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第1話

はじめましての方ははじめましてこんにちは。

少女と青年が出会う物語です。

賑やかな街。


活気の溢れた露店街。


「誰かが発した噂はすぐ街中に知れ渡る」と言われるほど人々の関係は親密で、


そうならざるを得ないほど、ほかの国と比べれば小さな国なのである。

そう、例えば隣のリンデンバーグ国と比べれば、この国はリンデンバーグ国の五分の一に過ぎない。


しかし、「花の都」と呼ばれるほど自然豊かで美しい国であった。


その国の名は、フルールディア。


そんな国にとある旅の一座が来たらしいと朝から街中で噂になっていた。




フルールディアの東の森の中、そこまで大きくはないが立派な木の家がある。


一人の男が本を片手に紅茶を飲んでいた。


メイドであろうかそばで同じく紅茶を嗜んでいた老齢のご婦人が彼にこう尋ねた。


「レイン様、どうやら旅の一座が来たらしいですよ。有名な一座だと噂されています。行ってみたらどうです??たまには街に行くのも悪くないですよ」


柔らかな笑顔はまるで母親のそれである。


しかし息子を気にかけるようなご婦人の優しさもすぐに一蹴された。


「いい。今日も薬草を積んでこなければならないからな。」


ご婦人に目もくれずにレインと呼ばれた青年は冷たく答える。


するとそこにもう1人の青年が現れる。


綺麗な黒髪と緑色の瞳が特徴的な、いわゆるイケメンと言われる類の青年は、レインと呼ばれた青年にこう言った。


「薬草ならまたでもいいだろ。ストックも充分ある。かわいい女がいるらしいんだ、付き合えよ」


そう言いながら食卓につき、いただきまーすと言ってからパクパクと食べ始めた。


全く感情のこもっていないそのセリフに、別の意図を読み取ったのだろう。


レインと呼ばれた青年はもう一人の青年を横目に見ながら渋々応じた。


「わかったよ。外に行けばいいんだろ?」





噂の旅の一座は街に到着し、設営を始めていた。


その中でも一際輝く金髪を揺らす少女は元気よく宣伝を始めた。


「アクリーム一座のショーは正午から始めまーす!!ぜひ見に来てくださーい!!」


笑顔が眩しいとはこういうことを言うのだろう。


フルールディアは花の都と呼ばれるが、その花の都に今妖精が降り立ったようである。


街の人達は男女関係なく彼女に魅了された。


我こそはという男性たちが彼女に話しかけようとしたそのとき、


「お前またそうやって一人でどっか行くなよ!?この前の国では迷子になって大変だっただろー!」


そう言って少し怒り気味の赤毛の青年は男性たちから遠さがけるように少女を連れていく。


連れていかれた少女を見ながら男性たちがわかりやすく項垂れていると、


それに気づいた少女は申し訳なさそうな困ったような笑みを向けて手を振りながら去っていった。






街の中央広場に人が集まる。


この街にこんなに人がいたのかと思うほど大勢が集まっていた。


レインも渋々もう一人の青年と街に来ていた。


「こんな大勢が集まるなんてそんなに有名な一座なのか??」


レインは嫌そうな顔をしながら尋ねる。


「さー?なんでもほんとにめっちゃかわいい子がいるらしいぞ。ま、なんにせよこんなに美味しいものがいつもより安く食えるんだから来てよかったよな!」


そう言ってフランクフルトと焼きそばと...と数えきれない食料を抱えて歩く。


そんな青年を見たレインは呆れながら言った。


「ローゼル、お前食べる時はほんとに生き生きしてるよな。」


ローゼルと呼ばれた青年は満面の笑みでそれに応える。


「当たり前!食べることは人間の本質だぞ!」


と口にものを入れたまま話すローゼルをレインが制すと同時に広場から歓声が湧き上がった。


何事かとレインが広場の中央にあるステージを見ると、


そこには青い目をした、


金髪の少女が立っていた。


この国では金髪も青い目も珍しい。


ある国ではそれは王族の象徴とされる。


そんな髪と目をした美しい少女が


笑顔で歌い踊っていた。

お読みくださりありがとうございます!

長くなった気がします。

どのくらい書いたかあまり分かってない笑


とりあえず金髪青目の美しい少女が引きこもり青年に出会うというか発見されました!笑


わちゃわちゃ楽しい日常がまだ続くはずです。

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