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サード ガーデン  作者: さんまぐ
第七章・命限られた少年と半神半人の女神。
101/492

第101話 テッドと笑顔の拳。

12,000人の兵隊は6割近くを倒した。

時間はかかるが倒せる。

だがそれでは無駄死にになる。

みんな必死で相手をしている。

今、メリシアと合体攻撃をしたテッドはチィトの側でエレメントソードを飛ばしていた。


そんな時、超神が最後の悪あがきに出た。


「くそっ!戦神の世界も戦神に取られた!後はこれしかない!出てこいテッド!」


その声で目の前には黒いテッドが3000人近く現れる。


「テッド?」

「これがキヨロスの言っていた複製されたテッドか!」



「ウヒャヒャヒャヒャ!散々キメラと仲良くなったみたいだがその状態でテッドを殺せるのかよ?

大変だなぁ!

ウヒャヒャヒャヒャ!

ウッヒャー!!」

超神の高笑い。

それは明らかに悪趣味だった。

仲良くなった者と同じ者を殺すと言うのは精神的にキツい。



「ふざけるな!!」

その声はチィトの声だった。


しんとなる中チィトが言葉を紡ぐ。

「復讐でもなんでも構わない。

でも命を弄ぶ事は許さない。

アンタはやっちゃいけない事をした!

私が痛め付ける!!」

髪を真っ赤に光らせて放電をしたチィトが光の剣を出す。


「ダメだチトセ!サードが滅びる!」

魔王キヨロスが慌ててチィトに声をかける。


「うるさい!私はヘマなんかしない!」

だがチィトにその声は届かない。

今、チィトは我慢の限界を超えて怒っていた。


「テッド、チトセを止めろ!」

側にいたテッドがキヨロスにチィトの暴走を止めるように言われる。


「チィト!」

「離してテッド!!」

テッドがチィトを羽交い締めにする。



「キヨロスさん!俺を飛ばして!そして声を皆に繋げておいて!」

その声はカムオだった。

キヨロスは瞬間的にカムオの狙いを理解してカムオを超神の前に送り付ける。


「ウヒャ?」

「行くよ筋肉、俺はコイツが許せない!チトセさん!防壁!!」


カムオが超神の腹をを全力で殴り付ける。

反射的に防壁と言われたチィトは無意識に世界に防壁を張る。


「オゲェ…!?」

超神は身体をくの字に折り曲げて吹き飛ぶと地面を転がる。


「お前、やり過ぎた。

チトセさんを怒らせた。

俺を怒らせた」

あのカムオの優しく爽やかな笑顔はここには無くカムカを彷彿させる鬼の形相がそこにはあった。


「もう、手はないんだろ?

なら後は俺がここでお前を痛め付ける」


そう言って拳を構えたカムオの前にいる超神の苦しみ方は尋常ではなかった。

何かに耐えるように苦しみながら地面をのたうち回る。


「何苦しんだフリしてるんだ?立てよ。

立たないなら蹴り抜くぞ?」



「ぁぁぁぁっあっぐっがぁぁ!!!?」

そう言うと超神の背中が割れて中から長身の男が出てきた。


「カムオ!その人を抱きかかえるんだ!」

「キヨロスさん!?」


「早くしろ!」言われるままに超神から出てきた男を抱き抱えたカムオはその場から姿を消してキヨロス達の前に現れる。


「チトセ!その人を診るんだ!」

「えぇ!?私は今頭に来てたのに…」

幾分か冷静になれたチトセはその男に触れる。


「王様、この人なんだろう?人間じゃないよ。でも生きてるよ!」

「起こすんだチトセ!」


チィトが「起きて!無事ですか!?」と声をかけると男は目を覚ます。

「私は?ここは?」


「ここはサードガーデン。私はこの世界の調停神チィト」

「調停神?チィト…。

いや、私は君を知っている…。君はチトセ…、年は14歳…君は先日神界に来て、一緒に居た半神半人の男と視覚神を痛め付けていた」


「それは4年前の話ですよ?」

「4年?では君は18歳になったのか…?確かにあの日より美しく成長した。

紹介が遅れた。

私は複製神、何故か視覚神に呼び出された所までは覚えているのだが…」


「複製神!?王様!」

「だからだったんだ…チトセ!彼を今すぐ神の世界に逃すんだ!」

魔王キヨロスの慌てた声。


「詳しい話は地球の神様が知っています。

ごめんなさい。

覗きの神は私達が止めます。

ここに居てまた取り込まれてはいけないから、あなたは神の世界に逃げて」

「…わかった。

何かあったら言ってくれ」


そう言って複製神はチィトの力で神の世界に帰る。

その居なくなった後をチィトは見つめていた。



「チトセさん」

「カムオさん、ありがとう。

危うくキレて世界を危険に晒す所だったよぉぉぉぉぉ!?」

カムオがいきなり力強くチトセを抱きしめる。


「カムオさん!?」

「俺が筋肉で守るから、この力で守るからチトセさんは怒らないでいいんだよ」


「えぇぇぇっ!?今は戦闘中…それよりもカムオさんってこう言う事を…えぇぇぇっ?

恥ずかしいよぅ」

怒る女神の顔から18歳の少女の顔になったチィトが真っ赤になって慌てる。


「良かった、機嫌が直ったんだね。

じゃあ、次は俺の弟だ。テッドを救う。でもあんなに居たら二の村が一気に溢れちゃうね」

そう言ってチィトに笑うカムオ。


「チトセさん、俺が新しい弟を救うから、チトセさんは世界を守ってね。

テッド!あのテッド達はどうやって救えばいい?」

カムオはいつもの笑顔に戻って爽やかに話す。


「首だ!首に付いた洗脳のアーティファクト、あのチョーカーを落とせば洗脳が解ける!」

「そうしたら僕が0と1の間で保護をする!」


「首か…了解。行ってくるね!」

そう言うとカムオは駆け出していく。


「マリク!リンカ!連携だ!俺が動きを止めたら首のチョーカーだけを狙うんだ!やれるな!」

「やるよ」

「やれるよ」

駆け出したカムオの後ろに着くように右にマリク、左にリンカが走っていく。


「うわぁ、チトセに抱きついて元気100倍だ」

「男って言うのはそう言うもんなんだよ」

遠目で嬉しそうにマリオンとカムカが笑う。


「アンタ達!新しい弟の為に頑張るんだよ!」

「テッドがウチに来たら対キヨロス、対ツネノリ戦の訓練が出来るぞ!

今だってアーティファクトの剣が飛んで来るんだ、いい練習だぞ!」


「うわ」

「聞きたくなかった」

マリクとリンカがゲッソリしている。

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