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再会と今後

マスティン滞在から数日。

ヘーゼルから手配は解けたと伝えられる。

それにより街を出て北にあるベルグザッツへと向かうアレイシャ達。

今度こそヒルデに会える、そう信じて地底湖の見つかった街へと向かう。


「ここが地底湖の見つかったっていう街かしら」

「そうよ、ハンデンブルグね」

「とりあえずヒルデさんを探しましょうか」

「そうね、行くわよ」


そうして街の散策を始める。

水の買い付けに来ていたのならその店に行き情報を聞く。


「ヒルデさん?ああ、来てたぜ、多分宿に行けばいると思う」

「ありがとう、早速行ってみるわ」

「なんか遠回りになったかしら」

「まあいいんじゃない?」


宿へ向かうアレイシャ達。

宿の受付にヒルデの事を尋ねる。


ヒルデは三階の左から三番目の部屋にいるという。

アレイシャ達はその部屋を尋ねる。


「失礼するわよ、ヒルデ、やっと見つけた…」

「お嬢様…本当に生きて…」

「感動の再会かしらね」

「茶化すものではありませんよ」


ヒルデはその姿に表情は変えないものの嬉しそうにしてみせる。

そしてアレイシャも今までの経緯を説明する。


「そうでしたか、心配をおかけしましたね、それとそちらの方達も」

「別に気にしなくていいわ、私は目的もあるだけよ」

「話は伺っています」

「あたしもね、アレイシャがそれだけ信じてるんだもの」


そうして話はまとまり今後についても話す事に。


「私はある人を探したい、その人に訊かなきゃならない事があるのよ」

「ならば私もお供いたします、アレイシャ様のためならこの身を再び捧げましょう」

「私も当分はついてくわ、そういう約束だしね」

「私達もそうさせてもらいます、今さらですからね」


こうして話はついた。

今後はヒルデも共に来る事となる。


ヒルデの目的はすでに達しているらしくいつでも出れるという。

とりあえずはヘーゼルの屋敷へと戻り今後について話しておく事にした。


時間はまだあるのでそのままヘーゼルの屋敷へと戻る事に。


マスティンへと戻りヘーゼルに今後についてきちんと話すのだ。


マスティンのヘーゼルの屋敷へ戻ったアレイシャ達はその事を説明する。


「そうですか、なら何かあれば私も助力は惜しみませんよ」

「感謝します、ヘーゼル様」

「こんなメイドのワガママまで聞いてもらった恩は忘れませんので」


ヘーゼルは今後も協力してくれると約束してくれた。

そうして改めてアレイシャの目的のための今後を相談する。


「その人は多分騎士団か軍の人間、でも防衛部隊以外はみんな戦場よね」

「ええ、戦場となっているここから西に四つ行った国ですね」

「その人の手がかりとかないのかしら」

「名前も分からない人ですよ?そんな簡単に…」


とはいえアレイシャはなんとなく分かっていた。

そいつは戦場には出ていないのだと。


あのとき自分を撃った奴は恐らく敵国の工作員だと踏んでいる。

それが騎士団か軍に潜伏していた。


そんな奴が自分から戦場に出るとは思えない。

あるとすれば防衛部隊で本国に留まっているか自国に逃亡しているかだ。


手配は解けているのなら少なくとも国内だけは自由に動ける。

国境を越えるのは以前の手も使えなくはないものの今はやめておく。


とりあえずその人物に関係する何かを探したい。

そんなドジではないと思うものの、あのときの渓谷に行ってみるか?


そこで何か手がかりを見つけられるかもしれない。

話はそれでまとまりあのときの渓谷に再び向かう事となった。


「それじゃ行くわよ」

「あのシスターはすっかりリーダーですね」

「エロイーズはなんだかんだで統率力はあるのよね」

「情報にも詳しいので頼りになりますよ」


そうして街を出てその渓谷へ向かう。

渓谷があるのは北東に二つ行った先のルベンチスだ。


バルディスタでも起伏の激しい土地で川を挟んだ渓谷がある。

あのとき討伐任務を受けて向かったその場所だ。


身を潜める場所も当然ありその底は深い闇に包まれる。

今の自分があのとき回収され今に至る。


それでも自由を言い渡された以上好き勝手に生きてやる。


アレイシャの復讐は始まろうとしていた。

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