プロローグ
はじめまして。
ネタが浮かんだら即書くことで有名です。
プロローグは話の軸になる時代の7年前です。
雨が、バケツから流されたように降っている。
雷が鳴り、家から出る者はまずいない。
西の門にひとつの影。
西の門付近は森がそびえ立ち、魔物がいるとまで噂され誰も近づくことはない。衛兵すらいない。
そんな中歩くのもやっとというようにふらふらと進む影。ボロボロのマントに身を包むその身体は、まだ幼いように見える。おそらく少女だろう。
その少女は衛兵のいない小さな西門を超える。
そして、その道を進むのだった。
また、時を同じくして南の門に影が三つ。
三つの影の足取りは重く、南門の衛兵も何か事情を知っているのだろうか。何も言わずに門を通す。
子供二人に大人が一人。
その三つの影はしっかりとしたマントを身にまとい、凛とした姿で国をあとにした。
彼らもまた、国から繋がる一本の道をただ進むのみだった。
土砂降りの雨と唸る雷は、
まるで彼らの心のうちを表すようで、
いつまでも止むことがなく激しく降り続けた。
お読みくださりありがとうございます!
恋愛もののシリアス系を書きたいと思い進めてます。ただちゃんと恋愛ものになるかは分かりません笑
次回もよろしくお願いします!