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投獄と暗躍

国境に到着したアレイシャ達はバルディスタ軍に拘束される。

そのまま三人は投獄されアレイシャは一人尋問をされる事となった。

セクネスとアナスティアは重要な駒として牢屋に投獄。

その一方でエロイーズも様子を窺いつつその動きに備えていた。


「さて、死んだはずのあなたがなぜ生きているのか、話してもらいますよ」

「ふふ、話すと思っているのならおめでたい人」

「貴様!誰に口を聞いている!」

「まあいい、では少し話を変えよう、この三年間、どこに身を潜めていましたか?」


大臣と議会の議長に尋問される。

二人はこの戦争の背景を知っているのか、少し様子を窺う。


「ふむ、口を割りませんか、強情なお嬢さんだ」

「どうしましょう」

「ならば少し痛めつければいい、体は正直ですからね」

「何をしても無駄だと言うのに、懲りない人」


そのまま部屋を移される。

その部屋は凶悪犯罪者などを尋問する特別尋問室だ。


「おい、服を剥げ」

「はっ!」

「いい女の人の服を剥ぐなんていい趣味してるわね」

「ふん、ならばその体はなんと言うかな?やれ」


尋問官がアレイシャの体に電気の魔法を流す。

だが生きた屍となった影響なのか痛みは感じない。


「馬鹿な…電撃を流されて平然としているだと…」

「だから言ったでしょう?それとも犯してでも吐かせる?」

「ぐっ、もっと強くしろ!」

「はっ!」


それでも平然としているアレイシャ。

大臣と議長はその姿に恐怖を覚える。


「この女…痛みを感じないとでも言うのか!」

「ど、どうなさいますか?」

「ぐぬぬ、仕方ない、今は独房に入れておけ、食事は最低限だけを与えるのだ」

「ふふ、無駄な事を」


そのまま独房に放り込まれる。

服は看守室に預けられ下着姿のまま牢屋の中で横になる。


「さて、二人は無事かしらね」


一方のセクネスとアナスティアもアレイシャについて尋問されていた。


「私達は彼女が生きて戻った事しか知らぬ、それに知ってても言うと思うな」

「そうね、仮にもエメラダ教の人間に喧嘩を売ったら無事じゃ済まないわよ?」

「こいつら…もういい!牢屋に放り込め!」


エメラダ教の立場を利用して尋問を回避する二人。

静かな牢の中で時間は過ぎていく。


その一方でエロイーズは城に潜入していた。


「さてっと、それじゃ行きますか」


そのまま行動を開始する。

城の地下へと向かうエロイーズ。


大切な駒を捨てるなどという馬鹿な真似は当然しない。


「よっと」


見張りの兵士の死角から空砲を撃つ。

その音に兵士は音の出処を探す。


その隙に地下牢へと進んでいく。


「アレイシャの騎士の正装ね、だとしたらこの先か」


アレイシャの服を回収しアレイシャの独房へ。


「アレイシャー、迎えにきてやったわよ」

「遅いわよ、さっさと開けなさい」


そのまま牢を開け服を渡す。

それを着たらセクネスとアナスティアを助けに向かう。


「にしてもあんた着痩せするのね」

「人の体の話はいいでしょ」

「脱走!?くそっ、逃がすわけには…」


兵士はすぐに逃げ道の封鎖にかかる。

二人はそれは今は無視して牢屋へ走る。


「あんた達も無事みたいね」

「エロイーズ!あなた今まで何を…」

「話はあとよ、今はさっさと逃げるから」

「もうっ、話してもらうからね!」


外に出るわけだが、逃げ道はすでに封鎖されている。

そこはエロイーズの出番である。


「ここは…」

「戦時中だからこその逃げ道よ」

「よく見つけたわね」

「それより行くわよ」


それは看守室にある秘密の通路。

恐らく戦時中という事もあり密かに作ったのだろう。


その通路からアレイシャ達は外へと出る。


「さて、帝都を出るわよ」

「見つけたぞ!逃がすな!」

「勘のいい奴らね、犬みたいな嗅覚だわ」

「捕らえろ!」


軍人に囲まれ逃げ道はないと思ったそのときだ。


「出よ、死せる者よ!」

「なっ!?ぐあぁぁぁぁぁっ!?」


突然の救援。

それは屍を操る魔法だった。


「あんた…何者よ」

「話はあとでいいでしょう、今は逃げる方が先ですよ」

「よく分からないけど…」

「信じるしかないです、行きましょう」


謎の男に助けられるアレイシャ達。

その男はさっきの術からして死霊使い。


アレイシャ達はその男を信じ帝都を脱出するのだった。

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