らす政信たちに殺意が向いてしまう。


 




 一方の邦彦も同様だった。


 千春という素晴らしい彼女が出来たと思ったが、実際はわがままの強い女。


 それでも、大人の関係になれるのは千春だったし、実際問題、千春のほうが良かった。


 けれど、陥れてやったはずの元カノから復讐され、状況は一変。


 逆に自分たちが陥れられた。


 環境が地獄へ一直線に向かい、次第に仲が悪くなっていく自分たち。


 そして政信達一行のいちゃつきを見せつけられ、2人の間の亀裂は決定的になった。


 そのまま、仲の悪い状態で一生過ごしていかなくてはならない、と思うと自殺願望が生まれてくるレベルだ。




 


 そんな2人は、思いついた。


 このときだけ協力すれば、あいつらを今度こそ陥れられるのでは、と。


 今まで上手くいかなかった理由は、全く協力しなかったことにある。


 いくら相手が馬鹿でも、手を組んできては、個人で戦いに挑んだこちらが負けるのは自明の理。


 ならば今度はこっちも手を組んでやれば勝てる、ということだ。




 そもそもの考えからして、頭の中がお花畑な2人だが、本人たちが知る由もない。




 そして手始めに、SNSのアカウントを取得する。


 とはいえ、同じメールアドレスを使えば拒否られるのは当たり前。


 そのためだけにフリーアドレスを取得し、無事アカウント作成に成功。




 そのまましばらくは放置。




 さすがに、アカウントを作ったことだけはバレてしまったようではあるが。


 だが動きがないのを確認したのか、特になにか言われたり咎められたりというのはない。


 この間に、投稿する内容を次々に考えていく。


 あいつらを陥れて、その後自分たちのものにする。


 やっぱり元カレ・元カノのほうが良かったと思っている2人からすれば、絶好の好機チャンス。


 となれば、次から次へと陥れる嘘が出てくる。


 そしてこのストックを、短期間で一気に全て解き放つことで、政信たちを今度こそ陥れるのだ。


 当然のことながら、政信たちの反撃は想定している。


 その時は、揚げ足を取って反撃したり、先回りして道を塞いでおけば良い。


 所詮は自分たちより馬鹿な人間、あんなのは強がりでホントはそんな事何も出来やしない、とたかをくくっていた。


 あれだけちとせに怯えてた人間が、ではあるが。




「ふふふ、今度こそあいつらまとめて始末してやるわ」


「今度こそ、な」


「ええ。この子のためにも、ね?」




 そういってお腹を擦る千春。


 そのお腹はかなり大きく目立つようになってきていた。


 とっくの昔に、中絶できる期間など過ぎ去っていて。


 今は30週を超えていた。


 あと2ヶ月しないで、予定日が来る。


 父親は邦彦とかいうやつだけど、自分たちが勝てばそれも過去のお話。


 この子が産まれるときには、父親は政信になっているし、子供にも「父親は政信」と信じ込ませられる。


 政信に父親だと認めさせられるし、そのまま政信とお付き合いすることもできる。


 なんなら、「浮気した交際相手にものすごく優しい人」という栄誉を得ることもできるのだ。


 もっとも、ちとせと付き合える邦彦も同様だが。









 仲違いしたこいつらがくっついていることなど、誰も知らない。 

結構やばい雰囲気出てきてますね……





おしらせ




1,コンテストについて




 カクヨムコンに、この作品で参戦します!


 応援よろしくお願いします!




2,宣伝




 設定ミスから投稿が始まってしまい、この作品の連載休止を招いた原因のひとつである最新作も連載中です!


「女子校の提携寮の管理人になったが、JK達の距離が両極端で困る。」


 https://ncode.syosetu.com/n6187hx/




 急にフォロワーが増えて、作者もびっくりの2作目も絶賛連載中です(カクヨムオンリー)。


「姉と幼馴染と美人先輩の俺の取り合いは、正妻戦争に変わってしまった」


 https://kakuyomu.jp/my/works/16817139554872189774






 合わせてどうぞ。




 また、クロスオーバー作品もサポーター限定&全3話で投稿しました。


 こちらもリンクを貼っておきます(カクヨムオンリー)。




「【サポーター限定&同時投稿3作品クロスオーバー】ポッキーの日記念SS」




 第1話→https://kakuyomu.jp/users/shikajika/news/16817330649628716911


 第2話→https://kakuyomu.jp/users/shikajika/news/16817330649840206541


 第3話→https://kakuyomu.jp/users/shikajika/news/16817330649933005521

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ