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サード ガーデン  作者: さんまぐ
第二章・半神半人の女神。
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第26話 私は人の身の神には限界と制約が多いなと痛感してしまう。

地球の神様には現状分かった事をサードガーデンに居る戦神とゼロガーデンに居る王様に連絡をして貰うことにした。


「2人とも現状を理解してくれたよ」

「ありがとう。地球の神様」


「いや、構わない。それで千歳はどうする?能力を限界まで使っているから今は自身ではこれ以上の力は使えまい?」

「うん、だから帰りは地球の神様に頼むつもりだったんだけど、気になるから覗きの神が殺したかもしれない4年前の1月末から2月の頭までに行方不明になった神様を調べてほしいんだけど」



地球の神様は「わかったやろう」と言ってくれてその間の話し相手として治癒神ことナースお姉さんを呼んでくれた。


「あれ?どうしたの千歳?」と言いながら現れたナースお姉さんに事情を説明する。


「え、人脈神って行方不明になったと思っていたけど視覚神に殺されたの?

それとあの創造神達も?」

ナースお姉さんが驚いて聞いてくる。


「うん、それ以外にも4年前の1月末から2週間くらいの間に行方不明になった神様が居ないか地球の神様に調べてもらっているの」


「そっか、人脈神も面倒くさい奴だったし、視覚神は嫌いだから姿が見えなくてスッキリしていたんだけどまさかそんな事になって居たとは…」


そう、人脈神は自身と仲良く出来そうな神や人間を見つけては片っ端からフレンズとかフレンドと呼んで友達になって行く。

そしてその人達を神の力で召喚してしまうのだが本人は非常に空気が読めないし、友達のためとか言って関係無いのに付きまとってくる中学生みたいな奴なので大体の評価は面倒くさいになる。


視覚神…覗きの神は、神の力で人の秘密やプライバシーに踏み込んできて秘密を覗けるからという妙な自信に満ちていて態度は悪いし、見られる方が悪いと言って覗きを止めようとしないし、勝手に見ておいてわざわざ挑発をしてくるので神の国では結構な嫌われ者なので引きこもりになってくれてありがたいと思う神は沢山居るのだ。

ちなみに覗きの力に関しては相当なもので、地球の神様の傍で東さんが不可視モードにしているガーデンすら平気で覗ける。その力への対抗策として王様が閃いた方法は防壁で防ぐことは出来ないが偽の情報を覗かせる事は可能でそれを神の世界でバラされていた。


そして覗きの神に殺されたであろう創造神2人は創造神でありながら創造の大変さ、コストパフォーマンスの悪さ(手間暇がかかって面倒くさい、やっても鳴かず飛ばずだと嫌だとか言う理由)から創造を否定して怠惰に囚われて何もしないでいて、その癖、創造神…東さんの作った世界を東さんが作ったと言うだけでまともに見ないでケチをつける事にだけ執着する事で、創造に関わったと自己満足していて気持ち悪かったし、あのやり口には神の世界の人達も否定的だった。


「でもさぁ、面倒だし嫌な奴だったし、創造神2人もロクでもない神だったけど世界を作ってなくて良かったよねぇ」

そう言ってしみじみとするナースお姉さん。


「なんで?」

「神が不在の世界はすぐに壊れるのよ。

千歳の知るガーデンであれば水や大地、空気は腐り毒を持つ。そしてアーティファクトも力を失う。そんな中に人間が残っていたらあっという間に死んでしまうわ。死なないとしたら千歳やあのツワモノさん、後はジョマね」


そこでおさらいではないが、創造神しか世界が作れないと言うのは間違いで戦神なら戦いばかりの世界は作れるし酒神は酒を飲んでばかりの世界と言った自分に特化した世界なら作れる。

東さんは創造神なので凄い多種多様な広がりと深みのある世界が作れる。


「そう…なんだ」

「ダメよ!」


「え?何?」

「千歳はすぐに助けようと考える。

もし見かけたら、他人の世界なのに神になって世界を助けようと考えたでしょ?

世界の維持を1人でなんて半神半人の状態でやったら秒で神化してしまうわよ」


「でも私サードの管理…」

「あれは創造神達が根幹部分に力を注いでくれてあるから平気なのよ」

なんとそうだったのか…

私は人の身の神には限界と制約が多いなと痛感してしまう。


「待たせた」と言って地球の神様がやってくる。

「事態は良くない感じだ」と私が聞く前に言ってきた。

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